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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

ロンドン プレイレポート 【2011年4月10日】

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 【ロンドン プレイレポート】
 プレイ日:2011年4月10日

先日の初プレイでまっきゃんにも好評だったロンドンを遊びました。
このゲーム、使用するカードが100枚程度あるのですが、この内容をある程度
把握してから遊んだ方がいろいろな得点の仕方を選べて面白そうなので経験済みの
今回は前以上に楽しめるんじゃないかと期待しています。

やおきん(黄色)、まっきゃん(赤)の2人プレイでゲームスタートです。
スタートプレイヤーは僕やおきんです。


初プレイでは僕もまっきゃんもゲーム終了してから「お金がギリギリやったよね!」と
お金が思った以上に増えなくて苦労したという経験を踏まえ、今回は2人とも序盤に
お金を増やしていく形となりました。

まず最初は土地を購入してカードを増やしたいので、いきなり£10借金して土地購入。
まっきゃんも同じく土地購入。

土地の少ない序盤では街の活性化後に受け取る貧困ポイントが多くなるデメリットも
あるものの、貧困ポイントは後半で返却できる感じだったので積極的に建物5山分建設。
まっきゃんも同じように5山作っていました。

序盤は結構やること被りますね。特に2人だと遅れを取らないように似るのかも。

london_pl_110410_01.jpg


とにかく金だ!ということで早速街を活性化。やおきん£29、勝ち点2を獲得です。
まっきゃんは£22と勝ち点3、貧困ポイントも獲得。

london_pl_110410_02.jpg
やおきん

london_pl_110410_03.jpg
まっきゃん


初めての活性化でこれだけのお金を獲得できるとは、初プレイ時から劇的な進歩です。
とにかく初プレイはお金、勝ち点、貧困ポイントの感覚を掴むのに苦労したので
良く分からないけど勝った、負けた、という感じでしたが、2回目からは激変。
かなり今やるべきことがハッキリと見えてきました。


その後はお互い、土地と建物ディスプレイを増やすことに専念。
カードの山札が最初の3分の1ほど処理されてAのカード群が終わり
Bのカードが出てくるようになりました。
(ゲーム準備でカードの種類ごとにA、B、Cと順番になるように山を作ってます)

この頃になると建物ディスプレイも6つ目の山に及んできました。
結果的にこのまま6山状態がほとんど最後まで続くことになります。

実はこの時点では気づいていなかったのですが、もう少し建物ディスプレイの山を
増やしても2人プレイだと大丈夫っぽいです。

というのも、全部で土地は20あるのですが、2人プレイだと均等になったとしても
1人10も土地を持てることになるわけです。しかも土地が全部買われてしまうと
土地入手時のカード取得がなくなるため、終盤は手元にカードが少ない状態が多く

貧困ポイント=建物ディスプレイ+手札カードの数-土地の数

という計算式で、貧困ポイントは増えずに減らせる状況になっていきました。
つまり、中盤で貧困ポイントが増えていっても、終盤で全部返せていた計算です。
ですので、2人プレイではもっと積極的に建物ディスプレイを増やすべきでした。


london_pl_110410_04.jpg


序盤~中盤ぐらいまでは2人とも似たり寄ったりの建物ディスプレイでしたが
終盤が近づくにつれて個性がでてきました。

london_pl_110410_05.jpg


まっきゃんは「乗合馬車(Omnibus)」というカードを2枚(2枚しかありません)
建物ディスプレイに置き、怒涛の収入ラッシュを展開しました。
このカード、活性化すると持っている土地につき£1を入手できるうえに
使用後の裏返しがないので、何度でも使えるのです。2人プレイでこれは強烈!
土地は均等に10ずつもっており、しかも乗合馬車が2枚あるので活性化ごとに
£20が入るのです。もちろん終盤なので貧困ポイントも心配ありません。
ゲーム終了後にはお金も得点になるため、これは本当に強力でした。

london_pl_110410_06.jpg

実際のところ、2人プレイでは少しバランスが悪いカードのようにも感じました。
3人や4人ならば、そもそもこのカードが2枚とも1人にいってしまう確率も下がり
また土地の取得数も等分すれば5つずつということになります。
それでしたら活性化しても£5程度なのですが、2人プレイで1人に渡ってしまうと
バランスを崩してしまうカードのひとつだと感じました。
短時間ゲームであればそういう派手なカードも良いのかもしれませんが、ある程度
時間のかかるゲームですので、終盤この効果を連発されるとどうしようもなかったです。
ローカルルールとして、1枚しか建物ディスプレイに置けないようにするか、もしくは
裏返し処理を導入するか、ちょっと検討をしてみたいと思います。


london_pl_110410_06-2.jpg
ちなみに、音楽CD等でよくある「オムニバス(アルバム等)」の語源だそうです。


まっきゃんが怒涛の乗合馬車連発でどんどん裕福になっていくのを見て
こりゃやばいと僕のほうは勝利点付きのカードをどんどん建物ディスプレイに。
(ゲーム終了時、建物ディスプレイにあるカードの勝利点も全て加えるので)

観光スポットとしても人気の大英博物館とバッキンガム宮殿とかですね。
大英博物館は活性化でも裏返さず、活性化ごとに勝利点を得られ地味に嬉しい。

london_pl_110410_07.jpg


いよいよ残りの山札や土地も少なくなり、ゲーム終了間近かな~という所から
なかなかゲームが進まなくなりました。ゲーム終了のタイミングが山札の終了
なのですが、土地がなくなったら大量にカードを得る機会がなくなりました。
しかも、このゲームの特徴でもある「カードディスプレイ」の存在のおかげで
コストとして支払ったカードも再利用できるため、なかなかカードが減らない。
結局、山札の残りカードが15%(15枚ぐらい)になってから30分以上
ジワジワとしかカードが減らない時間が続いてしまいました。

