ヘルメスの流儀 ★★★☆☆ ゲーム紹介 2017年4月19日
捧げよ、されば競られん。それがヘルメスの流儀。(勝手に名言風)
<基本情報>
【 タイトル 】 ヘルメスの流儀【 作 者 】 樫尾忠英【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 15分【 対象年齢 】 8歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ【個人評価(2人プレイ、4人プレイ)】 ★★★☆☆
ガーデンゲームズさんの新作を遊ばせて頂きました。2人プレイ、4人プレイの感想です。
引いたカードを競り資金にするか、競り対象にするか、自分で選んで処理するゲームで
個人的に好きなタイプのゲームです。面白かったです。
競りの資金になるカード、競りの対象になる(捧げ物)カードがともに上限3枚となっており
割とシビアに展開が変わります。4人プレイだと1巡している間に状況がガラリと変わることも。
勝負所を逃さず競りを行う必要があり、時には安めでも確実に落札する度胸が必要です。
個人的には2人プレイの方が得意で4人プレイではボロ負けだったので、プレイ人数により
だいぶ印象が変わるゲームなのかなとも思います。ぜひいろいろな人数で遊んでみたいです! 【ゲーム内容】ヘルメスの流儀は競りのカードゲームです。目的は得点になる果物を獲得することですが
そのためには果物を一旦ヘルメスに捧げることが必要です。そしてタイミングよく落札することで
他のプレイヤーよりも多くの果物を獲得することを目指します。
なお、ガーデンゲームズさんのブログにルールや遊び方など詳細にご紹介されています。
そちらもぜひご覧ください
ガーデンゲームズ
http://gardengames.blog40.fc2.com/各プレイヤーは内容が同じ色違いのカードの山札を持っています。
つまり自分の山札があるわけですね。
ゲーム中、自分の手番ではこの自分の山札からカードを1枚めくり、ヘルメスに捧げるか
自分の競り資金にするかを選ぶ必要があります。
ヘルメスに捧げる場合は中央の供物置き場に果物カードを置きます。
自分の競り資金にする場合は山札の横に並べて置きます。
つまりめくられたカードの使い道は2通り。供物(競りの対象)にするか競りの資金にするかです。
ただし、供物も資金もそれぞれカードの上限は3枚までという縛りがあります。
これがなかなか曲者で、引いたカードをどっちに使うかとても悩ましくなります。

カードを引く以外のアクションとしては競りの宣言ができます。
供物の状況と他プレイヤーの資金の状態をみて、タイミングよく競りをしかけましょう。
競りは1巡競りで、競りの宣言をしたプレイヤーの左隣のプレイヤーから1巡で入札し
競りを宣言した手番プレイヤーが最後に入札を行います。
資金のカードは、数字が書いてあるカードはそのまま資金の数値として扱いますが
ヘルメスの恩寵(サンダルのようなイラスト)のカードは資金の数値に×2をする特殊カードです。
また、各プレイヤーが1枚ずつしか持っていない「ヘルメスの護符」カードも競りに使えます。
これは入札に出したら最強のカードになります。ここぞというときに強いカードですね。

ヘルメスの護符は供物にすることはできませんが、ヘルメスの恩寵カードは
供物にすることもできます。この場合でも、×2の効果は生きており、供物の数値合計に
×2をしたものが供物の価値となります。
うまく使えば×2が2枚乗ってくる場合もありますので、点数が一気に跳ね上がるわけですね。
なお、カードをめくって処理することも競りを宣言することもできない場合のみ
パスを行うことができます。ご注意ください。

こちらの写真は資金にヘルメスの恩寵が2枚ある場合。5×2×2=20。つまり最高20資金です。
入札する場合、すべてのカードを使い切らないといけないわけではありません。
現在の競りで使うカードのみを前にずらして、足したり掛け算をしたりして入札額を決めるのです。

誰かが供物を競り落としたら、そのプレイヤーの左隣のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
このようにして競りを繰り返していき、全員がパスしかできなくなったらゲーム終了。
受取ったカードの価値をそれぞれ計算して最も点数が高かったプレイヤーが勝者となります。
山札からめくったカードの使い道がとても悩ましく、面白いゲームです。
入手されましたらぜひいろいろな人数で遊んでみてください。展開が変わって楽しいですよ^^