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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

ロンドン 【ボードゲーム】

*
 ロンドン    ★★★★☆ ゲーム紹介 2011年4月1日

   →プレイレポートはこちら

 ロンドン大火からの復興がテーマのゲームです

london_01.jpg
london_02.jpg


<基本情報>
【 タイトル 】  ロンドン(原題:London)
【  作 者   】  マーティン・ワレス
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  90分
【 対象年齢 】  10歳以上
【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  通信販売で購入
【個人評価(2人プレイ)】  ★★★★
 
限定版が出たときには知らなかったのですが、ロンドン好きの自分的にはぜひ入手を
したかったゲームをようやく入手!
長時間ゲームが多いマーティン・ワレスのデザインですが90分ぐらいということで
60分ぐらいのゲームが多いうちでも遊べそうな感じですかね。

(4人プレイ)★★★★
ようやく4人プレイを遊べましたが、とても面白いです。2人プレイよりも4人の方が楽しいですね。
ゲームボード上の土地の購入数やカードの回り方なども4人になった方が適度に分散されるため
各プレイヤーの点数の取り方に違いが出て面白かったです。
一方、気になる点としてはやはり4人になるためダウンタイムが長くなりがちです。
特に共通の公開カード置き場になるカードディスプレイは、ほぼプレイヤーの手番ごとに
数種類が入れ替わるため、手番が来てから考えることが多く、長考しがちになります。
ボードゲームギークでは3人がベストとなっているので、そのへんのバランス的に
3人が良いのかもしれないですね。今度3人でも遊んでみたいです!

【2011年4月4日追記】
カードの和訳化が終わったので2人で遊んでみましたが、やはり和訳はした方が良いです。
カードが全部で100枚ちょっとあり、アイコンだけで分かるものもありますがカードの
タイトル(施設等の名前)も含めて和訳化すると遊ぶとき雰囲気も出てよいと思います。

さて、ゲーム内容ですが、
(1)施設(建物ディスプレイ)数、土地数、手札枚数のマネジメント
(2)使用したカードは共通のカードディスプレイに置く(原則)」という処理

の2点が面白く、独特な処理だと感じました。

(1)は処理時の状況で得点源にも失点源にもなるため、それぞれの枚数を増やす場面で
増やすか、ここまでで留めるか、という悩ましさが面白かったです。

(2)は独創的であり、自分がコストとして使ったカードは次の手番以降で他人に取られて
しまうかもしれない、でもコストとして使用しないといけない、という悩ましさがあり
なかなか独特に感じました。手札の上限制限があるため、そもそも毎手番でどのカードを
手札に残すかというところも悩ましかったです。

カードの種類が多いので、最初の2~3回程度はカードの特徴や強弱を良く知るために
時間がかかりぎみになってしまうと思いますが、慣れてくればプレイ速度も上がりそう。

序盤、中盤、終盤でカードの種類が分かれているのでそれぞれでやるべきことはある程度
わかってきますので、やはり3回目以降ぐらいからが本当のゲームになりそうです。

直接的なプレイヤー同士の絡みはそれほど多く感じませんでしたが、カードディスプレイ
が共通なのでそこの使い方は相手の動きを考えて行う必要があるように感じました。

一方、得点・失点源が複数あり、一部を除いては公開情報でないため、終盤に向けての
得点着地点のプランがたてにくく、結果的に勝った、負けたとなるような気もしました。
厳密にいうと得点源は必ず一度は公開情報になっていますので、カウントできなくは
ないのでしょうが、そこまで集中して遊ぶことが自分にはできませんでした^^;
あと、ゲーム終了のタイミングはメチャクチャ重要に感じました。手札のカードを得点化
するためには原則2回の手番が必要ですので、終盤は結構考えないといけません。
(まず、手札から建物ディスプレイに出す、そして次の手番で活性化する、流れのためです)

いろいろと手番で考えることが多く、長考しがちになりそうなゲームだと思いますが
基本のルールはそれほど難しくないので何度か遊んでいろいろな勝ち方を研究したくなる
ゲームだと思いました。面白かったです。

【ゲーム内容】

1666年に起きたロンドン大火により大きな被害を受けたロンドンの復興がテーマ。
日本では震災の大災害があり、これからの復興ということに思いをめぐらせると
場所も設定も違うゲームとはいえ、何か身が引き締まる思いです。

まだルールブックを読んで少し触ってみた程度ですが、基本ルールは中級クラスで
それに多種類あるカード要素が加わり少し慣れが必要な、なかなかシビアなゲームに
感じました。面白そうですが、嫁さんのまっきゃんが苦手そうなのが気になります^^;

london_04.jpg


遊びやすいように和訳シールを貼りました。

london_03.jpg
エクセルで自作しました。色は少し違いますがまぁまぁうまく出来たかなと。

限定版は建物コマとお金が木製だったそうですが、通常版なので建物は厚紙製タイル、
お金はプラスチック製になっていますね。ゲームには影響なさそうですが残念です。

london_05.jpg
通常版の建物トークン(厚紙製タイル)