このへんからはもう1点でも2点でもとにかく勝ち点を積み上げることの
争いなのでお互いがなかなかゲームを終わらせる動きをせずダラダラっと
なってしまいましたね。

london_pl_110410_08.jpg


最後の最後、両者とも大きく土地の得点を増やす「地下鉄」の応酬になりました。
地下鉄のカードを活性化すると2つの地下鉄トークンを土地に配置するのですが
隣接した土地にしか置けないので、それが相手のところでも置かざるを得ません。
結果、まっきゃんは僕のところに置く羽目になりました。
終了時に地下鉄トークンがある土地は勝ち点+2点なので、これは大きいです。

london_pl_110410_09.jpg
終盤には視覚的にも賑やかになってきます。しかも限定版だと木製駒なんですよね~。


最後は山札が尽きてから、まっきゃんが7つ目の建物ディスプレイまで増やして終了。
終了時は下の写真のようになりました。

london_pl_110410_10.jpg
ゲーム終了時の様子。


【得点計算】

まず借金があれば全部返します。借りるときは£10でも返すときは£15を
返さなければいけません。金利高いなぁ(笑)。とりあえず2人とも完済です。

london_pl_110410_11.jpg
実は僕やおきんの方は、最後の最後で借金を返す目処がたちました。。。


次に手札のカードは1枚につき貧困ポイント1を受け取ります。
やおきん手札0=貧困ポイントも0  まっきゃん手札1=1貧困ポイント
借金返済後の所持金£3につき1勝利点獲得します。
やおきん£12=3勝利点  まっきゃんなんと73ポンド=24勝利点!

持っている土地に書いてある数分の勝利点を加えます。
地下鉄トークンが置いてある土地は、その所有者にさらに2勝利点をもたらします。
やおきん土地37点・地下鉄10点=計47点  
まっきゃん土地36点・地下鉄10点=計46点

london_pl_110410_12.jpg
6角形の中に書かれているのが勝利点です。

自分の建物ディスプレイにあるカードの勝利点を加えます。
カードイラストの左下あたりに描かれている6角形の中にある数字が勝利点です。
カード山の下にあるものや裏返してあるものも全て加えます。
やおきん27点  まっきゃん37点

貧困ポイントの数により勝利点をマイナスします。
少し独特な処理なのですが、簡単にいうと最も貧困ポイントが少なかった人との
貧困ポイントの差でマイナス点が決まります。
いくつマイナスになるかはゲームボード上に描かれています。
やおきん貧困ポイント0=±0  まっきゃん貧困ポイント1=勝利点-1

最後にゲーム途中に獲得した手持ちの勝利点を加えます。
やおきん36点  まっきゃん21点

最終結果は・・・やおきん113点 まっきゃん128点でまっきゃん勝利!

わ~ん;;まっきゃんに2連敗した!まっきゃん苦手そうなゲームで2連敗した!!
やっぱり乗合馬車のお金がきいたんだろうなぁ。。。

再プレイしたことで気になる点も少し見えてきました。
負け惜しみじゃないですよ

まずやはり感じたのは先述のように2人プレイだと少しバランスが悪くなる
カードがあるように感じたこと。まぁそれを覆すほど上手くなればいいんですが
なかなか追いつくのが難しく、好みで調整を入れてもいいかもしれません。

また、収束性(ゲーム中盤・終盤~ゲーム終了までの流れ)はあまり良くないように
感じました。
カード補充がカードディスプレイからでも良いというルールがあるために終了の
条件である「山札が尽きる」ということになかなかなりませんでした。
この部分は、勝利を確信したプレイヤーが、ゲームを終了させるために積極的に
山札を消費していけばある程度解決できると思うのですが、もう少し自分の点を
伸ばしていきたいと考えるプレイヤーが多いと山札消費が停滞してしまいます。
この部分は、このゲームの要である「カードディスプレイ」が抱えるジレンマ
のように感じました。
今回のプレイでも、先述のように山札が残り10数枚になってから30分以上
ほぼ手詰まり(土地が無くなり、選択肢として建物ディスプレイしかない)状態
のままゲームが進行してしまい、結果2時間近くかかってしまいました。

そして、ゲーム時間が長くなってしまうもう1つの要因として、各手番が
長考になりがち(いわゆるダウンタイムの問題)な点があると思います。
カードを補充してからの手番になるうえに、カードディスプレイからでも
手札補充をする選択肢があるため、カード補充の時点から結構悩みます。
この点はプレイヤーのプレイスタイルや性格、慣れなどで大きく変わるとは
思うのですが、やはりプレイ時間が間延びしてしまう要因であると思います。

まぁプレイ時間に関してはうちが普段45~60分程度のゲームを好んで遊ぶため
それに比べれば長く感じる、という程度なのかもしれません。

いまのところ気になった点は上記3点です。

2回目遊びましての印象ですが、やっぱりこれ面白いです!
街復興というテーマ性も、大変さもうまくゲームに反映されていますし
カードが多いので毎回展開が異なるのも良いです。
2人だと土地の獲得などが割と甘いおかげで貧困ポイントが楽になりますが
3人以上だともっと厳しい展開になりそうで、ぜひそれも遊んでみたいです!

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