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ヴァイキング ★★★★☆ ゲーム紹介 2010年10月22日
回転盤を使う価格設定・変動が独特で、悩ましく面白いです!

<基本情報>
【 タイトル 】 ヴァイキング(原題:Wikinger)
【 作 者 】 ミヒャエル・キースリング【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 45~60分【受賞歴など】 2007年 ドイツゲーム大賞 推薦、2007年 ドイツゲーム賞 3位
【入手・プレイ状況】 ボードゲームショップ「パティクローバー」
で購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★☆
回転盤を使用して価格が決まり、変動するシステムは独自性があって面白いです。
購入するタイルとコマのセットを配置していくルールとも相まって、コストを抑えるか
それともお金をかけて欲しいセットを取るか。回転盤の価格変動が他プレイヤーを利する
ことにならないかなど、しっかりと考え所があります。
また、取ったタイルやコマが海賊船の侵略により、必ずしも利益を生むわけではないので
先を見据えたタイルの配置計画も必要で、これもなかなか面白いです。
強いて言えばヴァイキングというタイトルよりは平和的なゲームかなと(笑)
【ゲーム内容】中央に回転盤のついているゲームボードを置きます。各プレイヤーは大陸ボード(L型)を
1つずつ受け取ります。タイルを6つの山(各12枚ずつ)に分けてゲームボードに置きます。
お金を受け取りスターとプレイヤーを決めたらゲームスタートです。
まず最初のタイル山をめくりルールどおりゲームボードへ配置します。
※タイル配置のルールは、価格の安い方から島タイル、高いほうから海賊船です。そして袋の中に入っているコマを引いて色(役割)ごとに分け、これもルールどおり配置。
※コマ配置は安いほうから、漁師(青)、金細工職人(黄)・・・という感じです。
この画像では分かりやすいようにタイルの上にコマを置いています。準備ができればスタートプレイヤーからタイル・コマセットの購入をします。
下の画像のように、回転盤によってセットの価格が表示されています。

0コストのものは、お金が無いときや、その色の最後のセットであるとき以外は買えません。
0コストのセットが購入されると、右回り(時計回り)に回転盤を回し、価格が変動します。
(次にセットがあるところが0のコストになります)
グルっと回します。購入したタイルとコマはすぐに自分の大陸ボードで処理します。
タイルは絵柄が繋がるように配置します。(絵柄がどうしても繋がらなければ廃棄します)
コマは今置いたタイルの位置(列)が大陸左側に表示されている色と同じ列の場合に
そのタイルに置くことができます。
灰色の船員コマと、列の色が合わなくて置けなかったコマは大陸の上の方へ置きます。

順番に購入→配置を繰り返して行き、ボード上のセットが全て買われたら得点計算へ。
得点計算は2種類あります。1、3、5ラウンド目で行われる小さな得点計算は
島に配置されている金細工職人1つごとに3のお金を受け取ります。
(大陸に残されたコマは数えません。島に置かれたものだけです)
2、4、6(最終ラウンド)にある主要な得点計算では、ルールに従って
勝ち点を得ることができます。
また、主要な得点計算の際には船員コマを使って大陸で保留になっているコマを
島に送り込むこともできます。これによりさらに得点源などが増えることになります。
ただし、両方に共通のルールで、縦列の一番上に海賊船がある場合、海賊船の侵略を
先に処理することになります。一番上に置かれている海賊船タイルは、その色により
同色のタイルまで下に侵略することになります。

上の画像のように、その同色のタイルまで侵略され、もしそこにコマが置かれていても
それは侵略されて無効ということになります。
たまたま上の画像のときはコマがありませんでしたが、あった場合はコマを倒して
侵略されていることを明らかにしておきます。
ただし、この侵略を戦士により防ぐことができます。
戦士がおかれている場合はそこで侵略を食い止められるので下まで伸びることはありません。

お金を受け取り、得点を加えたら次のラウンドへ。スタートプレイヤーは左隣に移ります。
このようにして1~6ラウンドまで終了したら最終得点計算。
最も大きな島のボーナスや、最も多くの島のボーナスなど、最終計算だけのものがあります。
最終得点計算まで全部終わって最も多くの得点を獲得した人が勝者です。
とあるゲームの終了時です。2人プレイなのでかなりコマを置けています。価格の変動と自分の島の伸びなどの流れをしっかりつかんで、うまく配置していくのは
とても楽しくて、しっかりと遊んだという満足感もあり、よいゲームだと思います。