アムステルダムの運河 ★★★☆☆ ゲーム紹介 2013年10月21日
「え~っと、ここで分けて…」「ごっつぁんです!」みたいなことも(笑)

<基本情報>
【 タイトル 】 アムステルダムの運河【 作 者 】 樫尾 忠英【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 30分【 対象年齢 】 8歳以上程度【受賞歴など】 特になし【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
これまでのガーデンゲームズさんから出ているゲームと同様に、シンプルルール、
短時間なのに、しっかり考えどころのある面白いゲームでした。
個人的に、レーベンヘルツ(新版しか知りません。。。)やナゲッツのような
壁などで区切っていくタイプの陣取りゲームが好きなのもあって、このゲームは
今までのガーデンゲームズさんのゲームの中で一番好きです。
手番ごとの自分のタイルを、「優位エリアを作るため」の投資力としてに使うか
「仕切るための運河作り」に使うか、どちらかにしか使えず非常に悩ましい。
出て欲しいときに狙いのタイルが出てくれると「よっしゃ~!」と声が出たり
そのタイルじゃねーんだよな~というようなときは「・・・」黙ってみたり(笑)。
ガチガチになりそうな陣取りに、このちょっとした運の要素ってのが効いてますね。
今回は2人プレイでしたが、他の人数だと違った展開になりそうでぜひ他の人数でも
遊んでみたいゲームですね。
なお、こちらのゲームはゲームマーケット2013秋で販売予定とのこと。
詳しくはガーデンゲームズさんのHPをご覧下さいまし。
→ ガーデンゲームズ ボードゲーム工房
【ゲーム内容】運河で区切りながら、市場の支配権を争っていくゲームです。
準備ではゲームボード上に、ランダムに市場を配置します。勝利点チップと運河コマも準備。
各個人ごとの投資タイルを裏向きに持って、スタートプレイヤーを決めたらゲーム開始。

手番では自分の投資タイルを1枚表向きにします。そしてその投資タイルを。。。

A、ゲームボード上に配置する か

B、その数値分の運河コマを使う(投資タイルは廃棄) か選択します。

タイルをゲームボードに配置した場合は、後々、エリアが確定したときの支配力となります。
一方、運河コマを使う場合はゲームボード上のエリア分割を進めることになります。
運河コマを置く場合は、下の写真のようにマスの区切りの灰色のラインの所に置きます。

運河コマを配置するときの注意点としては、大きく以下の3点。
・1マスしかないエリアができるような区切り方はダメ
・市場マスが1つも含まれないようなエリアができてしまう置き方はダメ
・既に支配権が確定している(得点計算済み)エリア内に置くことはダメ
あと、外周部分にも置けないのでご注意を。
基本的にはこのように、投資タイルめくる→2択の中から1つ選んで使う→次のプレイヤーへ
という非常にシンプルな形でゲームは進んでいきます。
で、得点発生のタイミングなのですが、これは「支配権の確定」時点で起こります。
具体的には
運河コマ(と外周)によって囲まれ、エリア内の市場マスの数が1~2となったとき です。
下の写真でいうと、右部分の6のタイルがある区画とかその隣の8のある区画ですね。

そしてこの支配権が確定したエリアごとに得点計算を行います。
まず、そのエリアで、プレイヤーごとの投資タイルの数値合計を出し、比較します。
その中で最も合計数値が大きいプレイヤーがそのエリアの支配者となります。
そのプレイヤーが市場マスの上の市場タイルを受け取り、さらにそのエリアのマス数の
得点を勝利点チップで受け取ります(市場マスや投資タイルのあるマスも含む)。
つまり、市場タイルの価値と、運河によってできた広さ分の得点を得るのです。
※合計値が最も大きいプレイヤーが複数いる場合は、得点を該当者で分けます。
(端数切捨てで分ける点にご注意を)このように、どんどん運河で土地を分割し、支配権を増やして勝利点を得ていくわけです。
まっきゃんは投資タイル1で8+5+8=21点も獲得!やる~ぅ!だんだんゲームが進んでいくと思ってもいなかったところで支配権が確定できたり
そんなつもり無かったのにバサッと分断されたり。。。そういうところも面白い(笑)

そして、以下のどれかになったらゲーム終了。
・全プレイヤーの手元の投資タイルが尽きる
・全ての市場マスの支配権が確定となる
・ストックの運河コマが尽きる
ゲーム終了時に市場タイルと勝利点チップの得点を合計し、最も多いプレイヤーの勝利です。
ゲーム終了時の様子。最後に大逆転なるか!?いやぁ、面白かった。今回は初手で1つしかない「4」の投資タイルが出ちゃうなど
「えぇ~っ!。。。どうしよう」という展開でしたが、そういうところも面白かったです。
ナゲッツ4人プレイはチーム戦でした。アムステルダムの運河4人プレイは個人戦です。個人戦なのですが、ある局面ではプレイヤー同士の“協力”が現れる場合もあります。あるエリア内で投資タイル数値がトップで並んでいる2人ならば、他の2名よりも得点機会があるのですから、そのエリアの面積を広げるような“協力”をしあう場合があるのです。
もっとも、互いに出し抜く可能性を探りつつ・・・・ですが。
アムステルダムの運河戦略ゲームも是非楽しんでください!