サバイブ! ★★★☆☆ ゲーム紹介 2012年11月1日
サメきた~~!クジラ出た~~!沈みゆく島から脱出できるか!?

<基本情報>
【 タイトル 】 サバイブ!(原題:SURVIVE)
【 作 者 】 ジュリアン・コートランドスミス【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 45分【 対象年齢 】 8歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ【個人評価(3人プレイ)】 ★★★☆☆
前から遊びたいなと思っていたのですが、ようやく先日のゲーム会でプレイ。
沈みゆく島からの脱出+襲い来るサメやクジラ達、というB級パニック映画のような
わかり易いテーマ性で、ルールもそれほど多くないためゲーム経験の浅い方でも
楽しめると思います。
しかも、盛り上がり系っぽいから思考性がないかというとそういうこともなく
島民コマに点数の違いを持たせてブラフ的駆け引き要素を持たせたり、協力プレイや
協力と見せかけての裏切りプレイができるなど、なかなか気の抜けない所もあります。
各コマ類などコンポーネントの可愛さもあり、ファミリーから中級ゲーマーまで
割と幅広く楽しめるのではないでしょうか。持っていて損のないゲームだと思います。
今回は3人プレイで脱出の苦しさと楽しさがちょうどいい感じだったのですが、2人で
同じルールだと少し易しすぎるヌルいゲームになるかもしれませんね。3~4人プレイ
がいいかな~と思いました(2人では遊んでないので、なんともですが)。
機会があれば遊び比べてみたいと思います。【ゲーム内容】ゲームボード中央の沈みゆくアトランティス島から、四隅にある安全な陸地まで
島民を逃がすゲームです。ルールは割とシンプルで、島民の移動、島の一部が沈没、
海獣たちの移動、ということを順番に行っていき、島の火山部分が噴火すると終わり、
というような感じです。
最初はこんな感じで島の形を保っていますが、だんだん沈んでいくですね~。
Wikipediaによるとアトランティス島は強大ゆえに神の怒りに触れて沈められたとされる
伝説の島(大陸と都市)のようですね。
僕の世代でアトランティスといえばこっちなんですが・・・
「キン肉マン」より悪魔超人アトランティス。ロビンマスク好きだったから号泣した。脱線しましたが、話を戻しまして・・・

島は6角形タイルを組み合わせて最初に作るのですが、この6角形タイルは地形により
厚みが違っていて高低差をうまく表現しており、なかなか面白いです。
この高低差はゲーム進行上重要で、低いところほど先に沈んでいきますので、視覚的に
分かりやすいように厚みも変えてある、というのはナイスアイデアだと思います。
(写真ではわかりにくいですが、砂浜→森林→山岳、というふうに高くなっています)
ゲーム準備では、中央のタイル部分を枠に併せてランダムに組み合わせ、各プレイヤーは
担当している色の島民コマを順番に島のタイル上に置きます。
島民コマは底に数字が書いてあり、この1~6の数字がそのまま逃げ出せた時の得点です。
置く前に底を見て何点か確認するのはいいですが、置いてからは見てはいけません。
逃げやすい所に高得点を置いていち早く逃げ出すのもありですし、裏をかいて逃げにくい
場所に置いておくのも手です。うまく配置しましょう。
島民コマ以外では、各プレイヤーが好きにボートを置けます。ボートは空っぽの状態では
誰のものでもありませんが、島民コマを最も多く載せている人が主導権を握って移動を
行うことができますので、これも考えて配置する必要があります。
海獣のひとつである海龍コマも配置して準備完了すればゲームスタートです。
手番では以下を順番に行います。
(1)島民コマなど移動・・・3アクション分、島民コマなどを移動させる
(2)島タイルを取る・・・島タイルを1枚取り除き、裏面の効果を適用する
(3)海獣の移動・・・サイコロを振って、出た目の海獣を移動させる
これを繰り返していき、(2)の島タイルをめくった時に山岳タイルから火山が出たら
大噴火を起こしてゲーム終了、となります。
さて、それではゲームの流れで説明しますね。
(1)島民コマなど移動手番では、3アクション分の移動を行えます。1アクションで1マス分移動が可能ですので
3マス分の移動が可能ということです。
3アクション分の移動ですから、1つのコマを3マス移動させてもいいですし、2つのコマを
2マスと1マスに分けて動かしたり、3つのコマを1マスずつ動かすことも可能です。
移動には、難しくないですが少しルールがあります。例えば海の中のコマは1回の手番では
アクションの残り数にかかわらず1マスしかダメです。
一方、陸地は移動のアクション数がある限り1マス~3マスまで続けて移動できます。
陸と海とは違うわけですね。
船を動かす場合は、船の1マス移動が1アクションになりますので、船の上に載っているコマは
海の上でも一気に移動できることになります。
ただし船を動かせるのは、船ごとに最も多くコマを載せている(主導権)プレイヤーのみです。
つまり自分のコマを載せていない船は動かせませんのご注意を。
なお、島民コマの移動は基本的に四隅にある陸地を目指して行われます。
この陸地に到達している(海上ではなく、上陸していること)島民コマのみがゲーム終了時
得点計算をされるので、この移動のアクションは手番でも最も大切ですね。
(2)島タイルを取る移動を終えたら、島のタイル1つを取り除きます。

