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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

タケノコ 【準ボードゲーム】

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 タケノコ   ★★★★☆ ゲーム紹介 2011年12月1日

 食いしん坊パンダのために竹林造り! こっちの竹はう~まいぞ♪

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<基本情報>
【 タイトル 】  タケノコ(原題:TAKENOKO)
【  作 者   】  Antoine Bauza
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  45分
【 対象年齢 】  9才以上

【受賞歴など】 アスドール・フランス年間ゲーム大賞2012 大賞受賞
【入手・プレイ状況】  イエローサブマリンなんば店で購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
 ゲームの中心となる竹林の区画、竹、庭師とパンダのコマなどは全プレイヤー共用で
その中から自分の目的カードに適合するよう目的を達成していく過程が独特ですかね。
自分自身こういうゲームは初めてでしたのでなかなか面白かったです。
 
 共通の竹林であるため、目的カードの内容によっては自分が全く苦労せずに達成できたり
場合によってはカードを引いた瞬間に達成できているものなどもあり、運の要素は高めかも
しれません。達成しやすい目的は点数が低めに設定されているなど調整はされていますし、
プレイ人数や慣れ(どんな目的カードがあるか覚えるなど)によってこの辺も変わってくると
思いますが、好みの分かれるところかもしれませんね。
 また、「共用の場での一定条件達成」がほとんどの目的カードの内容でもあるため、他の
プレイヤーが具体的にどの目的カード達成を狙っているかは実際は読みにくく、そのため
裏をかくためにブラフをしてみたり引っ掛けプレイをしてみたり、というような深いプレイは
あまりできないと思います。まぁこのあたりも慣れて目的カードを覚えるなどできてくれば
ある程度の読みはできるのかもしれません。何度か遊んでみて判断してみたいと思います。

 写真でもお分かりいただけるように綺麗で可愛く、良く出来ているコンポーネントですし
ゲームのテーマもコミカルで楽しげ、さらにパンダ好き(笑)なので個人的にはとても楽しめました。
今後はもう少し人数を増やして遊んでみたいですねぇ。


【ゲーム内容】

友好のしるしに送られたパンだのために、より良い竹林を造成するゲームです。
パンダに新鮮な竹を食べさせることも重要。目的カードに示された目的を達成し
多くの勝利点を獲得しましょう。

というようなゲームです。

区画タイルを置いて竹林の区画を広げていき、灌漑(かんがい)水路を作って若竹を芽吹かせ
庭師が竹を生長させ、パンダが食べる、というのがこのゲームにおける竹林の流れです。
よくあるゲームでは「自分の竹林」を育てていきますが、このゲームの特徴としては竹林は
全プレイヤー共通のものである点です。また庭師のコマ、パンダのコマも全員共用です。
つまり皆が関与できる竹林の中で、自分の目的カードにあった内容を達成していくゲームです。

さて、では早速流れを説明しますね。

テーブルの中央にスタートタイルである「特別な池」を置いておきます。
ここには最初に庭師とパンダコマも置いておきます。
目的カードは3種類(区画、竹、パンダ)ありますが、種類ごとに山札にしておきます。
区画タイルも全て裏向きにして重ねて山札に。改善チップは種類ごとに集めておきます。
竹コマ、水路コマも取りやすい位置に置いておきましょう。
プレイヤーボードをとり、それに対応したアクションコマを2つ持ちます。
基本的な準備はこれで完了です。ゲームがスタートします。

まず最初に3種類の目的カードを1枚ずつ受け取ります。先述のように目的カードには
「区画」「竹」「パンダ」の3種があり、おおまかにいうと

「 区画 」・・・目的カードが示している形、色の区画タイルの並びが完成すれば達成
「 竹 」・・・目的カードに示された竹の色、高さ、数、改善チップの有無が完成すれば達成
「パンダ」・・・自分がパンダに食べさせた竹の数、色、個数を満たせば達成

というような感じです。目的カードの達成については自分の手番でその状態になっていれば良く
誰が完成に寄与したかは関係ありません。
(ただし「パンダが食べた竹」については、自分で食べさせて竹コマを獲得する必要があります)

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ゲームの最初に受け取る目的カードです。左から区画、パンダ、竹です。

上記の写真の例でいくと、

区画のカードは緑色の区画が3つ「くの字型」につながっている状態であれば達成
パンダのカードは、パンダに食べさせた竹が緑2つ以上あれば達成
竹のカードは改善チップ無し、高さ3のピンクの竹が2箇所あれば達成

