浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

王様のブドウ園 【準ボードゲーム】

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 王様のブドウ園   ★★☆☆☆ ゲーム紹介 2011年6月2日

 収穫量より王様の機嫌!なんというサラリーマンゲーム(笑)

kingsvineyard_01.jpg


<基本情報>
【 タイトル 】  王様のブドウ園(原題:King's Vineyard)
【  作 者   】  David Haslam & Sandeep Kharkar
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  30~45分
【 対象年齢 】  8歳以上
【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  イエローサブマリンで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★☆☆☆
 ブドウ収穫量という結果より、「王様が来たときにどれだけ良いブドウ園を見せられるか」
が圧倒的に重視されるゲームで、なんちゅうサラリーマンゲームやと思いました(笑)。
要するにブドウ園のピークを王様の見回りタイミングに合わせられるかどうかという
管理的要素が主な内容となっていますので、好みは分かれると思います。

プレイヤーの意思が入る要素も比較的少なく、ラウンドごとにある手札の廃棄と、
ブドウの作付け、あとは特殊カードの使用ぐらいで、ラウンド中の約半分のフェイズは
進行上の処理となっています。しかもソロプレイ色が極めて高くプレイヤー間の絡みは
ほぼゼロと言っていいと思います。また、カードの巡り、王様出現のタイミングと
運の要素は大きめですので、こういった点も好みはハッキリ分かれるところですね。

初めて遊んだときは序盤から中盤ぐらいまである程度面白く感じたのですが、2人プレイ
だからなのか終盤は王様がなかなか来ず(山札の減りがペースダウンしたため)冗長に
感じました。
また、これはシステム自体の問題だと思うのですが、不要カードを捨てられるため
ブドウの実のカードを全て捨ててしまえばそのラウンドで作付けをしなくても良くなり
結果王様の登場間近で小ぶりなブドウ園を作って高得点、ということが可能になります。
これも攻略法のひとつということであればいいのですが、その割りにカード枚数が
そこそこ多く、本来はある程度大きなブドウ園を作り、管理させることを想定している
のかなというような、ちぐはぐな印象を受けました。この点は残念な点です。

ソロプレイ的ゲームが苦にならない方でしたら、慣れればサクサク遊べそうな感じなのと
ブドウ園管理がバッチリはまったときの楽しさとで面白みを感じられると思います。
また、せっかく出来たブドウ園が徐々に枯れていって、またそこに作付けして、みたいに
一見不毛とも思えるような作業であっても「王様に褒めて頂いた!」というただ一点に
至福の喜びを見出せるようなマゾヒスティックな方にも向いているかと思います(笑)


【ゲーム内容】

一応、準ボードゲーム、ということにしていますが、ほぼカードゲームです。
「王様が見回りに来たタイミングで、良いブドウ園を見せられるか」を達成するために
王様の訪問タイミングを見計らってブドウ園の管理をするゲームです。
管理と言ってもほとんどの処理は1ラウンドに1進行という感じで非常にシンプルです。

王様は合計で3回見回りを行ないます。3回目の見回りがゲーム終了タイミングです。
準備として山札を作るのですが、そこの1/3ぐらいの位置、2/3ぐらいの位置
そしてほぼ最後(一番したの辺り)の3箇所に王様カードが入れられます。
山札からは毎ラウンドカードが引かれていくのですが、このときに王様カードが出れば
王様が見回りに来たことになるのです。ですので、ある程度王様が出そうな頃合は予測
出来ますが、細かく「いつ」というのは運次第ということになるわけです。


早速ゲームの中身をご紹介。

このゲームの大きなテーマはブドウ園の運営です。
一人のプレイヤーはブドウの木を同時に5つまで持つことが出来ます。
(ブドウの木はテーブルの自分の目の前の辺りにカードを置くことで作ります)

ブドウの木は、作付け→成長→成熟→立ち枯れ→収穫という流れで「寿命」を全うします。
基本的に、王様が見回りに来たときが得点のタイミングなのですが、その際に得点扱いに
なるのは「成熟している木」であり、まだ成長しきっていない(=未成熟)の木や、
そのラウンドですでに収穫を終えてしまった木は対象になりません。
つまり、王様の見回りに合わせて自分の農園をピークにするという管理ゲームなのです。


準備として、手札になるカード(ブドウの実やスペシャルアクション、王様3枚)の
山札を作ります。王様以外を全てシャッフルし、王様は山札の途中に入れ込みます。
つるカードを共通の山札として重ねておきます。


ゲームの流れとしては1ラウンドの中に6つのフェイズがあります。
(1)カード補充フェイズ
(2)不要カード廃棄フェイズ 
(3)立ち枯れフェイズ(および収穫)
(4)作付けフェイズ
(5)成長フェイズ
(6)成熟判定フェイズ



