社内評価 ★★★☆☆ ゲーム紹介 2013年8月26日
「やったー!社長がくたばった!!」・・・なんだガセネタかよ。。。
<基本情報>
【 タイトル 】 社内評価(原題:MOBBING)
【 作 者 】 フランク・スターク、ラファエル・ゴットリープ【プレイ人数】 3~6人【プレイ時間】 30~45分【 対象年齢 】 12歳以上(ルール自体は10歳以上程度)【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ【個人評価(3人プレイ、4人プレイ)】 ★★★☆☆
ブラック企業のネタゲーかと思いましたが、結構よくできていて面白かったです。
脱落しないためのカードと、勝つための得票稼ぎのカードとをうまく使いながら
目立たず(ターゲットにされず)にゲームを終えるのはなかなか難しい。
そのへんの人事生き残り感をうまく表現できていて面白いなーと思いました。
一方、目をつけられてターゲットにされたときは挽回が難しく感じました。
全員から目の敵にされると対応策が追いつかず脱落を免れませんでした。
手持ちカードによる部分はあるのですが、フルボッコ状態になることを
覚悟したほうがよいゲームだと思います。そういう意味ではバカゲーっぽく
笑い飛ばせるメンバーと遊ぶほうが楽しめるかもしれませんね。
社内評価カードの内容も結構エグイ(「口がくさい」とか「仕事ができない」とか)
ものが多いので、このへんもゲームのネタということをしっかり割り切れる人と
遊ばないと、雰囲気が悪くなってしまうかも(笑)なので、ご注意を!
あと、ゲーム内容ではないのですが付属していた日本語ルールが少しわかりにくい
部分がありました。問合せをすれば解決できると思いますが少し気になりましたね。【ゲーム内容】次期社長の座をめぐってドロドロしたものが渦巻くブラック企業の中でうまく監査役の
推薦を勝ち取り、次期社長となることを目指すゲームです。
しかし、単に監査役の推薦を得るだけではなく、社内の評価が悪いと脱落してしまうので
社内の評価もプラスになるようにしなければいけません。

スタート時、各プレイヤーは全員内容と枚数が同じ「ロビーカード」を持っています。
初期手札はこの中から3枚で、あとはプレイヤーごとの山札にしておきます。
これ以外に共通の「社内評価カード」の山札があります。ゲーム終了条件でもある
「社長がくたばった!」カードもこちらに含まれています。
スタート時には先ほどの3枚のロビーカードに加え、社内評価カードからも3枚引き
合計6枚のカードを持っていることになります。
場の準備としてはこれら山札・手札の作成に加え、プレイヤーの人数に合わせた
監査役のカードを並べるようにします。
※正式なルールでは社長のカードを頂点して、カードを下に並べていくようですが
テーブルの都合上視認性が悪かったため、横に伸ばすような配置でプレイしました。
詳しくは以下の写真をご覧下さい。手番でやることはカードを1枚または2枚、場に出すことです。
カードは大きく分けて2種類あります。
・監査役に影響を与える「ロビーカード」(監査役の列に配置します)
・社内評価に影響を与える「社内評価カード」(各プレイヤーの前に配置します)
社内評価はそもそも次期社長レースに参加する権利を満たすためのものであり
ゲーム終了時に、プラスマイナス差し引きした自分の社内評価がプラスでないと
脱落してしまう、というようなものです。
そして社内評価でプラスとなった者のうち、監査役の推薦が最も多かったプレイヤーが
次期社長になる、ということになります。

社内評価カードを出すときは内容コメントを読み上げて、ターゲット(自分も含む)の
プレイヤーの前にカードを出します。
このカードには内容コメントのほかにプラスの内容の場合にはプラスの数字が、
マイナスの内容の場合はマイナスの数字が書かれています
例えばプラスならば「仕事ができる」とか「同僚に好かれている」等で
マイナスならば「口臭がひどい」とか「病気がちである」等。
面白いのは、社長の生死によってプラスマイナスどちらにでもなるものがあって
「社長の秘密を握っている」の場合は社長が生きていれば+3で、死んだら0。
「社長に嫌われている」は生きていればマイナスだけど、死ねばプラスに、
というような感じです。
だから社長に死んでほしい派、生きて欲しい派に分かれるのも面白い。

一方、監査役の推薦を得るためのロビーカードは監査役の列に並べていきます。
その列ごとに最も数字合計が多かったプレイヤーがその監査役の推薦を受けられます。
手番でロビーカードを置く際は、その列の最後のカードに続けて置くようにします。
列の最後(列ごとに最も最後に置かれたもの)のカードは裏向きのままになりますので
手番で置く際は裏向きのままカードを置きます。そしてその列の1つ前に置かれたカードを
表向きにします。つまり、最後のカードが何かは分からない状況になるわけです。
このため、推薦レースの状況が「あいつ有利やけど、今のカード次第やなぁ」と
探り探られの状況になり、ドロドロとした権力争いがさらにドロドロ感を増すわけです。
また、ロビーカードには特殊なロビーカードがいくつかあり、他のプレイヤーの
ロビーカードを取り除いたり、入れ替えたりすることができたりします。
このカードのおかげで、推薦レースには読み合い、騙し合いの色合いが加わり面白いです。
なお、ロビーカードのカード内訳は全プレイヤー同じで、プレイヤーごとの山札から
手元にくるタイミングが変わってくるだけです。高得点のカードを早めに使うか
あとから使うかは、各プレイヤーの戦術次第でしょう。

手番で1枚か2枚のカードを出したら、プレイヤーごとのロビーカードの山札か
共通のロビーカードの山札からカードを合計2枚補充して次のプレイヤーに移ります。
ゲームの終了条件でありこのゲームの目玉でもある「社長がくたばった!」カードは
社内評価カードの山に入っています。
(準備段階で、山札の後半に出てくるように調整するようになっています)
合計3枚あり、ゲーム中で1回目に出たときには死んだというガセネタだったことになり
2回目に出た際に本当にくたばることになります。
あくまでも社内評価カードのひとつですから、社長を殺したい人は積極的に出すでしょうし
社長に死なれては困る人は手札に握って出さないようにするでしょうね。
なお、僕にはやたらと「社長に嫌われている」など社長が生きているとマイナスの
社内評価カードが集まってくるため、僕は結構積極的に社長に死んで頂いていました(笑)。
現実ではなく、ゲームの中の話ですからwww
と、まぁこんな感じでゲームを進めていき、終了条件に達したら次期社長の判定をします。
終了条件は以下の3パターン
1、希望どおり社長がくたばった
2、社内評価カードの山札が尽きた(その後各プレイーは1手番行えます)
3、すべての監査役のカード列が上限の6枚(3~4人プレイ時は7枚)に達した終了条件に達したのち、自分の前に置かれた社内評価をプラスマイナスして0以下の人は脱落。
プラス1以上の人が推薦を受ける権利があることになります。
そして肝心の推薦レースについては、裏返しのカードを全て表に向けます。
脱落したプレイヤーのカードを全て取り除き、それぞれの列ごとに各プレイヤーの
合計数を出し、最も合計数が多かったプレイヤーがその列の監査役から推薦を得ます。
この推薦数が最も多かったプレイヤーが次期社長として勝者となります。
ゲーム終了時の様子。紫プレイヤーは脱落してロビーカードが取り除かれていきます。今回は同じ会社の友達と遊んだので妙に盛り上がり、とても面白かったです。
ある程度遊ぶ人は選ぶと思いますが、この手のネタが好きな人にはオススメです。