ミレ グラツィエ ★★★☆☆ ゲーム紹介 2013年7月7日
渡る世間は盗賊ばかり。「見破ってやる!」「バレてたまるか!」
<基本情報>
【 タイトル 】 ミレ グラツィエ(原題:Mille Grazie)
【 作 者 】 Dirk Hillebrecht【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 30分【 対象年齢 】 8歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 で購入【個人評価(3人プレイ)】 ★★★☆☆
「最短ルートを通るか、いや、裏をかいて遠回りするか…やっぱり最短で行こか…」
「最短ルートで行きよるんちゃうか…、いや、こいつの性格やったら遠回りしよるな…」
というような読み合いが面白いですね~。
しかも自手番では貴族の旅人として、他者の手番では盗賊の立場として、というように
ゲーム中に両方を楽しめるのも良いと思います。
盗賊にやられたときに受けるペナルティが、待ち伏せされた道(の色)によって違う点は
ルート選択の際に結構大きな判断材料だと感じました。このへんの工夫も面白い。
個人的には貴族で盗賊の待ち伏せをかいくぐって目的地に着いた時が一番楽しかったです。
あまり重く、暗くならない読み合いのゲームをご希望の方にはピッタリかと思います。
ミレ グラツィエ!(まいど、おおきに!)【ゲーム内容】イタリアを舞台に、手番プレイヤーは貴族の旅人として目的地を目指ます。
それ以外のプレイヤーは盗賊として貴族の進むルートを予想・待ち伏せし
襲ってやろうというゲームです。
手番は順番に移っていくため、それにあわせて貴族と盗賊を順番に行うことになります。
ゲームボードにはイタリアの14の都市と、それらをつなぐ26の街道があります。
※この街道の数はアルファベットと同じ数であり、ゲームボード上の街道名の部分には
A~Zのアルファベットが強調された表示がされています。
ボード全景はこんな感じです。いくつかの都市には、「行き先」と「点数」が書かれた
目的地タイルが置かれています。
ゲームボード上に置かれている目的地タイルは、貴族の旅人がそこにたどり着けば獲得できます。
そして所持している目的地タイルに書かれている目的地に付いた場合、得点を得ることになります。
つまり簡単にいうとゲームボード上の目的地タイルを集めつつ、自分の持っている目的地タイルの
都市を目指して移動していくゲームなわけです。
(なお、持っている目的地タイルは公開情報なので、どこを目指したいかは誰もがわかります)
都市とそれをつなぐ街道。都市に置かれているのが目的地タイルです。先述のように、
手番プレイヤーは貴族の旅人、
それ以外のプレイヤーは盗賊を行います。
まず先に盗賊側が、プレイヤー1人につき街道1つを選択し伏せ場所を指定します。
この際、各プレイヤーが1つずつ持っている厚紙製のコンパスを使います。
コンパスと言っても本当のコンパスではなく、厚紙製ダイヤル式チェッカー(?)で
ぐるーっと回すことによって1箇所あいている窓の部分にアルファベットが見えるのです。
つまりこれで表示されているアルファベットの街道が待ち伏せ場所なのです。
こんな感じです。発掘ゲーム「テーベの東」の発掘ディスクに似てますね 【参考】 →テーベの東はこちらをクリックで、盗賊全員が待ち伏せする街道の指定を終えたら、貴族の旅人が移動を行えます。
この際、貴族の旅人プレイヤーは1箇所だけ護衛をつける街道を選ぶことができます。
護衛を付ける場合は、盗賊が行ったようにコンパスを使って街道を1つ指定します。
そしていよいよ移動です。
貴族の旅人は街道5つ(護衛を付けたら4つ)を移動できます。
目的地タイルのある都市へ移動したら目的地タイルを獲得します。
自分が持っている目的地タイルの場所へ到着したら、その目的地タイルを捨て札にし
書かれている分の得点を獲得するわけです。
しかし!!万が一、移動中に盗賊が待ち伏せている街道を通ってしまった場合は・・・
「ミレ グラツィエ !(まいどおおきに!)」待ち伏せしていた盗賊が得点し、しかも襲われた貴族はいくつかの目的地タイルを失います!
「うわ! やっぱりそこにおったんかい!!」これ、結構マジでヘコミますよwww
どうしても嫌でしたら、一箇所ですが護衛を付けてください。
護衛がいれば待ち伏せされていても襲われませんので。

貴族の旅人が移動を終えたら手番が次のプレイヤーに移り、役割も変わります。
これを順番に繰り返していき、得点が勝利条件に達したらそのプレイヤーが勝利します。
貴族の旅人、盗賊、両方がそれぞれ「あーでもない、こーでもない」「裏の裏の裏やで!」と
読み合いをする、心理戦の楽しいゲームです。ルールも割りとシンプルで時間も45分ほど。
いやー、面白かったな~!!