ゼロ ★★★★☆ ゲーム紹介 2013年3月12日
「悪いな・・・ゼロだ!」
<基本情報>
【 タイトル 】 ゼロ(原題:ZERO)
【 作 者 】 ライナー・クニツィア【プレイ人数】 3~5人【プレイ時間】 20分【 対象年齢 】 8歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲームマーケット2013大阪(ゲームストア・バネスト)で購入【個人評価(5人プレイ)】 ★★★★★☆
久々に、ルール聞いている時点で「買う!」と思ったゲームです。
手札の数字合計がマイナス点だけど、同じ数字は1回しか足さない点や
5枚以上は0点扱いとするルールが効いていてとても面白かったです。
ゼロを達成するために大きく動いて一発狙うか、いつ終わってもいいように
失点を減らすようコツコツプレイするか。。。初期手札と場の状況によって
考えないと勝てないのもよくできていますね。
パスの時はコンコンと机を「ノックする」というのがクールでシビレます。
ゼロ達成のときは「ゼロ!」と是非クールなドヤ顔でどうぞw【ゲーム内容】手札の数値合計を出来るだけ少なく抑え、あわよくばゼロを達成させようとするゲームです。
カードは7色、各1~8の数字カードとなっており、各プレイヤーは9枚ずつ持ちます。
ゲームを通じてカードは増えたり減ったりせず、手番では手札と場のカードを交換するか
パスをするかのどちらかを行うことになります。
このゲームでは手札の数字がすべてマイナス点になっており、ゲーム終了時点で
最もこの合計マイナス点が少ないプレイヤーが勝者となるため、交換することで
出来るだけ数字を低くすることを目指していきます。
手番でできることは「手札と場のカードを交換する」か「ノック(パス)」するのどちらかだけ。
カードの交換は場に公開されている5枚のカードのうち1枚を取って手札に入れ
自分の手札からカードを1枚出して、その取った場所を埋めるように置きます。
(つまり場のカードも常に5枚ということになります)

カード交換の代わりにパスをすることもできます。
パスをする場合、机を「コンコン」とノックして意思表示します。これがなんかカッコええのw
で、ノックはゲームを通じて2回目が行われると最終ラウンドになります。
つまり1回目のノックが行われたら「え!そろそろ終わらせたいのか!?急ごう!」って感じで
2回目のノックが行われたら「おわっ!勝利を確信したか!!なんとか数字減らさな!」って感じ。
単なるパスでなく、終了条件になっているのである程度勝算がないとパスするわけにもいきません。
とにかくできるだけ数字を小さくするように進めていくわけです。
手番が終わればとなりのプレイヤーの手番、というふうになります。
さらに、このゲーム独自のピリリと効いているルールがあるのですが、それは以下の通り。
・同じ数字は1回しか数えない 例えば、手札に5が3枚あった場合、5+5+5=15ではなく、単に5になります。
・同色で5枚以上、または同数5枚以上は0になる 例えば、66666だと6×6=36でも、上記のように6でもなく、0とします。
また、例えば赤1赤2赤3赤4赤5赤6の場合も、21ではなく、0です。
(5枚以上なら、6枚、7枚とあっても0カウントです)
そして、ここからが一番シビレたところなのですが・・・
手札9枚で上記の2つのルールを当てはめた場合、「0ってありうるの?」と思いません?
5枚以上じゃないと0にならない、ということは普通で考えると5枚と残り4枚で
この4枚の方は0にならずその額面どおりの数字分マイナスになりそうですよね。
ところが、0にする方法があるわけです!!
それがコレ!
お分かりでしょうか。
1枚が、「同じ数字」と「同じ色」の両方にかかっているんです!
ルール聞いていてこれに気づいたとき、「超かっけ~~~~!!」と思いました。
なんちゅーシビレるルールでしょうかw
しかも、ゼロになったときはその時点で公開してゲーム終了。サドンデスです。
じゃあこれを目指せばいいやって分かっても、なかなか達成できないんですよね。
というのも、同じ数字は増えても1回だけのカウントなので、達成できなくても
それほど失点が増えないのですが、同色5枚ということは絶対に数字がバラけるので
達成できずに中途半端になると、ほとんどが失点カウントになるんですよね。
さらに、どうせ集めるなら0を達成できなかったときのことを考えて「低い数字」を
集めたくなるので、場に出ている小さい数字のカードはすぐに取られてしまう傾向があり
必然的に大きな数字が残ってくる、という展開になります。
大きな数字は集めやすくなりがちですが、失点も大きいということで悩みますよねぇ。
クゥ~~!シビレる!!w
まだゲームは終わらないと考えて出やすい大きな数字のカードを狙っていくか
それともゲームはすぐに終わると見越して手札の合計数を減らしていくか。
最初の手札と場の動きを見極めて手番をこなしていかないといけません。
当然、他のプレイヤーは誰がどのカードをとったかをある程度チェックしておき
何を集めていそうか、そろそろゲーム終わらせたそうか等を予想するわけです。
簡単なルールなんですけど、このへんがめっちゃ面白かったですよ。
とりあえずゲームが終了したら全員の失点を数えメモしておきます。
これを規定数くり返して、合計失点数が最も少なかった人が勝者となります。
こんな場合だと・・・

8が5枚以上を達成できた、こんな場合だと・・・

でもいちばん良いのはやっぱり・・・!
これで決まりっしょ!!