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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

コールドウォー 冷戦 【カードゲーム】

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 コールドウォー 冷戦 ★★★☆☆ ゲーム紹介 2010年10月8日

 エージェントカード選びから水面下の争いは始まっています。

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<基本情報>
【 タイトル 】  コールドウォー 冷戦(原題:COLD WAR - CIA VS KGB)
【  作 者   】  デビッド・ラコト、セバスティアン・ギガド
【プレイ人数】  2人
【プレイ時間】  60分
【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  知人より入手
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
テキストの多いカード、コンポーネントの雰囲気等から複雑なゲームかと
思いきや、実際のカード効果、エージェントの能力も両方とも数種類しかなく
それほど複雑なゲームではなかったです。

直接相手との絡みがある、組織カードのプレイフェイズも手札の利用ではなく
カードをめくって出たカードの使える能力を使い、数字の大小でそのフェイズの
勝敗を決するという内容なので良くも悪くもザックリした感じです。
あくまでもそれらはエージェントの引き立て役ということなのでしょうかね。
組織カードを先に手札として持って、あとからエージェントを選び、手札から
組織カードを出す、という手順の方がよりヒリヒリとした心理戦が展開された
気がしますので、組織カードのプレイフェイズを粗いと感じられる方だと
ちょっと面白みは少なくなってしまうかもしれません。
100点先制というゲームのゴールを考えると、そこまで思考性が増えると
長時間ゲームになってしまうというのもあるのかも知れませんね。

個人的には組織カードのプレイフェイズは適度な軽さで遊び易いと感じました。
雰囲気等、なかなか「渋い」ゲームとして楽しかったですが、初心者向けでは
ないように感じました。こういう雰囲気が好きな方同士だと楽しいと思います。


【ゲーム内容】
ゲームの目的は目的カードを獲得し、その目的カードに応じた点数の合計で
先に100点以上を獲得すること。
そのために目的カードを奪い合うラウンドを繰り返し戦うことになります。
しかし戦うといってもタイトルが「冷戦」ということもあり、派手な
殴りあいではなく、読み合い、裏をかいて、地味~に戦っていくわけです。

目的カードを取り合う流れをものすごく簡単に書くと

①奪い合う目的カードを引いて決める等 (指令フェイズ)
  ↓
②使うエージェントを決定する (計画フェイズ)
  ↓
③組織カードを使い目的カードへの影響力を発揮 (戦いへの影響力フェイズ)
  ↓
④目的カード取り合いの優劣とドボンである「内乱」処理 (休戦フェイズ)
  ↓
⑤エージェント能力を発揮し、目的カードの最終獲得処理 (報告フェイズ)
  ↓
⑥点数の計算処理、次のラウンドへの準備など (緊張の緩和フェイズ)

⑥の時点で100点を超えていればその人が勝利します。

以下、各フェイズを細かく説明します。


【①指令フェイズ】

ラウンドの最初には、まず奪い合う目的カードがめくられます。
目的カードは、一部のイベントカードを除きほとんどの場合は国家カードで
それぞれに点数が設定されています。これを奪い合うわけです。

ついでに組織カードをシャッフルしたり、以降のフェイズ準備をします。


【②計画フェイズ】


次に、自分がそのラウンドで使うエージェントを選びます。
目的カードの奪い合いについて実際に相手とやり合うのはもう少し先の
「戦いへの影響力フェイズ」ですが、この戦いへの影響力フェイズの
結果を左右することができるのが「エージェント」であるわけです。

エージェントにはこの後の「戦いへの影響力フェイズ」の結果を逆転させる
能力や、エージェントを暗殺してしまう能力など様々なものがあります。
ただし、エージェントの種類は両プレイヤーが担当する両陣営とも
まったく同じ能力があることに注意が必要です。つまり、見た目は違っても
能力的にはまったく同じ状態から選べるということです。

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同じ能力でも両陣営のエージェントの名前や写真は違うという凝りよう。


【③戦いへの影響力】

4種ある組織カードを山札から引くことで出していき、簡単にいうと対戦相手との
「数字比べ」をします。

coldwar_08.jpg
組織カードの種類は4つ。それぞれに特有のパワーがあります。

目的カードには「人口(カードを出せる枚数)」と「安定性(狙うべき合計数)」が
書かれていて、人口の数値枚数の範囲内で、数字合計を安定性の数字に近づけます。
奪うべき目的カードの安定性数値に近づけば近づくほどいいのですがこの数値を
超えてしまうと「内乱」が起きてしまい、ドボンになります。

例えば、人口が5、安定性が9なら、組織カードは5枚まで引いて出せ、出した
カードの合計が9以下で、9に一番近ければ良いわけです。10以上になると
ドボンということです。

組織カードは単に数値だけでなく、4種類のパワーを持っているので、それを駆使して
うまく自分に有利に、相手を落とすようにしていくわけです。
(ただし、あとで処理されるエージェントの能力も多種なので、それも考慮します)

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組織カードを出し合うので、ここが一番相手との絡みがあるところです。

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相手のエージェントも予想し、このフェイズをどう乗り切るかを考えます。


【④休戦フェイズ】

この時点でとりあえず目的カードへの優勢を判断し、優勢のプレイヤーが優勢トークンを
目的カードに乗せて分かるようにしておきます。次のエージェント処理フェイズによって
最終的に目的カードの行き先が決まりますが、まずは優勢がどっちかを表示します。


【⑤報告フェイズ】

ここでようやく最初に選んだエージェントが処理されます。
前フェイズで一旦優勢を表示された目的カードは、まだ行き先が決まっておらず
エージェントの能力によりどちらに行く可能性もあるわけです。
そしてその後に目的カードをどちらかが獲得します。

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エージェント能力はいろいろあります。読みやブラフで相手を出し抜きましょう。


【⑥緊張の緩和】

ここでは獲得した目的カードに応じて得点を更新したり、次のラウンドの準備をします。
この時点で100点を獲得していればその人が勝利です。
このラウンドで使ったエージェントは一旦休暇に入り、次のラウンドは使えませんので
そのラウンドだけでなく、先まで見越してエージェントを選んでいないと、後が大変。
だからエージェント選びは計画的に、慎重に、かつ効果的に、が必要なわけです。

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獲得した得点合計が100点に達するように頑張るわけです。

100点を達成しようとすると結構時間がかかります。
慣れればサクサク遊べるのですが、それでも結構地味な時間が続くので
好みが分かれてしまうゲームかも知れませんね。
どっちかというとある程度ゲームに慣れた人同士で遊ぶほうがいいと思います。


なお、コンポーネントは本当に結構こっていて、なかなか男心をくすぐります。
スパイものとか、CIAとかKGBとかいう名前にピンと来る人なら
コンポーネントを見ているだけでワクワクすると思いますよ!

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ただの優勢トークンががこの出来ですもん。安く作ることもできるのに。。。
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