それではゲームの進行を説明します。

各プレイヤーは主にカードと、お金を使って町の復興を行い勝ち点を獲得していきます。
手札としてのカードは枚手番の最初に補充したり、土地を獲得したりすることで増えます。
手札のカードは建設する建物であるとともに、その際に支払うコストでもあります。
お金は街の運営で増えます。
お金は主に土地の獲得に使用し、たまには建物の建設や運営時にも使用します。
街の運営は勝ち点をもたらしますが、同時にマイナス要素でもある貧困ポイントを
増やしてしまう場合もあります。
土地の数、建物の数、手札の数を常に考えながら、貧困ポイントの数を増やさないように
上手く街を運営していくことが必要なのです。
ちなみに、借金はいつでも出来ますが、借りたときは£10で、返すときには£15を
支払うことになります。(しかもゲーム終了時まで返せないので、忘れないように)


テーブルの中央にはロンドンが描かれており、カード置き場でもあるボードを置きます。
自分の目の前には自分が出したカード=建てた建物として置く「建物ディスプレイ」の
スペースがあります。

london_110403_01.jpg


手番ではまず最初にカードを1枚補充します。

london_110403_01-2.jpg


カードを受け取る(補充する)場合は、山札からでもカードディスプレイからでも良く
複数ある場合はそれらを組み合わせても良いです。

london_110403_02.jpg


カード補充後、手番では以下の4つからアクションをひとつ行います。

(1)建物を建設する(自分の建物ディスプレイにカードを出す)
(2)街を運営する(カードを活性化する)
(3)土地を購入する
(4)カードを3枚補充する


 ※順番にではなく、この中からひとつを選んで実行するのです


(1)建物を建設する

このアクションを選んだ場合、可能な限り建物ディスプレイにカードを置くことが出来ます。
ここは建物としてカードを置く場所になりますので、カードを出すこと=建物の建設
ということになるわけです。

建物ディスプレイにカードを出す場合、コストとして同じ色のカードを消費します。
消費したカードはボード上のカードディスプレイに置かれます。
(つまりこのコストとして消費したカードは後で誰かが取ることができるのです)


【図解】
自分の手番が回ってきてカードを補充した時点で
建物ディスプレイが0、手札が茶3枚、青4枚、ピンク1枚、灰色1枚の合計手札9枚
(茶色は線が見えにくかったのでここでは黄色っぽい色で表記しています)

<1>建物の建設アクションを選び、茶1枚、青2枚の建物を建てることにしました。

london_110403_04.jpg
手札から建物ディスプレイにカードを出します



<2>コストとして同色のカードをそれぞれに対して1枚ずつ支払います。

 ※追加でお金を支払う必要がある場合や、コスト不要の場合もあります

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コストとして払ったカードは原則建物ディスプレイに行くことに注意が必要です



<3>建物の建設アクション終了時の、自分建物ディスプレイと手札の様子です。

建物ディスプレイが3山分できました。手札は3枚になりました。

 
london_110403_04-03.jpg

※建物はゲーム終了時までに積み重ねられて増えていくため、「建物○枚」と表現すると
 総枚数と混同してしまうと思いましたので、現時点で上にカードが重ねられておらず
 1枚しかない建物ディスプレイのカードもここでは「1山(ひとやま)」という表現を
 させてもらっています。



建物としてのカードはすでに置かれている建物ディスプレイの山に重ねる形でも良いですし、
新たな建物ディスプレイの山として置いてもかまいません。
建物ディスプレイの山を増やすメリットは、街の運営で活性化できるカードが増えるので
効率がよくなることです。一方デメリットとしては、あとで詳細を説明しますが、活性化後
貧困ポイントの増減を計算する際に貧困ポイントの基礎として数えられるということです。

london_110403_03.jpg
一度増やした建物ディスプレイの山は、減らすことが出来ない点に注意です。


(2)街を運営する(カードを活性化する)

街を運営しカードを活性化することは、要するに一旦建物ディスプレイに置かれたカードを
使用するということです。
活性化することで、お金や勝利点を得たり、貧困ポイントを減らせたりします。
特にお金は、カードの活性化をしなければ基本的には入ってきませんので重要です。
カードの活性化にはコストとしてカードやお金を支払わなければならないものもあります。
このようなコストや、カード活性化時の効果、そのカードを使用後裏返すかどうかなどは
カードの下の方にアイコンで記されています。
なお、活性化は建物ディスプレイにある全てのカードで行うのか、それとも一部だけを
行うのか好きに決めることが出来ます。