このとき、必ず低い地形のタイルから先に取らなければいけません。高さの順番は先述のように
砂浜→森林→山岳という順で高くなっていきますので、まず最初は砂浜からになりますね。
同じ高さの地形の中ではどのタイルを取っても構いません。
タイルを取り除くと陸地が沈んだことになりますので、そこにある島民コマは海に入ります。
そして、その取り除かれたタイルの裏を見て、その効果を適用します。
タイルの裏には海獣の登場や渦巻の発生など、プレイヤーにとってうれしくないことや
逆に、新たな船の出現やイルカの手助けなど、ピンチを切り抜けるための効果などがあります。
写真を撮り忘れたのでBoard Game Geekの写真をお借りしましたその内容に応じて、すぐに適用するものと、あとから使うように持っておけるものの違いが
ありますのでご注意を。持っておいてあとで使えるものは自分の手番などで使用します。
このように島タイルを取り除くことで島がだんだんと沈んでいき、島民たちが動きやすい
陸地が減っていってしまうんですね~。あ~怖ー!
(3)海獣の移動島タイルを取り除いたら次に海獣の移動となります。ここ海獣についてのご説明を。
下の画像で赤文字の
海龍、クジラ、サメが海獣3種です。海にある島民やボートを襲います。
一方、青文字の
イルカ、船は島民の手助けになります。
(なお、イルカについては追加ルールで使用しますが、最新版には入っていないそうです)

こんな感じで海の中に登場します。

海獣達の移動の手順になれば、海獣たちが描かれているサイコロを振ったら
出た目の海獣を動かし、移動先に島民や船があれば必要に応じて処理します。

海獣にはそれぞれ移動距離と襲う対象に特徴があり、海龍はあまり動かないが船も島民も食べる、
サメはよく動くが船を襲えないので船の上にいる島民は安全、というような感じになっています。
(簡単な特徴ですので、遊びだしたらすぐに覚えられますのでご安心を)
クジラは船を襲いますが島民を食べませんので島民はとりあえず無事です。サメ来るな~~!手順の説明は以上です。タイルの効果など細かいところはルールブックに載っていますので
遊びながら覚えていっても十分遊べます。
このような手順を各プレイヤーがこなしていき、山岳タイルから火山が出たら・・・
火山が大噴火!どっか~~~ん!!

島がすべて沈没、残念ながら残された島民は逃げ出せず、となってしまいます。
これでゲームが終了。
逃げ出せた自分の島民コマの底面に書いてある得点を合計して、最も多かった人が勝者です。
(同点の場合はコマの数が多い人が勝者)
分かりやすいルールと適度なゲーム時間、ハラハラドキドキ感に適度な駆け引き。
これ、いいゲームですね~。欲しいなぁ~。