ののの・・・脳ミソくれ~! ★★☆☆☆ ゲーム紹介 2022年4月17日
クニツィアのクソゲー!・・・のはずが、なんだか様子がおかしいぞ!
<基本情報>
【 タイトル 】 ののの・・・脳ミソくれ~!(原題:MMM...BRAINS!)
【 作 者 】 ライナー・クニツィア【プレイ人数】 3~5人【プレイ時間】 15~20分【 対象年齢 】 6歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ【個人評価(4人プレイ)】 ★★☆☆☆
ボードゲームを始めてイエサブに通いだした10数年前に見かけて以来、色褪せ、埃をかぶり、売れ残っていたゲームです。
当時から「このゲームはやばい!」という噂を聞いていたので、このゲームだけは買うまいと思っていたのですが、セール価格に負け買ってしまいました。
さぁこれはヤバいやつだろう、大好きなクニツィア先生のゲームだろうとクソゲーはクソゲーと言ってやるぞ!と思って遊んでみたのですが、あれ、これ結構普通に遊べるよね。。。となりました。
このゲーム、前半はダイスを振って脳ミソ(HPみたいなもの)をストックから集めるフェイズで、後半はダイスを振って脳ミソをプレイヤー間で奪い合う(HPを削りあう)フェイズになっています。
前半のフェイズでのダイス振りで「ダイス出目を確定させるか」「ダイスを振り直すか」を考える部分は、クニツィア先生の他のダイスゲーム(「コード破り」や「戦国時代」など)に似たような悩ましさがあり割と楽しめます。この部分はシンプルながらよくできているな、と感じる部分ですね。
ところが、後半はその悩ましさが吹っ飛んで、ほぼ運ゲーになってしまいます。僕個人としては、そもそもゾンビテーマで脳みそを奪い合うというぶっ飛んだゲームですし、短時間のパーティーゲームなので全然楽しめはしたのですが、おそらくこの後半の粗さによって「クソゲー」と思う人もいるだろうな~とは感じました。それだけクニツィア先生への期待が高かったことの表れかなと思います。
というわけで、クニツィア先生の他のゲームに比べると、確かに粗いかなと感いじるところはあるのですが、短時間のダイスパーティーゲームと考えれば割と悪くないかなというのがこのゲームの率直な感想です。むしろ子供さんとか、ゲームを始めたばかりの初心者の方には、ダイス運で一喜一憂するこのようなゲームも楽しいのでは、と思います。
★2つか★3つかでめちゃくちゃ迷ったのですが、クニツィア先生の中ではクソゲーの疑いありということで★2つでお願いします!
クニツィア先生だったらこのレベルのゲームでもクソゲー認定されるんだなと、クニツィア先生の実績とすごさを再認識できた、ある意味貴重なゲームでした。【ゲーム内容】ダイスの出目により脳ミソを取り合うゲームです。
こういう風に書くとすごくバカっぽいゲームですが、ダイスの出目を確定させるか振り直すかの悩ましさが(若干ながら)あるため、それなりに遊べるゲームになっています。
テーブルの真ん中に、プレイヤー全員が取り合う脳ミソをじゃらじゃらっと用意します。ヒットポイントにあたるトークンが脳ミソなので、この表現は嘘ではないです(笑)。
このテーブル真ん中にある脳みそを、まず前半のフェイズでは各プレイヤーにいきわたるよう、ダイスを振って獲得していきます。
出た目の数ぶんだけ脳みそを獲得する単純なルールなら中2の頃の僕でも思いつくいたと思いますが、そこはさすがのクニツィア先生。
ダイスにはプレイヤーカラー(最初に決めておきます)と数字が書かれており、それらの組み合わせ次第で獲得できる脳ミソの数が変わります。
ダイスの目には「色付きの数字(1~5)」か「脳みそ」のイラストが描かれており、これらの組み合わせでいくつの脳ミソが獲得できるかが決まります。
計算方法は
1色の数字の色の合計数×脳みそイラストの合計数です
ダイスは3回まで振れる(要するに振り直しができる)ので「ダイス出目を確定させるか」or「振り直すか」の選択肢があることにより、リスク上等と大きく獲得できるよう勝負に出るか、それともほどほどの数をしっかり集めていくかという悩ましさがあるわけですね~。
この集めていく前半のフェイズは、ダイス出目の組み合わせも含めなかなかよくできていると思います。

そして、獲得する脳ミソがなくなると、今度は各プレイヤー間の脳ミソを奪い合うという後半のフェイズに突入します。
ここから急にクソゲー風味になっていきます(笑)。この後半のフェイスが、なんか残念なことに粗いのですよ。。。
前半同様ダイスを振り直して出目を確定させて、という感じで脳みそを獲得していくわけですが、場にある脳みそはもうありませんので各プレイヤー同士の殴り合いで奪っていくことになります。
なんか急にここから急に「直接攻撃」+「脱落方式」+「運ゲー」という、ダイスゲームのクソゲー要素をかき集めたゲームに変貌してしまうんですよね(笑)。まぁ短時間ゲームなのでワイワイ楽しむなら面白いと思います。
幸い、僕は割とダイス運に恵まれたのでそこそこ楽しめました!
山盛りの脳ミソを見ていると落ち着くわー、という方や、最近脳ミソ不足で脳ミソをいっぱい集めたいなー、と思われている方はぜひ遊んでみてください。