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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

ラー 【ボードゲーム】

*
 ラー ★★★★★ ゲーム紹介 2010年3月24日

 思考性は残しつつ、複雑さを排除した競りのシステムは見事!

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<基本情報>
【 タイトル 】  ラー(原題:RA)
【  作 者   】  ライナー・クニツィア
【プレイ人数】  2~5人(新版は2名から遊べるそうです)
【プレイ時間】  45~60分
【受賞歴など】 1999年 ドイツゲーム賞2位
【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ
【個人評価(3人プレイ)】 ★★★★★
他の方も言われているように、初心者だと相場が分からず値付けが難しい競りゲームを
数字の大小で競らせることにし、その競りで次の時代に使用できる競り札をも
競り落とさせてしまうというシステムは素晴らしいの一言だと思います。
得点の仕方はクニツィアらしく、○○がないとマイナス点、○○が何枚以上で何点と
一度覚えてしまえば分かりやすいので、1、2回遊んで感覚をつかんでしまえば
さらに競りに集中できて駆け引きを楽しめると思います。とにかく良作です。


【ゲーム内容】
競りによって、テーマごとに振り分けられたタイルを競り落とします。
ラーは3時代に分かれており、時代=ラウンドのような感じです。
時代ごとに決算があり、各時代ごとに得点処理されるもの、3時代通じて
得点処理されるものなど、いろいろなテーマのタイルがあります。

競りに使われるのは「太陽チップ」という競り札で、これには1~16までの
数字が書かれており、数字が大きいほど競りに強いということになります。
準備ではプレイヤーの人数に応じて、強弱とりまぜた太陽チップが配られます。
ただし、この太陽チップは一旦割り当てられたものを使うのではなく、競りで
その前に使用された太陽チップも一緒に競り落とすことになります。
競り落とした太陽チップは次の時代で使用できるので、タイルだけでなく
太陽チップにも競りの時には気を配らなければいけません。

ゲームが始まると袋から中を見ずにタイルが引かれ、ボード上に置かれます。
このとき、ラーのタイル以外は競られるタイルとしてボード上で処理されます。

競りの開始はラータイルが出たときか、ラー(競り)の宣言がされたときか
ラータイル以外の競られるタイルが規定枚数(8枚)に達したとき。
競りは順番に1度づつだけ太陽チップを出すことで行われます。
つまり競り落としたければ前の人よりも大きい数字を出し、自分以降の人が
それより大きい数字を出さなければいいわけです。

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タイル置き場が埋まったときも競りの開始となります。

タイルにはそれぞれテーマがあり、文明だったり建造物だったり王だったり。
それぞれのタイルごとに各時代で得点があったり、全時代終了後に得点したり
タイルが少なかったり持っていなかったりするとマイナス点になったりと
いろいろありますので、ここでは何を集めるかという判断は重要です。

ra_04.jpg
ナイル川のタイルは洪水タイルがないと得点にならないユニークなタイルです。

各時代の終了は引いてきたラータイルがボードの右端に達したときと
全員が太陽チップを使い切ったとき。
ラータイルのスタート位置はプレイ人数によって違いますが、早いときは
一気にラータイルが出て時代が終わり、計画が狂ってしまうことも。

ra_05.jpg
ラータイルがボードの右端に到達したら、競りをせず直ちに終了です。

最後の時代が終わったら全ての得点を合計して、最も得点が高い人が勝利です。

考えどころのしっかりとある競りをこれだけシンプルにしたのは見事としか
言いようがありません。クニツィア・デザインの素晴らしさが伝わる良作です。
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