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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

ウィナーズ サークル 【ボードゲーム】

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 ウィナーズ サークル (ウイナーズ サークル) ★★★★☆ ゲーム紹介 2010年6月8日

 ギャンブル性と思考性を両立させた競馬ゲームです。

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<基本情報>
【 タイトル 】  ウィナーズ サークル (ウイナーズ サークル)(原題:Winner's Circle)
【  作 者   】  ライナー・クニツィア
【プレイ人数】  2~6人
【プレイ時間】  45分
【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】 大阪府八尾市のボードゲーム専門店 パティークローバーで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
「ダイスで進める競馬ゲーム」なのに、運まかせにならないところは
さすがはクニツィアと思わせられる面白さがありました。
ダイスに適合する4種類のマーク(馬、帽子、鞍、蹄)に応じて
移動数が決められるのですが、6面体のダイスで馬が3面もあり
他が各1面ずつという「馬マークが出やすい」という偏りが絶妙。

出やすいけど多くて7マス、という馬マーク主体の馬に賭けるか
出にくいけど最高で20マスとか進める他のマークの馬に賭けるか。
さらに出たダイス目を、自分の応援する馬を進めるために使うか
他人の応援する馬を遅れさすために使うか。
この辺の駆け引きとジレンマが楽しいです。

コロッサルアリーナ(タイタンアリーナ)を簡単にした感じとの
感想をどこかで聞いたことがありますが、確かにそう思います。
個人的には、コロッサルアリーナは頭から煙が出そうなぐらい
考え込んでしまうゲームなので、こちらの方が気軽に遊べて好きです。

難点というか、強いて言えば場合によっては周回遅れになりそうな
馬が出てくる点は「リアルな競馬ゲーム」とは言えないと思いますので
そこはご愛嬌と割り切って楽しむ必要があるかな~と思います。

2人プレイの場合は「秘密の賭け」を入れた方が断然面白く感じました。
多人数だと思惑が絡んでさらに面白そうですが2人でも十分楽しめました。


【ゲーム内容】
(1)出走馬を準備する→(2)賭ける→(3)レースを行う→(4)配当、の流れを
3レース分 行って最も多くのお金を稼いだ人が勝利するゲームです。

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プレイ中の様子。全体的にデザインも美しく、なかなか良い雰囲気です。


「(1)出走馬を準備する」という準備段階をあえてゲームの流れ紹介の中に
入れたのは、この準備でめくられる馬カードがポイントだからです。


(1)出走馬を準備をする

出走馬は毎回7頭で、山札からめくって順番に1枠から馬カードを置きます。
この馬カードには馬マーク、帽子マーク、鞍マーク、蹄マークの4種類に
応じた数字(進める数字)が書かれています。
レースの時には専用のダイス(上記の4種類のマークが書かれている)を振り
その出た目によって自分が動かす馬を選び、そのマークに対応する数の分
馬を進めることになります。

winnerscircle_14.jpg
この馬ごとの数字と枠順により、どの馬に賭けるべきか迷います。

しかもその専用ダイスは6面体なのですが、馬マークが3面、他のマークが
各1面という、馬マークが出やすいダイスになっています。
そして馬カードに書かれている数字は、馬マークは馬により最低1~7であり
他のマークは場合によっては最高が10とか20とか、大きな数字もあります。
つまり、良く出るけど最高でも7の馬マーク重視で堅くいくか、それとも
馬マークより出にくいけど出れば大きく進める他のマークの馬に賭けるか
このへんの心理的駆け引きが準備の時点でも始まっているわけです。

1枠が最も前にあり、あとは枠順が大きくなるにつれて1マスずつスタートの
時点から下がっている(つまり7枠は最初から7マス遅れ)というところも
この賭ける馬を選ぶ時点でかなり考えないといけないところですね。

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7枠全て埋まったら出走場の準備は完了です。

出走場の準備が完了したら、次は各プレイヤーが賭けをします。


(2)賭ける

通常の競馬では持っているお金を賭けますが、このゲームでは
投票用の賭け札を賭けます。
各プレイヤーは1の賭け札2つと、2の賭け札1つを持っています。
1の賭け札はそのまま1投票分として計算し、2のものは2投票分
として扱います。

自分がすでに賭けている馬には2つ目の賭け札を置くことは出来ないので
有望な馬には2投票分の賭け札を置きたいところですが、実際の競馬と
同じで、投票された口数が多ければ多いほどオッズは下がってしまい
レース後の配当に影響しますので、ここは考え所ですね。
配当時の計算はゲームボードに表があるのでメチャクチャ簡単です。