となります。
目的カードの概要は以上となります。


各プレイヤーは順番に手番を行います。自分の手番では以下のとおりの流れになります。

まず最初に①天候ダイスを振り、出た目の効果を適用します。
天候ダイスは6面体で5種類+オールマイティーの面があります。

晴れ・・・アクションを+1行える(=合計3つの違うアクションを行える)
・・・・灌漑されている(水がある)任意の1区画の竹を竹コマ1つ分成長させられる
・・・・このラウンド中、同じアクションを2回行ってもよい(通常は違うものしかダメ)
・・・・パンダコマを任意の区画に置くことが出来、パンダは竹1個を食べます
曇り・・・改善チップひとつを選んですぐ使うか持っておくかする
・・・・上記5種類から好きな天候を選んで行える

出た目によりその効果が即座に適用されます。

天候ダイスの処理でちょっと重要度の高いものとして「改善チップ」というものがあります。
曇りの目が出たときに改善タイルを獲得するのですが、これは灌漑水路のコマと同じように
あとで使うために持っておいても、すぐに使っても、どちらでも構いません。

改善タイルは3種類あり、パンダが竹を食べれなくなる「柵」、竹の生長を促進する「肥料」
そして竹の生長に欠かせない水を与える「分水界」(詳細後述)の3つです。

※なお、区画タイルにこれらとおなじイラストが描かれている場合は、その区画チップには
 同じ図柄の改善チップが置かれているのと同じように扱います。つまりあえて改善チップを
 置かなくてもそれと同様の効果がある区画タイルだということです。

改善チップは区画タイルに置かれて効果を発揮します。
ただし1つの区画タイルには1つの改善チップしか置けませんので、すでにチップが
置かれている場合や前述のように区画タイルに改善チップと同じ図柄が描かれている場合は
置くことができません。

以上、天候の処理となります。


その後、②5種類あるアクションの中から2つを選んで実行します。
アクションの順番は任意ですが、どのアクションを選んだか分かるようにアクションコマを
置いておきます。天候ダイスの効果による例外を除き、選べるアクションは種類の違う2つということになります。

アクションは5種類あり、以下のようなものです。

(1)区画タイルを3枚引いてその中から使う1枚を選び、竹林を増築する
 ※選ばなかった2枚は裏向きにして山札に任意の順番で戻します

(2)灌漑水路のコマを取る。後で使うか、その場で使うかは任意
 ※初めて水路が整備された区画には若竹が芽生えます。

(3)庭師を直線に動かし、止まったタイル及び隣接する同色タイルの竹を生長させる
 ※1回の生長は高さ1つ分(改善タイル効果の例外あり)で、竹の生長は高さ4が最大。

(4)パンダを直線に動かし、止まった所の竹をひとつ食べさせる。
 ※食べた竹コマはそのプレイヤーのプレイヤーボードに置き、目的達成に使用する。

(5)3種類ある目的カードの山から1つを選び、1枚目的カードを引く


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それでは実際のゲームの流れでご説明しますね。
※天候ダイスは毎回振って効果を適用なので、その説明は割愛しています。


まず最初は全く竹を育てる区画がありませんので(中央の池は竹は育ちません)、序盤は
(1)区画タイルを引くことが多いと思います。
山札から区画タイルを3枚取り、その中から1枚を選択します。残り2枚は山札へ戻します。
選んだ1枚の区画タイルはそのまま即座に置かれます。
置く場所は任意ですが、「1辺が中央の池に接している」か「2辺が他のタイルに接している」
という置き方しかできません。スペースを空けて飛び石のように置く、などはできないのです。

区画タイルを置いた際に、若竹(1段目の竹コマ)が置かれるかどうかを判定しますが
それは水があるかどうか、という判定になります。中央の池に接しているタイルは
中央の池の水を利用できるということで即座に竹コマ1つが置かれます。

takenoko_07.jpg
序盤は中央の池周辺に区画が広がっていくことが多いでしょう


(2)灌漑水路のアクションを選んだ場合は、水路のコマ(長形で青色)を取ります。
その場で置いてもいいですし、あとで置くために取っておいてもかまいません。
ただし置く場合は「水路のスタートは中央の池から始まること」が必要です。
すでに中央の池からつながっている水路をさらに伸ばす場合は、その先端から伸ばしていく
必要があります。

※中央の池からスタートしていれば水路は複数方向に伸びても当然OKです。

灌漑水路の置き方は2枚のタイルが接している辺の上に沿うようにおきます。
下の画像で見ていただくと分かりやすいと思います。中央の池から右方向に伸びているのと
上方向に伸びていこうとしているものがみられます。

