浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

マンハッタン計画 (マンハッタン・プロジェクト) 【ボードゲーム】

 マンハッタン計画   ★★★★☆ ゲーム紹介 2013年3月28日

 核兵器の開発なんて物騒なことは、とりあえずゲームの中だけで!

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<基本情報>
【 タイトル 】  マンハッタン計画(マンハッタン・プロジェクト)(原題:Manhattan Project)
【  作 者   】  Brandon Tibbetts
【プレイ人数】  2~5人
【プレイ時間】  120分
【 対象年齢 】  13歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】 ゲームストアバネスト で購入
【個人評価(4人プレイ)】 ★★★★
テーマが核開発競争というアレなテーマだけに、出オチ系のネタゲーかと思いきや
ちゃんとしたワーカープレイスメントにリソースマネジメントや拡大再生産の要素も
あるゲームになっており、遊んでいてなかなか面白かったです。

最近よく遊んでいたゲームはアグリコラのように得点手段がたくさんあって複雑な
ものが多かったのですが、このゲームは核開発に関係することのみが得点になる
分かりやすいものなので、わりとすんなり遊び出せる点は良いですね。
(まぁ裏を返せばその流れを失敗しちゃうと追いつけないという欠点もありますが)

また、ちょっと特徴的な部分で「スパイ」アクションにより他人の個人ボード上に
自分のワーカー駒を置けるというのは面白いですね。ワーカー回収のタイミングと
スパイ配置のタイミングの読み合い的な部分もあり、自分のボードだからと安心は
できないのでちょっとした刺激になりました。

一方、気になった部分として、先述のように得点源が基本的に核開発に関する一本道
しかないため、多岐にわたる戦略性はありません。文字通り「開発競争」ゲームです。

また、航空機攻撃が足の引っ張り合いになることが明白で、やった方もやられた方も
誰も得をしない仕組みになっているため、なかなか選ばれにくく機能していない点は
とても残念です。しかも終盤で明らかに点数が低いプレイヤーがトップを直接的に
足を引っ張るためだけに叩くというキングメーカーの問題もあるため厄介です。
せめてここに勝利点等が絡めば戦略的に選択余地があり面白いと思うんですけど。。。
(今度バリアントでやってみようかな)

以上、良い点悪い点いろいろ上げましたが、個人的には結構好きなゲームです。
まぁなんにせよ、核爆弾を作って搭載するところまでがゲームであって「使わない」
っていうところはゲーム的には救いではないでしょうかね。

アートワークを含めコンポーネントやテーマはこのゲームにバッチリ合っていますので
テーマだけで敬遠されている方はもったいないですからぜひ遊んでみて欲しいです。

なお、遊んだ翌日に一緒に遊んだ友達と会社で「あの時プルトニウムの爆破実験が~」
「濃縮ウランの方が~」とか話していると、他の人から変な目で見られました(笑)
あまり公共の場向きの内容ではありませんので、そのへんはご注意を。。。



【ゲーム内容】

「マンハッタン計画」は第二次大戦中に実際に行われた核開発プロジェクトであり
同名のこのゲームはまさしくこの核開発競争をゲーム化したものです。

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第二次大戦中の史実としてのマンハッタン計画は、枢軸国(対連合国勢力の国家)の
核兵器開発に危機感を持ったアメリカ、イギリス、カナダが科学者や技術者を総動員
して核兵器開発を行った内容ですが、ゲーム内では枢軸国対連合国のような構図は
ありませんし、それぞれが担当する国家も特定の国家を指しているわけではないです。
(拡張セットでは国家名を特定する要素があるようですが、未プレイです)

したがってゲームでは政治的背景はなく、純粋に(?)核兵器開発競争をしていきます。


ゲームの流れとか目的は、

・人、モノ、金のいわゆる3Mを使いこなして増やしていきながらながら
・得点となる「核爆弾の開発」を他のプレイヤーよりも早く、多く行って得点し
・決められた勝利点に最も早く到達する(←この人が勝者)

というものです。


各プレイヤーは、中央に置かれているメインボードと、各個人で所有する個人ボードで
選択できるアクションを駆使して自国の開発をより有利に進めていくようにします。

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ゲーム終盤では人、モノ、金がそれぞれ潤沢になってくると爆弾作りに勢いが。


プレイヤーはゲーム開始時に一定のお金と最もレベルの低い「作業者」のタイルを持っています。
(スタートプレイヤー以外は調整のために順番に応じてお金や労働者タイルを余分に持ちます)