ほとんどのカードは活性化後裏返して再度使用することはできなくなっています。

london_110403_05.jpg

活性化は上記のようにお金や勝利点など非常にうれしいものをもたらしますが
活性化を行うたびに行う「貧困ポイントの計算」はプレイヤーを非常に悩ませます。

活性化した後は

建物ディスプレイの山の数手札のカード枚数土地の数=貧困ポイント

という計算をして貧困ポイントを受け取る(又はストックに返す)ことが必要なのです。
つまり建物ディスプレイや手札が多いのはゲームを進める上では選択肢も増え、一度に
大きな収入があったりカードを置けたりとうれしい反面、活性化後の貧困ポイント計算では
受け取りたくない「貧困ポイント」の数の計算基礎数を増やすことになってしまうのです。

ですから、闇雲に建物ディスプレイを増やすのではなく、土地や手札枚数との兼ね合いで
適正な建物ディスプレイ数を保っていく必要があるわけです。


(3)土地を購入する

土地を購入することは、勝利点の獲得と、街の運営後の貧困ポイント計算でマイナス計算の
基礎になるため、非常に重要です。土地の購入にはお金が必要です。

また、ゲーム中盤以降に出てくる建物カードには土地の所有状況によって勝ち点やお金を
もたらすものや、土地そのものの勝利点を増やす地下鉄駅などがあります。
お金に余裕があれば土地はぜひとも手に入れたいです。

しかし、土地を購入すると手札にカードを加えないといけないため、タイミングを誤ると
思った以上に手札が増えてしまい、街の運営(活性化)を行う妨げになりかねません。
この辺は何度か遊んでみて土地を買うベストのタイミングを覚えるしかないと思います。

その他の注意点としては、最初に買える土地は決まっている点と、あとから買う土地は
必ずすでに買われている土地に隣接していなければならない、という点などです。

london_110403_07.jpg


(4)カードを3枚補充する

カードを3枚補充するアクションです。この場合も山札、カードディスプレイ、両方を
組み合わせて受け取ることが出来ます。



手番で行えることは上記のとおりです。
ゲームの評価にも感想として書いたとおり、基本のルールは以上ということで比較的
簡単だと思います。。ただ、カードの枚数と種類がそれなりに多いため説明を聞いても
一度で細かいところまでは分かりにくいかもしれません。
何度か遊んで良い効果のカードを見極めると、より具体的な戦術というか戦略というか
その場での臨機応変な対応ができて面白そうです。

ゲームの終了のタイミングはカードの山札がなくなったときです。
得点計算は詳細を書くと結構ややこしいのですが、大雑把にいうと手札や貧困ポイント
借金などはマイナス点。土地や建物ディスプレイ内のカードにある勝利点はそのまま
勝利点の上乗せとして数えられ、手持ちのお金もプラス点として加えられます。


全ての得点・失点を計算し、最も勝ち点が多い人が勝者です。

london_110403_08.jpg
ゲーム終了時の様子

ちなみに初プレイでは まっきゃん76点やおきん42点と完敗。。。
中盤からお金を確保する方法が減ってきていたのに、目先の貧困ポイントを減らすことに
執着してしまい、終盤で無駄なアクションが多かったことが響きました。
まっきゃんは「手札は貧困ポイント計算に加えない」や「持っている土地ごとにお金を得る」
みたいな結構強力なカードをうまく使っていたのが勝因になったと言っておりました。
カードに日本語シールを張ってスリーブに入れて・・・こういう画像を眺めるのは大好物です!

エクセル?
今度会ったときにでも簡単にやり方を教えて!
[ 2011/04/01 21:06 ] [ 編集 ]
こんばんわ、じろうさん。コメントありがとうございます!

PCソフトのExcelのことです。なんかカタカナで書くと特別なもんに見えますね(笑)
仕事柄、ワードよりはいっつもエクセルばっかりつかっているので簡単でいいですが
色とか細かいところはあまり普段使わないのでこういうとき困りますね^^;

思い入れのあるゲームは白いシールじゃ物足りないですし苦労しても楽しいです^^

僕ももう少し使えるようにしっかり予習しておきますね!
[ 2011/04/01 22:34 ] [ 編集 ]
すごいー
すごいー

はじめまして 福岡のボードゲームずきの佐山と申します。ロンドンを買ったのですが
ルールをこの日記を参考にさせていただきました♪

もしよければ カードの和訳のデータを 
いただけないでしょうか・・? 

こんなのとても 作れないので・・

でも、ご迷惑なら大丈夫です!


[ 2011/07/31 18:31 ] [ 編集 ]
はじめまして、佐山さん。コメントありがとうございます。

ロンドンの和訳シールの件、了解しました。データでUPできればいいのですが
まだやったことがないので、できるかどうかやってみますね。
[ 2011/08/03 21:23 ] [ 編集 ]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2011/08/03 23:24 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2011/08/16 13:35 ] [ 編集 ]
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[ 2011/12/21 22:41 ] [ 編集 ]
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