ニューフロンティア ★★★★☆ ゲーム紹介 2020年6月21日
より“プエルトリコっぽくなった”レース・フォー・ザ・ギャラクシー

<基本情報>
【 タイトル 】 ゲーム名(原題:)
【 作 者 】 トーマス・レーマン【プレイ人数】 2~5人【プレイ時間】 45~75分【 対象年齢 】 14歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 自宅でプレイ
で購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★☆
レース・フォー・ザ・ギャラクシー好きですがあまり周りで遊んでくれる人がおらず、カードゲームの元ゲームはすでに手放してしまっていたのでこちらを購入。
ひとことで言ってしまうと、レース・フォー・ザ・ギャラクシーが宇宙サンファンと呼ばれていたように、ニューフロンティアはほぼ宇宙プエルトリコです。
元ゲームはカードゲームだっただけに準備しやすさや1ゲームにかかる時間が短めであるなどリプレイ性は高かったですが、工夫をしないと視認性がよくなかったり改善点がありました。
ボードゲーム版のニューフロンティアになり逆に準備に時間がかかったり、箱がでかくなったりと手軽さは損なわれましたが、ゲームは遊びやすくなったかなという印象です。
まず良くなった点としてはプエルトリコに寄せて手番でのタイル選択になった点。これで他プレイヤーとのインタラクションが高まりました。
次に、デベロップ(発展)タイルが共通市場からの買い物になった点。元ゲームでは惑星も発展も引き運に左右されましたが、ニューフロンティアではそれが半分になったような感じです。
カードゲームのように手札を隠したりしないので、ほぼ公開情報になり他のプレイヤーと自分との差が分かりやすくなりました。ここも大きな違いですかね。
で、感想はといいますと、かなり面白いです。もちろん元ゲームのレース・フォー・ザ・ギャラクシーがよくできていたということもあるのですが、ボードゲームになったことでより発展していっている雰囲気が感じられるようになりました。
あとは上記の通り運の要素が緩和されたことにより戦略性も増しています。運に翻弄されることは減ったかな~。
ただし、プエルトリコと比較したらどうかというと、個人的にはプエルトリコのほうがゲームの仕上がり、バランス、格、すべて上回っていると思います。
ニューフロンティアは面白い!でもプエルトリコはやっぱり偉大だった!以上!
【ゲーム内容】「ニューフロンティア」がゲームの名称ではありますが、レースフォーザギャラクシー・ボードゲームと言った方がしっくりきます。
「ニューフロンティアあそぼーぜ!」と言われてもこのゲームだとは気づかないかも。。。
まぁそれはさておき、中身の紹介ですね。
広い宇宙の惑星を探索したり技術開発をしたりして、銀河での自国の発展を行っていくゲームです。
宇宙をテーマにしたゲームはたくさんありますが、元々カードゲームだったこともあり、拡大再生産が比較的お手軽に楽しめる良いゲームだと思います。
細かい処理は少しややこしいのですが、このゲームの良いところはほぼすべての処理がアイコン化されているところ。
一度覚えてしまえば大体のカードはテキスト読まずにプレイできます。
その点はカードゲームの頃からゲームスピードに良い意味で影響していました。
さて、ニューフロンティアですが、カードゲームからボードゲームになったため、見栄えはするかなーという感じ。
惑星のタイルなんかは丸くなったので、惑星感出ていますね。

ゲームの基本的なシステムはほぼプエルトリコかレースフォーザギャラクシー(カードの方)と同じなので、細かいところは省きます。
※一応、当ブログのレースフォーザギャラクシー紹介記事のリンクを貼っておきます。
レースフォーザギャラクシー
http://asakumogure.blog23.fc2.com/blog-entry-240.htmlの記事はこちら↑
カード版との大きな違いは、プエルトリコのようにアクション選択をタイルで選ぶようになったため、特権は選んだプレイヤーにしか反映されなくなります。アクション選択の思考性はちょっと増したかな。(カードゲーム版は手札から出すので自分で出しさえすればよかったため)

また、デベロップ(発展)は中央の共有ディスプレイから早い者勝ちで選択するようになり、カードゲーム版のようなランダム性はなくなりました。個人的にはこの部分はカードゲーム版より良いと思います。

あと、視認性の部分ではカードゲームの欠点だった商品の表示をキューブにしたことでかなり改善。
カードゲーム版でも先人たちのアドバイスから個人的にキューブに置き換えていましたが、公式にキューブになったのは良いですね。

視認性については好みかもしれませんが、僕は他のプレイヤーのものも見やすくなったかなーと思っています。
カードゲームでは基本同サイズのカードで惑星もデベロップも表現していたため、他プレイヤーの進行度合いがわかりにくかったですが、ボードゲーム版では細かいところはともかく大雑把には見た目でわかるようになりました。

ゲーム終了時の様子。

人気もあり面白さも保証付きのゲームなのですが、なぜかこのシリーズのゲームは絶版になっていることが多く、ボードゲーム版を待っていた方も多いと思います。
今回のニューフロンティア(日本語版)がどれだけ市場に安定供給されるかはわかりませんが、もし気になる方は早めに確保しておいた方が良いかもしれませんね。