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トール ★★★☆☆ ゲーム紹介 2010年6月30日
サッカーをテーマにした数比べ。シンプル、短時間、悩ましい。

<基本情報>
【 タイトル 】 トール(原題:TOR)
【 作 者 】 ライナー・クニツィア【プレイ人数】 2人【プレイ時間】 15分【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 中古を入手【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
ワールドカップのベスト16、日本VSパラグアイ戦に触発されてプレイ。
かなり前に絶版になっており、どっちかというと流通数も少ないゲームなので
レビューするのもどうかと思いましたが、せっかくなので掲載させて頂きます。
2人が1~13のカードを持ち、せーので出す、という非常に簡単な
数比べなのですが、「13」カードの他カードに対する微妙な強弱のおかげで
クニツィアのゲームらしく悩ましさがあり、なかなか面白かったです。
簡単ルール、短時間なのでちょっとした時間調整などに良いと思います。
ただ、サッカーを遊んでいる感じというよりは、一進一退の感じが
ラグビーに近いように感じました。
サッカーといえばサッカーと思えなくはないですが、期待して遊ぶと
ちょっと違う感じがするのはシンプルなゲームだけに仕方ない所でしょうね。
【ゲーム内容】サッカーをテーマにした2人用数比べゲームです。
それぞれのプレイヤーはそれぞれ1~13の数字カードを持ちます。
つまり13枚ずつ、全く同じ内容のものを持っている形で始まります。
カードは1~9がアマチュア、10~12がプロ、13がマニアと呼びます。
そして数比べの際、基本的には数字がより大きいほうが数字比べに勝ちますが
13のカード(マニア)は、プロには勝てるけどアマチュアには負けるという
独特のルールがあります。これがアクセントになり、悩ましさが増しています。
サッカーグランド状のゲームボードは、各プレイヤー側ごとにゴール、
ペナルティエリア、ミッドフィールド(中央部分)の3エリアに分かれており
両プレイヤー分合わせると合計6マスある、ということになります。
(センターサークルはスタート位置であり、エリアとしては数えません)
カードを受け取り、ボール駒をセンターサークルに置いたら準備完了。
ゲームスタートとなります。

各プレイヤーは、自分の手札からカードを1枚選んで裏向きで前に出します。
両プレイヤー分が揃ったらカードを一斉に表に向け、お互いの数字を比べます。
選んだカードを裏向きに出し
一斉に表向けて数比べをします。そして数字の強弱(前述の13のルールにも注意)を比べ、勝ったプレイヤーは
サッカーのグランドを模したボード上のボールコマを、相手側のゴールに
近いエリアへ動かします。(引き分けなら動かしません)
そしてボールが相手側のゴールまで達したら1点入ることになります。
これを手札がなくなるまで、つまり13回繰り返せば前半終了。
使ったカードを全て手札に戻し、後半も同じように13回繰り返します。
基本的には後半終了時点で得点の多い方が勝利。
引き分けならサドンデス(今風で言うとゴールデンゴール)。先に得点を
したプレイヤーが勝者です。
手札が同じ数字なので、手札が減っていくにつれて読み合いや駆け引きが
重要になり、ヒリヒリとした緊張感が楽しめます。
イタリアのセリエAのような、渋めのカルチョ(サッカー)という感じで
なかなか楽しめると思います。
あまりにもボードが殺風景だったのでサッカーフィギュアで装飾。
なんか子供のおもちゃみたいになってしまった・・・(笑)
くにちぃ先生のゲームですなあ。先生もさすがにサッカーは知っとったんかな^^
Torとは門のことぢゃけど、いわゆるゴールのことなんかなあ。
だけどラグビーって言葉は以外と当たってるかも。しかも押し合いへしあいする感じよねー。
手札が3枚ぐらいになった時がオモロいんよね、しかも!カウンティングも可能ぢゃけど、トシのせいか覚えてられない!!