アンドロイド・ネットランナー ★★★★☆ ゲーム紹介 2016年3月7日
“アジェンダ(計画書)”を巡る、電脳世界での企業とハッカーの争い

<基本情報>
【 タイトル 】 アンドロイド・ネットランナー(原題:ANDROID NETRUNNER)
【 作 者 】 リチャード・ガーフィールド【プレイ人数】 2人【プレイ時間】 30分【 対象年齢 】 14歳以上【受賞歴など】 2012年ゴールデンギーク賞ベスト2人ゲーム大賞受賞、ベストカードゲーム賞受賞【入手・プレイ状況】 インターネットで購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★☆
ものすごくシンプルに言えば、罠の中から当たりを引き当てる心理ブラフゲームのような感じ。
そこに電脳世界での企業とハッカーの攻防というテーマを持たせることでサイバーパンクの
傑作に仕上がっています。とにかく面白かった。
企業側とハッカー側は目的である「計画書(アジェンダ)」を巡って争うのですが、得点化の
過程が全く違います。つまり遊び方が全然ちがうんですね。
企業側は防御を固めつつ罠を仕掛けてハッカーを阻止しながら計画書を実行することが目的。
ハッカー側はハッキングにより企業側の防御を崩し、本物の計画書を盗みだすことが目的。
この非対称システムのおかげでルールは複雑になっていますが、遊び方が広がって良いです。
まだ基本デッキセットのままで遊んだだけですが、セットごとの特徴もかなり偏りがあって
しばらくはそのまま遊んでも色々な戦術を考えられて面白そうです。ただ、真骨頂は自分で
デッキを作って楽しむ、ということなんでしょうね。正直そこは苦手なのでどうなることかw
ただしこのゲームの弱点として、専門用語の多さと非対称システムのせいで、覚えることが
とても多く、敷居が高いということがあります。実は覚えてしまうと基本のルールはシンプル
なのですけど、とにかく最初はややこしいです。雰囲気を重視しているが故の反動として
複雑な用語などが出てくるため、苦手な方はとことん苦手だと思いますね。
加えて、販売形式がLCG(リビングカードゲーム)というだけで、完全に中身はデュエル型の
TCG的ゲームですので、正直好みは分かれると思います。
ボードゲームを遊ぶ方よりもTCGゲーマーの方よりのゲームかなと思います。
面白さで言うと★5個なのですけど、この点があるため★4個にしています。
とまあ、ちょっと敷居の高さは感じるものの、やはりめちゃくちゃ売れているゲームだけあって
とても面白いです。日本語版も出たことですし、これから拡張の発売も期待できると思います
ので、ぜひ敬遠せずに遊んでみてください。僕も始めたばかりですけど。。。【ゲーム内容】企業側とハッカー側をそれぞれが担当し、企業側は計画書を守りつつ実行すること、
ハッカー側は企業側の防御を突破して計画書を盗み出すことを、それぞれ目的とする
非対称目的の対戦ゲームです。

詳細な遊び方を説明しようと思うとルールブックが丸々必要になるため、このブログでは割愛。
簡単に説明すると。。。
企業側・・・所有する各サーバー(手札や山札、場に出ているカードなど)を守るために防御したり
ハッカーに侵入されたとき用の罠を張ったりしながら、「計画書」を実行して得点します。
ハッカー・・・企業のサーバーにハッキングを仕掛け、防御を突破して「計画書」を盗みます。
どのサーバーに罠があり、どのサーバーが本物の計画書か、企業プレイヤーの
動きや心理を読んだり駆け引きをしたりします。
※なお、サーバーとはコンピューター用語で、企業等のパソコンの親玉みたいなもので
個人ごとのパソコンではなく、企業にある大型のメインコンピューターみたいなものと
思っておいてください。つまり大切な情報をしまっておく物であり、ハッキングされたら
えらいこっちゃ、ということですね。ということで、このブログではルールブックでちょっと分かりにくかったところを補足するため
ちょっと図解化してみました。図解化しても全然スッキリしていないんですけどw
個人的には日本語版ルールブックのP.7、プレイエリアの図で理解できなかったところが
あったため、そこを中心に解説してまーす。たぶん合っていると思います。。。

プレイ中はこんな形のカード配置になります。

まずここでは、コーポ(企業側)のプレイエリアをP.7の図から少し変えて解説しています。
写真の上部が企業プレイヤー側で、下の方がランナー(ハッカー)側です。


で、この場の様子に名前を付けると以下のような感じ。スゲー複雑ですw

ここから、それぞれのエリアごとにちょっとピックアップしてご説明します。
その前に、まず先にこのように点線の長方形が描かれているところは、まだカードは無いですが
配置することができるスペースを表しています。その点ご了承下さい。