(1)カード補充フェイズでは手札が6枚になるように山札からカードを引きます。
カードの補充は山札か捨て札かから選んで行なうことが出来ます。
(2)不要カード廃棄フェイズでは6枚ある手札から扶養カードを捨てます。
以上2つのアクションはラウンド最初の準備みたいなもんですね。

kingsvineyard_03.jpg


そしてそこからは自分の目の前にあるブドウの木の成長過程を処理することになります。
まずブドウの木の基本ルールをご説明。
ブドウの木は最大で5つまでしか持てません。原則は熟し、枯れ、収穫されるまで
木を取り除くことはありません。
下の写真のように、実の部分が右にあり、左方向へつるが延びていきます。
(実+つる、という横のつながり=1つの木ということです。)

実の部分は手札として持っているカードであり、作付けフェイズで手元から出します。
裏が未成熟の面(実無し)、表が成熟面(実あり)になっていて、現在の状態の面を
上にすることで表示します。
未成熟のもの(写真でいうと1番下のもの)は、成長フェイズでつるが左に伸びます。
成熟しているもの(写真で言うと上の4つ)は、もう成長フェイズでつるを伸ばさず
立ち枯れフェイズで左側から枯れていきます。全てのつるが枯れたブドウの木は
収穫の時期を迎えて収穫します。これが基本的なルールです。

kingsvineyard_10.jpg


さて、ゲームの流れに戻りまして

(3)立ち枯れフェイズでは、すでに自分の目の前にある成熟したブドウの木の
つたを端から裏返して枯らせていきます。原則、左端から順番に、木ごとに
1枚ずつ枯れていきますので、裏返して枯れている面を上にします。
例外としてスペシャルアクションのじょうろを使えば枯れるのを遅れさせられます。

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このフェイズでつるが枯れきったらそのブドウの木にある実のカードは回収します。
このゲームでは収穫した実自体は直接得点になりませんが、終了後同点の場合の
判断に使いますので手札ではなく、手元に置いておきます。

kingsvineyard_04.jpg

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(4)作付けフェイズでは、まだ自分の畑に余裕がある場合にブドウの木を植えて
始めることができます。手札から実のない面を上にしてカードを出します。
原則は1ラウンドで1つの作付けですが、スペシャルアクションカードの
ショベルを出せば、余分に作付けできます(最大3つまで)
なお、作付けが出来る限り、必ずカードを出して作付けをしなければいけません。
ブドウ園がすでに満杯であったり、出せるカードが無いなどの一部を除いて
作付けをしない、ということは選べないというわけです。


(5)成長フェイズでは、まだ未成熟のブドウのつるを左に伸ばしていきます。
ブドウの実のカードには1~4までの成熟期間が書かれています。
つるの長さがその書かれている数字に達したら成熟ということですので、それまでは
つるを伸ばすことが出来るのです。3~4のように数字に幅がありますので
そのどちらでも成熟状態とすることができます。
原則は1つの木につき、つるカード1枚が増えるのですが、スペシャルアクション
カードの肥料を使えば追加でつるを伸ばすことが出来ます。


(6)成熟判定フェイズでは、(5)でつるを伸ばしたことにより成熟条件を
満たしたブドウの実を成熟状態(裏返して実のある面を上にする)にします。
先述のように、成熟状態かどうかは「3~4」のように幅がありますので
つるの長さが3であれば任意に、4であれば強制的に成熟判定をするわけです。
逆をいえば、成熟上限までつるを伸ばすか、条件を満たした時点で成熟させるかは
プレイヤーの判断であり、後述する得点条件などを考慮してより得点が多くなるよう
選択をすればいいわけです。


以上のような一連の流れを繰り返していくのですが、肝心なのは得点のタイミングです。
得点計算のタイミングは、(1)カード補充フェイズで山札からカードを引いた際に
王様のカードが出たラウンドの最後、ということになっています。

kingsvineyard_08.jpg
王様登場!「ちゃんと仕事しとるかぇ~」ってなところですな。気楽なもんです。


得点の要素は、王様が見回りに来た時点のブドウ園に残っているブドウの木の状態をみて

・熟しているブドウの実のカード枚数(良質のブドウの実は高得点)

・熟しているブドウの実の同色数(同色の実が多ければ多いほど高得点)
 ※混合種(2色が混ざっているブドウの実)は両方の色の数に入れます。

・熟しているブドウの木のつるの長さがそろっているかどうか
 
これらによって点数を計算します。
要するにできるだけ美しいブドウ園が高得点になるわけです。
(しっかり熟していて、色の種類がそろっていて、つるの長さが同じ=美しい)

kingsvineyard_05.jpg

ブドウの実の成熟する早さや立ち枯れの進行具合が違うため、王様の登場にあわせて
なかなか完璧なブドウ園を作り上げることが難しいです。
王様の登場タイミングはある程度分かっている(山札に混ぜた位置)ものの、数ラウンドの
ズレを避けることは出来ませんので、せっかくピークを維持していても1ラウンドのズレで
すごくさびしいブドウ園になってしまうこともあります。

王様の見ていないときにたくさん収穫する、つまり実績・結果を残すよりも、
実績・結果はともかく、王様が来たときだけ仕事している所を見せるという
なんともサラリーマンの鑑(かなぁ???)的精神が必要なゲームだと思いました。

kingsvineyard_09.jpg
あるラウンド終了時の様子。なかなか良いブドウ園ぽいけど得点は伸びず。難しい!
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