労働者のタイルには作業者、技術者、研究者の3種類があります。
労働者の種類によって出来る仕事が限られている場合が有り、簡単にいうと
作業者が低位、技術者が中位、研究者が高位のアクションをできるという感じ。
まぁ、一部のアクションスペースは労働者タイルの指定がありますから
必ずしも研究者が強いというわけではありませんのでご注意を。

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なお、労働者には上記の画像のようにプレイヤー色の常雇労働者とグレーの派遣労働者の
2種類があります。派遣労働者は後述の「労働者の回収」を行う度にストックに戻されます。
まぁ派遣というイメージどおり一時的に使用できるタイルという感じですね。
逆に各プレイヤー色の常雇労働者はあくまでも手元に戻るだけでストックまでは戻りません。


ゲームは、手番プレイヤーが行動して、処理が終われば時計回りに隣のプレイヤー、
という感じでよくある流れになっています。



さて、では手番の説明ですが、手番では以下のAかBの2つのうちから1つを選んで行います。

A、労働者タイルの配置
 a-1.まず、労働者タイルをメインボード1つ配置し、処理をする
 a-2.その後、プレイヤーボードの建物上に労働者タイルを好きなだけ配置し、処理をする

B、労働者タイルを回収する。



A.労働者タイルの配置

まず最初に労働者タイル配置の基本として、メインボードのアクション選択枠と
プレイヤーボードに置かれている建物カード両方に共通で
上部に「必要なもの」下部に「得られるもの(効果)」が描かれています。

また、そのアクションの効果は「置かれたとき」に処理するのであって、置かれている間
ずっと(例えば手順が回ってくるたびに)効果があるのではありませんのでご注意を。


さて、労働者タイル配置を行う場合、

まずはa-1.としてメインボードの1箇所を選び自分の労働者タイルを1つ配置します。
(「爆弾設計」は唯一の例外で、メインボードで2つの労働者タイルが必要なアクションです)

メインボードにはいろいろなアクションスペースがあります。

ざくっとご紹介しますと。。。

【経営資源獲得系】・・・ここを選ぶと対応したものを獲得できる
 建物建設(建物)、工場(お金・航空機)、大学(労働者)

【爆弾資源獲得系】・・・ここを選ぶと爆弾開発に直結するものを獲得できる
 鉱山(ウラン鉱石)、爆弾設計(爆弾カード)、原子炉(ウラン・プルトニウム)

【その他】・・・他プレイヤーへの直接攻撃など
 スパイ活動(他プレイヤーの建物を使える)、航空機攻撃(他プレイヤーへの攻撃)
 修理(破壊された建物を修復)

こんな感じです。

最終的に必要なのは爆弾の開発ですから、最初は経営資源を増やして充実させながら
中盤から終盤には爆弾開発に集中できるようにしていくのが基本の流れですね。


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メインボードのアクションスペースにはタイルと同じ大きさの枠がある箇所があります。
ここには。その枠に合わせた数までしか労働者タイルを置くことができませんので、
埋まってしまうと選べないアクションになります。

また、同じアクションでも置く枠によって「お金が必要」とか「技術者が必要」など
条件付きのところがあったり、自分以外もお金や資源を獲得できるところがあったりと
どこを選んでアクションを行うかなかなか考えどころになっています。


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メインボードへの労働者タイル配置が終わると、引き続いて
a-2.プレイヤーボードの建物上に労働者タイルを好きなだけ配置できます

獲得できる建物カードは、メインボードで行えるアクションと似たような効果を持つ
カードがほとんどなので、メインボードのアクションをある程度把握してしまえば
わりと簡単に理解して遊べると思います。

各プレイヤーが個別に持つプレイヤーボードには、獲得した航空機の数を表す部分と
獲得した建物カードを置くエリアがあります。

この獲得して置かれている建物カードの上に労働者を配置して効果を適用するわけです。
すでに労働者タイルが置かれている場所には置けない、というのはメインボードと同じです。

なお、メインボードで「スパイ」のアクションを選択していた場合、一定数まで
他のプレイヤーのプレイヤーボード上に自分の労働者タイルを置くこともできます。
(自分が他者の建物を使いたい場合の他、相手の邪魔をしたい場合にも効果的です)


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ちなみに、建物カードは何枚でも獲得できるようで、枠数はかんけいないとのことです

