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メトロポリィス ★★★★☆ ゲーム紹介 2010年10月8日
高値入札は「最終入札地の隣接地」という変則的な競りが悩ましい。

<基本情報>
【 タイトル 】 メトロポリィス(原題:Metropolys)
【 作 者 】 セバスチャン・ポーション【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 30分【受賞歴など】 2008年 ドイツゲーム大賞推薦リスト、ドイツゲーム賞10位【入手・プレイ状況】 知人より購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★☆
自分が取るべき土地をビル型駒で入札するという変わった競りが面白いです。
しかも競りで入札できるのは最高値が付いている土地の隣接地ということで
いかに自分が欲しい土地に効率よく入札するか、なかなか考え所があります。
土地の得点である目的カードは一応秘匿なのですが、すぐにバレるので
あまり気にせず遊んでいますが、これがもう少し機能するとより面白いと
思うので少し残念です。
個人的にはこのゲームのイラストや全体的な雰囲気がとても気に入っています。
ゲームボードは、プレイという観点だと少し見難い気もしますが、独特の
イラストで描かれた美しいゲームボードに、ニョキニョキッとビルが建っていく
様子を見ているだけでワクワクします。
箱のイラストもなんとなく宮崎アニメに出てきそうなデザインで、美しいですね。【ゲーム内容】ビル駒を使って入札し、土地やトークン(チップ)を獲得して高得点を目指します。
土地については、最初に引いて決める目的カードに応じて点数獲得できます。
トークンは持っていればプラスやマイナス点になります。
獲得した土地には自分の色のビル駒を置きます。そびえ立つビルのようです。最初に目的カードを引いて自分の獲得すべき土地のタイプを決めます。
これには例えば
「橋に隣接する土地」とか
「湖に隣接する土地」等があり
基本的には秘匿(他人にバレないように)でゲームは進みます。
ボード上にトークン類を置き、自分のプレイヤー色のビル駒を持ちます。
ビル駒は1~13まであり、大きい数字ほどビルも大きく、入札時も
大きな入札の数値として扱われます。(つまり大きい数字ほど強い)
ビル駒は1~13まであり。入札時は数字の書いてある面を使います。トークンは
「地下鉄のトークン」「流行のトークン」「遺跡のトークン」の
3種類があります。簡単にいうと遺跡のトークンのみがマイナス点で
地下鉄と流行はプラス点となります(得点計算は独自のルールがありますが)。
なお、それぞれに対応するカードもあり、これは一旦脇によけておきます。
取得したトークンは決まった計算方法で得点・減点されます。以上の準備が整えばゲームスタートです。
ゲームの目的は前述のように、土地を競り落とし、その土地とそこに置かれた
トークンを獲得することで高得点を目指すことです。
スタートプレイヤーは自分が欲しい土地にビル駒を置いて入札します。
(すでに誰かのものになっている土地や、入札済みの土地は不可です)
以降のプレイヤーは、
その土地にではなく、直近に入札された土地の隣の土地へその置かれたビル駒の数字より大きい数字のビル駒を置いて入札できます。
※つまり、入札できるのは直近に入札された土地の隣接地のみです。
※隣接地には隣接地かどうかの一定のルールがあります(川による分断等)。
下の画像の例で説明しますと
赤が1で入札 → 隣接地に
青が2で入札 → さらにその隣接地に
赤7入札
→さらにその隣接地に
青が8で入札 他に入札する人がおらず
青が8で落札。
最後に入札して落札した駒以外は手元に戻ります。
そして、落札した土地にもしトークンが置かれていたらそれを受け取ります。
場合によってはトークンに対応するカードもプレイヤー間を行き来します。
入札時は数字の書いてある面を使い、落札確定したら裏返して数字の無い面を上にします。入札の際には、自分が取得したい土地と、そこに置かれているトークンの
得点源などを考慮して入札する必要があります。
また、ときには他のプレイヤーに落札させたくない土地を、自分がうまく
獲得してしまうことも有効かもしれません。
このようにして手番を繰り返していき、誰かが全てのビル駒を使い切りると
ただちにゲームは終了し得点計算します。
ビル駒が立ち並ぶボード上は、まさにメトロポリス(大都市)です。得点計算の際には、自分が秘匿していた目的カードをオープンにします。
そしてそれに対応する土地で、自分が落札した所のみが得点になります。
例えば、「橋に隣接する土地」の目的カードを持っている人は
自分が落札した橋に隣接している土地の数が得点になりますが
湖に隣接している土地などは得点になりません。
(落札時の価格は関係ありません。純粋に土地の数です。)
また、獲得したトークンと、それに対応するカード所持に応じての
得点(減点)もここで行います。
ビルを建てている土地が点数になるのは自分が持っているカード条件に合う所のみです。全ての得失点を計算し、合計得点が最も多い人が勝者です。
ほとんどの情報がオープンされているので、入札の部分がなかなかシビアで
独特の入札方法が面白いゲームでした。
なお、個人的にはこのゲームのボックスイラストがすごく好きです。
なんとなく「天空の城 ラピュタ」とか、宮崎アニメに出てきそうなタッチの絵で
ボックスイラストで欲しくなったゲームの1つです。
近未来っぽいのと、古い感じと。かなりお気に入りのデザインです。