さて、それではまず始めに
中央サーバー です。
中央サーバーには下図のように①~③の3種類のサーバーがあります。
日本語ルールブックで個人的に分かりにくかったのが、HQはIDカードだけではなく、手札も含んでいる
という点です。P.7の図には手札が描かれていなかったのであまり分かっていなかったんですよね。
あくまでも、HQのサーバーそのものを表しているのはIDカードですが、ランナーに攻撃された場合
直接作用されるのは手札ですので、ここでHQには手札が含まれている点、理解しておきましょう。

次に、中央サーバーの後ろにある、
ルート についてです。
ここも日本語ルールブックP.7 で個人的に分かりにくかったのですが、3種の中央サーバーの
後ろには、それぞれルート(のスペース)がある点。
P.7の図では、R&Dとアーカイブの後ろに得点エリア等が描かれていたので、ルートが無いように
最初は思っていましたが、それぞれにルートがあります。つまりそこに強化カードを置けるわけですね。

続いて、
遠隔サーバー についてです。
遠隔サーバーは、コーポプレイヤーからみて左側、ランナープレイヤーから見て右側に
ずーっと広がっていくようにカードを配置することができます。
最初は遠隔サーバーはなく、そこに「計画書」または「資財」のカードを置くことで、遠隔サーバーが
出来上がるわけです。
そしてこの遠隔サーバーにしか「計画書」を配置することができず、つまり遠隔サーバーこそが
コーポプレイヤーの大きな得点源なわけです。
なお、現実(リアル)世界でも遠隔サーバーというものは存在し、これは中央サーバーとは
違う場所にある別のサーバーで、中央サーバーは手一杯だから違う場所のサーバーに
別のお仕事させましょうね、みたいな感じだと思っておいてください。
インターネットで繋がっているので、物理的に違う場所にあってもまるで手元にあるPCの
ようにリモート(遠隔)で操作できたりするわけです。(僕も詳しくは知りませんけどw)
なので、遠隔サーバーはうんしょこらしょといくつでも増設でき、それぞれが違う場所なので
それぞれが違う防御をしたりできるわけです。リスクの分散ってやつですね。
(下の例だと、遠隔サーバーA号機、遠隔サーバーB号機、遠隔サーバーC号機…のように)
ネットランナーのゲームの中では、基本的に遠隔サーバー1つにつき「計画書」または
「資財」を1つだけ配置できます。
そして、それを補強する「強化」のカードはいくつでも配置できます。

そして最後にサーバーを守るカード
アイス です。
現実世界ではアイスではなく、ファイアーウォールと呼ばれているものに近いんですかね。
ハッキングなどの攻撃に対する防御壁で、突破されないようにいろいろな種類があります。
このゲームの中にも、アイスは4種類あります。(拡張セットは知りません)
アイスは、サーバーごとに各サーバーの前方(ランナー側)に横向きで配置します。
そもそもアイスのカードは横向きなので、表向けたときにも横向きで大丈夫です。
なお、アイスは後で配置するものほど前方(ランナーより=外殻といいます)に置きます。
ランナーがハッキングする際、遠隔サーバー内の「計画書」をゴールとするならば
まずは最も外殻(ランナー側)のアイスと対決することになり、それを打ち破った先に
さらにアイスがあるならばそのアイス、さらに進んで・・・という感じでサーバーは攻撃を
受けることになるわけです。

一方、ランナー側は割とシンプルです。
ランナー側のプレイエリアはだいたい下のような感じですね。

これに、先ほどのコーポ側と同じように名称などを付けると下のような感じ。
名称を付けてもそれほどごちゃごちゃしていないですね。

カードをプレイ(場に出す)エリアも、向かって左側の「リグ」がメインになります。
しかも1番上の列がプログラム、2段目の列がハードウェア、1番したがリソース、というように
出す場所も決まっているのでわかりやすいです。
さて、駆け足でしたがお互いがカードを出していくことで、このようなプレイエリアの状態になります。
これをある程度理解しておくと、ゲームはスムーズに始められると思いますよ。
まだ始めたばかりなので間違いなどあれば教えてくださいね!
他にも枯山水 これも渋く面白いゲームですね♪
あとは海底探索とか犯人は踊る等多人数ゲームで盛り上がりました♪ 回を重ねるごとに人数増えていき大人数用のゲームが必要なのですが7~10人用のゲームはなにかお薦めありますか? お手数おかけしますがよろしくお願いします。