以上、労働者タイル配置を行う場合のご説明でした。


B、労働者タイルを回収する。

手番で労働者タイルを回収するアクションを選んだ場合、以下のとおり処理します。

 ※実はここで思い切り勘違いした処理をしていました。なので注意点も書いておきます。

まず最初に、「メインボード」「(自分も含めた)すべてのプレイヤーボード」上の
自分の労働者タイルを全て回収して手元に置きます。

次に、自分のプレイヤーボード上と、爆弾カード上核実験カウンター上
にある労働者タイル全てを適切な場所に戻します。

適切な場所とは・・・

 ・自分の労働者タイル=自分の手元
 ・派遣労働者タイル=ストック
 ・他者の労働者タイル=そのプレイヤーの手元

   ↑ ※実はこの「他者の労働者タイルの回収」を忘れてしまっていたんです。
       回収では「自分の労働者タイル」のみを回収すると思っていたのですが
       自分のプレイヤーボード上にある他者の(スパイである)労働者タイルも
       このタイミングで回収される、というのが正しいのでした。


そして最後にメインボードと自分の手元に残っている派遣労働者タイル
すべてストックに戻します。


つまり回収後は以下のようになっているはずです。

・自分の手元には獲得済みの労働者タイルが全て戻ってきている
・自分のプレイヤーボード、爆弾カード、核実験カウンターの上には他者のものや
 派遣労働者タイルも含めて何も載っていない
・メインボード上に派遣労働者タイルが残っていない


いやぁ、このゲームでこの労働者の回収が一番ややこしい処理かもしれませんねぇ。
もちろんちゃんとルールブックを読めば記載されていることですので、自分の怠慢です。
間違えて遊んじゃって、ほんと申し訳ないです。。。


ちょっと長くなりましたが、以上がプレイヤーの手番でできることとなります。

こんな感じで手番をくり返していきますと、徐々に得点源である核爆弾作りに近づきます。


まずは、核燃料である濃縮ウラン、プルトニウムのもとになるウラン鉱石
(通称イエローケーキ)を集めます。

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それをもとに、濃縮ウランやプルトニウムという核燃料を獲得。

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研究者(メガネっ娘)が濃縮工場で濃縮ウラン、原子炉でプルトニウムを作ります

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獲得した濃縮ウラン、プルトニウムはカウンターで表示(最大8までしか持てません)


そしてついに核爆弾を作ります。

核爆弾作りは他のアクションと違い、手番中であればいつでもいくつでも行えます。
手札の爆弾カードの中から、条件(各労働者数と核燃料)を満たしているカードを出し
必要な分の労働者タイルと核燃料をそこに投入します。これでいっちょあがりです。
作った爆弾は、そのまま下に書かれた数字分の勝利点として自分の前に置いておきます。


なお、核爆弾には「濃縮ウラン爆弾」と「プルトニウム爆弾」の2種類があります。

濃縮ウラン爆弾は割と手軽なウランで作れる点、それなりの勝利点をもたらす点に
優れていますが、核実験を行って点数を伸ばすということができません。
先行逃げ切り型という感じです。

一方プルトニウム爆弾は、プルトニウム獲得が少しウランより手間がかかる点と
核実験をしなければ点数が低めという点がデメリットですが、核実験をしてしまえば
濃縮ウラン爆弾よりも高得点を出せるようになります。
後半一気に追い込み型という感じですかね。


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で、その核実験ですが、プルトニウム爆弾1つを実験に使います。
核実験を行なったプルトニウム爆弾はもう存在しなくなり、カードも廃棄され、その爆弾分の
勝利点もなくなります。
ただし、代わりに核実験カウンター(下の画像)を1枚獲得できます。
早く最も早く核実験を行ったプレイヤーから順に高い数字のカウンターをもらえますので
どうせやるなら早めのほうが良いわけです。
まぁこの辺は現実の科学の世界でも、核実験に関わらず同じかと思います。


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最後に、作られた爆弾は爆撃機に搭載するとさらに+5点もらえます。
生臭い話ですが、爆撃機に積んでいつでもやれるよ、という状態が最も驚異であり
このゲームの中では勝利点も高くなる、というわけですね。

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こんな感じで手番をくり返していき、プレイ人数によってあらかじめ決めれている
合計勝利点に最も早く達したプレイヤーが勝者となります。


なお、うちで遊んだ際には雰囲気を出すためにそれぞれのプレイヤーを国に見立てて
国名で呼び合って遊んでいました。そのほうが盛り上がりましたのでぜひどうぞ。

※あとで知ったのですが、拡張セットでは国ごとの設定もあるようでした。
 入手したらぜひ入れて遊んでみたいですね。


最後に一応。。。あくまでもゲームですので、核武装の是非を論じているわけではありません。
そのへんはご理解のほどお願いいたします。(いや、テーマがテーマなので。。。)
[ 2013/03/28 12:06 ] 【その他】 日記など | TB(0) | CM(0)
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