インペリアル・セトラーズ ★★★★☆ ゲーム紹介 2016年1月14日
文明の特徴を活かし、自分だけの帝国を作り上げよう!略奪もアルヨ。

<基本情報>
【 タイトル 】 インペリアル・セトラーズ(原題:Imperial Setlers)
【 作 者 】 【プレイ人数】 1~4人【プレイ時間】 45分~90分【 対象年齢 】 10歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ【個人評価(4人プレイ)】 ★★★★☆
文明ごとに得意な分野があり、それを考えながら国を作り上げていく過程が楽しいです。
毎ラウンドの終了時に未使用の資源はほぼ捨てることになるため、無駄が出ないように
どのカードを使ってどのカードを持ち越すかなど、考えるところは十分あります。
また、カードの使い方も「建設」「貿易」「略奪」と、使い方によって違った展開になるため
プレイヤーによって打つ手が変わってくるところも面白いです。
他プレイヤーを攻撃する「略奪」というアクションについても、略奪された建物から
木材が帰ってくるため場合によってはありがたいこともあり、許容範囲かと思います。
4人プレイで少し気になったのはダウンタイムの長さぐらいでしょうか。
2人プレイが評判が良いようですので、確かにテンポの良さを考えると2人でも
十分に楽しめると思います。
今後、拡張でいろいろな文明やカードを出すことも可能でしょうし、ドミニオンなどの
カードによるコンボや拡張性がお好きな方にもオススメですし、拡大再生産や
リソースマネジメントなどのゲームがお好きな方にも楽しめると思います。
見た目のボリュームほどルールが難しいゲームではなく、アークライトさんの
日本語版ルールブックも見やすくてわかりやすいので、ご興味のある方は
ぜひ一度遊んでみてください。【ゲーム内容】手札からカードを出して資源を獲得したり建物を建てたりし、自分の帝国を発展させ
最も勝利点を稼いだプレイヤーが勝利するゲームです。
文明ごとの専用カードにより各文明の特色がはっきり分かれている点と、
「略奪」による直接攻撃がある点などが特徴的なゲームですね。
(ただ、略奪がそれほど後味悪くは感じませんでした。詳細後述。)

準備では各プレイヤーが担当する文明ごとの専用カードと専用のプレイヤーボードを持ちます。
各資源トークンやお金のチップなど、ゲームで使用するものをテーブルに用意します。
このゲームは5ラウンドに渡ってプレイしますが、各ラウンドの流れは以下の通りとなっています。
1、発見フェイズ=カードの補充
2、生産フェイズ=資源やお金等、収入の獲得
3.、アクションフェイズ=アクションの実行(このゲームのメイン部分です)
4、終了フェイズ=使用した資源や未使用資源を捨てる
遊んでみて感じましたが、こういうタイプのゲームとしては割と基本構造はシンプルで
遊びやすかったと思います。
さて、それでは詳細をご説明。
1、発見フェイズ=カードの補充
まず最初の発見フェイズでは、自分の文明の専用カード山札から1枚のカードを引きます。
そして、共通の山のカードはプレイヤー人数+1枚を表向きにして置き、
スタートプレイヤーから時計回りに1枚ずつ受け取ります(カードのドラフトですね)。
そして、次に、もう一度共通の山のカードをプレイヤー人数+1枚表向きにして置き、
今度は先ほどの順番と逆に(つまりスタートプレイヤーが一番最後)1枚ずつ受け取ります。
1枚多く出ているので、取られず残った最後の1枚は捨札にします。つまり、毎ラウンド、この発見フェイズによって3枚のカードが手札に補充されるわけです。
(ゲーム開始時には、それぞれ決まった枚数のカードを手札として持っています)
なお、カードの基本的な見方は以下の画像をご覧ください。
ルールブックにも記載があるとおり、各カードの効果などはアイコン化されていたり
色分けされているなど、分かりやすくなっています。
2、生産フェイズ=資源やお金等、収入の獲得
ここでは、文明独自の基本収入や、カードの効果(生産施設)による収入、貿易収入等、
次のアクションフェイズで使用できる資源などの獲得を行います。
基本収入はプレイヤー用のボードに記載されています。
貿易は、これまた後述するアクションフェイズで下の画像のように貿易の位置に
カードを置いていれば収入をもたらします。
3.、アクションフェイズ=アクションの実行(このゲームのメイン部分です)
アクションフェイズでは以下の内容のものを可能な限り好きな順番で実行できます。
・施設の建設施設の建設は、手札からカードを出し、必要コストを支払うことで実行でき、
プレイヤーボードの該当する位置にそのカードを配置して表します。

プレイヤーボードのどの位置に置くかは以下のとおり。
上から、生産施設、特殊施設、アクション施設という分け方がされており、また、左右でも
左側が専用カード、右側が共通カード、という置き方になります。
例えば、共通カードの生産施設なら右上。
例えば、専用カードのアクション施設なら左下。
例えば、専用カードの特殊施設なら左の真ん中。
という感じですね。
・貿易収入の配置貿易収入にするためのカードは、先ほど第2フェイズにあった画像のようにプレイヤーボードの
上部に置きます。このとき、カードを逆さにして貿易収入だけが見えるように重ねて置きます。
・略奪略奪は、自分の手札または他のプレイヤーの配置済み施設に対して行います。
略奪トークンを必要個数使い、略奪を行うことで即時に資源などを獲得します。
略奪の対象とできるカードには右上に略奪資源が描かれています。
自分の手札から略奪の対象カードを出す場合はカードを捨札にし、資源を得ます。
他プレイヤーの配置済みカードを対象にする場合は、資源を獲得した後
そのカードを裏返しにして残骸であることを表します。
そして対象とされたプレイヤーは、木材を1つ獲得します
(残骸の中から使える木材だけ抜き取ったんでしょうねw)
・アクション能力の使用配置済みのアクション施設に記載のアクションを実行できます。
コストが必要な場合もあります。
・ワーカー変換ワーカー2つを、資源またはカードと交換できます。
アクションは1手番で1つ行い、可能な限り実行できます。
行わない場合はパスをします。
4、終了フェイズ=使用した資源や未使用資源を捨てる
アクションフェイズを全プレイヤーが終えると終了フェイズになり、使用した資源と
未使用の資源をすべてストックに戻します。
ただし、文明の効果やカードの効果で、次のラウンドに持ち越せるものを除きます。
例えば蛮族はワーカーを持ち越せるため、ワーカーが必要なアクションに強いです。次のラウンドではスタートプレイヤーを時計回りで次のプレイヤーに移ります。
そして、またフェイズ1から順番に実行していきます。
これを5ラウンド繰り返して勝者を決めます。
こんな感じで、もともと建物がほとんど建っていない小さな国でしたが。。。

ゲームが進むに連れて徐々に充実していき。。。

ゲーム終了時ではこんなにたくさんの建物が建ち、充実した帝国になりました!

ゲーム終了時には、ゲーム中に獲得した勝利点に各施設などの勝利点を加えて
合計勝利点が最も多いプレイヤーが勝者となります。

カードの効果を考えながら国を成長させていくのが面白く、ぜひまた遊びたいと思いました!