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有望な馬には投票が集まってオッズが下がっちゃう、なんてことも。。。

なお、ヴァリアントルールで「秘密の賭け」を導入すると、通常ルールの
賭け札に加え「0」の数字の賭け札を使うことになります。
これは賭けた振りをしたけど実際は賭けてないよ、というものです。
この場合は、全ての賭け札を数字の見えていない方を上にして賭けを
行うため、中身が見えなくなってよりスリリングになります。


そして全員が賭けを終わったらレースを行います。


(3)レースを行う

プレイヤーはまずダイスを振ります。
その出た目(マーク)に応じて、どの馬を動かすかを決めることになります。
動かした馬のカードは裏向けられ、もう処理が終わったことを表示します。
順番に全部の馬が処理されるまで表にはなりません。

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まずダイスを振って、どのマークが出るか確かめます。

例えば、鞍の目が出た場合で、このカードに適用するとこの馬は12マス進めます。
これはかなり進めることになりますので、自分が賭けていると有利です。
一方、この場合で「馬のマーク」が出たとすると2マスしか動かせません。
他の人が賭けていそうな馬だったら、わざとあまり進めないマークを適用して
遅れさせるのも作戦になるわけです。

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この馬の場合は馬マーク以外に期待したいところですね。


馬を進める際、原則のルールでは1マスには1頭しか入れません。
ですので例えば7マス進める場合でも7マス目に他の馬が居れば
その後ろ(そのマスにも馬がいればさらに後ろ)で移動を終えます。
スタート時に密集している場合などは思ったように進めないことも
ありますので注意が必要です。
(1マスも動けずに移動を終了させることも出来ます)

※なお、密集ヴァリアントというのを導入すれば、1マスに何頭でも
 入ることができるそうです。


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密集している方が競馬っぽいっちゃあ競馬っぽいです。


レースでは一番最初に18のマスに入った馬に賭けていた場合は$100の
ボーナスを得ることが出来ます。ただし、この馬が3着以内に入った場合です。

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このボーナスはぜひ取りたいですね!


1レースは1着~3着の馬がゴールするまで続けられます。
コースを1周したゴールラインを越えればゴールしたことになります。

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1枠のスタートラインがゴールになります。後ろの馬はちょっと不利です。


1着になった馬はコースの内側にある順位表のところに置きます。
この馬はもうレースからは取り除かれることになるわけです。

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そして2着、3着の馬も同じようにゴールしたら順位表に置きます。
3着までが決まったらとりあえずレース部分は終了。
このときに最後尾にいた馬は最下位のところに置きます。
1~3着は順位とオッズによって賞金が決まりますが、最下位の馬に
賭けていたプレイヤーは逆に罰金$100を払うことになります。

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最下位になると罰金になるので、最下位にならないことも重要です。


(4)配当

最後に順位とオッズに応じた配当金、先頭ボーナス(18マスのやつ)、罰金の
計算して、応じた賞金を受け取ったら1レースが終了となります。

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さて、自分の賭けは正しかったのかどうか・・・配当金をもらってのお楽しみ!


1レースの流れは以上です。
これを3レース分繰り返して最終的に最もお金をたくさん持っていた人が勝利です。
なお、3レース目は賞金も罰金も、全てが倍になりますので大逆転のチャンス!
最後までエキサイティングな競馬を楽しめます。

クニツィアらしいジレンマと確率の妙で、やや軽めながら考えどころもあり
実際の競馬のようにドキドキ感も味わえる面白いゲームでした。
お久し振りです。ウィナーズサークルはまだ一度しか遊んでませんが、それ以前のバージョンのロイヤルターフやターフホースレーシングは何度も遊んでいます。ランダムだと似たような馬ばかりになってしまうこともあるので、ロイヤルターフのように1-7の数字が現れるというバリアントは使った方が良いと思いますよ。ところで2人プレイだとどんな感じなのでしょうか?
[ 2010/06/15 14:51 ] [ 編集 ]
けがわさん、こんにちは!コメントありがとうございます。

ロイヤルターフは遊んだことが無いのですが、おっしゃるとおりヴァリアントを
入れた方が考えるところが分厚くなった感じでとてもよいと思いました。
うちで遊ぶときも基本的に入れるようにしています。

2人プレイですが、僕が逆に3人以上で遊んだことがないため想像ですが
3人以上(多人数)よりも読みあいの部分は多少強くなるのかな~と思います。
あと、2人だと明らかに遅れる馬が出易いというのもあると思います。
そういう意味では競馬らしくないかも知れませんね^^
[ 2010/06/16 12:20 ] [ 編集 ]
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