竹が生長するには必ず水があることが必要ですので、灌漑水路はとても重要なのです。
なお、このゲームにおいて水があるとは、そのタイルごとに「中央の池に隣接している」か
「少なくとも1辺に灌漑水路がある」か「分水界(改善チップ)がある」かのいずれかに
該当している、ということになります。
つまり裏を返せば、水がないところには竹は育たず、庭師による竹の生長アクションも
なんの効果もないということになります。

※分水界とは「違う水系」という意味らしく、このゲームでは湧き水みたいに考えてください。

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(3)庭師のアクションでは、庭師を現在の位置からまっすぐ直線に移動させ、
止まった位置で竹の生長を促すことができます。
止まった位置とは、自分で任意の位置で止めるか、またはその直線上で端のタイルまで
移動して止まるかです。直線上でもタイルがなくポッカリと空いてしまっている場所は
移動できないのでそこで止まることになります。

庭師が止まったタイルと、それに隣接する同色のタイルで竹の生長をさせます。
※先述のように、水が行き渡っているタイルでのみ生長させられます

原則は1つ竹のコマを追加する(全部食べられてない場合は最初の1個として)のですが
改善チップの肥料がある所では2個追加されます。なお、竹の生長上限は4つ目までです。

下の画像は、竹を生長させることが出来て目的カード「竹」を達成したときの画像です。
このカードは「肥料の改善タイルのある、緑の、高さ4の竹」ですのでOKですね。
※高さ4の竹の横に置かれている6角形のタイルが改善チップです。

takenoko_11.jpg
割と達成しやすい目的カードなので点数は低めです


(4)パンダのアクションでは、パンダコマを移動させ止まった所の竹1つを食べさせます。
パンダの移動方法は庭師と同じです。ただし食べる竹はその場所のものだけで、庭師のように
隣接するタイルには影響しませんのでご注意下さい。

3つある目標カードの中でパンダの目標だけは、各プレイヤーが積極的に竹を食べさせないと
達成することができません。つまり他の目標は自分が作ったものでなくても、自分の目標と
たまたま合っている、ということもあり得るのですが、パンダに食べさせて竹を自分の
プレイヤーボードに確保する、というのは自分で行なわないと達成できない目標なのです。
※天候ダイスは別として、あくまでもアクション選択についての話としてです

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移動して食べたら・・・

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自分のプレイヤーボードに置きます。お、目標達成ですね!


(5)目的カードを引くアクションを選択した場合は、目的カードを1枚引きます。
目的カードはいろいろな内容があるので、あればあるだけ達成している可能性が
高くなるともいえます。とはいえ他のアクションを犠牲にして無駄なカードを引いて
しまう可能性もありますので、その辺の見極めが肝心かも知れませんね。
達成できなかったからといってペナルティはないので、機会があれば増やしたいです。

なお、目的カードの達成は自分の手番で条件を満たしていればいつでも宣言できます。
達成したら表向きにして自分の近くに置いておきます。

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一度の手番で複数の目的カードを達成できるケースもありますからね


自分のアクションを終えたら次のプレイヤーに手番が移り、そのプレイヤーは天候ダイスを
振るところから始めます。こうしてゲームは進んでいくわけです。

ゲームが進むにつれだんだんとテーブル中央の竹林も豪華になっていきます。
最初は中央の池だけだったのに、区画は広がり、灌漑水路も整備され、竹も大きく育ちます。

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綺麗なコンポーネントなので視覚的にも楽しいですよ。

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「お~い、パンダ~、どこだ~」

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こんなにも立体的な感じです。


さて、ゲーム終了のタイミングですが、いずれかのプレイヤーが規定枚数の目的カードを
達成したら最後のラウンドとなりそれが終われば終了します。
何枚が規定枚数かというのは人数によって違い、2人プレイの場合は9枚、という感じです。

ゲームが終了したら得点計算。達成した目的カードに書いてある数字を全部足して
それが最も大きい人が勝者です。同点の場合はパンダの目的カードで最も高得点の
プレイヤーが勝者となります。

ちなみにこのときはやおきん39点、まっきゃん40点でまっきゃんの勝利。
初めてのゲームはよくまっきゃんに負けます。。。

takenoko_16.jpg
これだと39点ですね。最後のラウンドで2枚目的達成し、最終10枚となりました。

かわいらしい食いしん坊パンダが竹林の竹を求めてあっちへ、こっちへ。。。
そのパンダのためにせっせと竹林を育てる庭師のおっちゃん。。。
これだけでなんとなく楽しくなってしまう、そんなゲームでした♪

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