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カルカソンヌを遊びましょ!カルカソンヌは、2001年にドイツゲーム大賞とドイツゲーム賞の2冠を達成した
ドイツボードゲームの傑作です。

タイルを引いて、それを置くことで街や道を作っていき、得点します。
ルールは簡単、程よいゲーム時間。そして2人でも多人数でも面白い。
そんなオススメゲームのカルカソンヌを詳しく紹介したいと思います。
記事の前半は、ドイツボードゲーム未経験の方や初心者の方向けに
雰囲気だけを伝える内容ですのでお気軽にご覧ください。
それで興味を持たれた方は、さらに読み進めて頂けるよう詳細ルール等を
掲載しています。お好きなところまで読んで頂いたらいいと思います。
それでは早速・・・
【カルカソンヌってどんなゲーム?】厚紙で出来た街や道などの描いてあるタイルを、山札からめくって置いていくことで
街や道などを作っていき、その過程で自分のコマを上手く配置し、得点するゲームです。
大体1ゲーム遊ぶのに30分~45分ぐらいです。
厚紙タイルの牧歌的な絵柄、木製コマの素朴さ。こういう所も好きな箇所です。人数もカップルや夫婦、友達同士の2人プレイや、ちょっと仲間や親戚が集まった時の
5人プレイまで幅広く対応しています。
また、トランプのババ抜きとかポーカーのように手札を隠して持たないので
初心者の方や久しぶりに遊ぶ人などがいる場合に、タイルをどこに置けばいいか
よく分からなくても、他の人がアドバイスをしながら遊ぶこともできます。
もちろん、ガチンコで勝負するときはアドバイスなんかしませんけど(笑)
つまり、ルールは簡単、初心者からボードゲーム中級者ぐらいまで楽しめて
短時間で遊べる(つまり繰り返し遊びたくなる)というゲームなのです。
あと、個人的には木製のコマも素朴な暖かみがあって好きです。
【外国語が分からなくても関係なく遊べます!】カルカソンヌは最近日本語版が発売され、国内で流通しているものも
日本語版が増えてきています。
さらに、カルカソンヌはタイルに描いてある「絵柄」で判断するゲームなので
元々、言葉の問題はほぼありません(これを「言語依存が低い」と言います)。
写真のように、文字は全く関係ありません。もし日本語版でなく、海外版だったとしても、日本語のルールブックさえ付属
していれば全く問題ないと思います。ルールブックも数ページです。
僕もドイツ語はおろか、英語もほとんど読めませんがちゃんと遊べてます。
【扱っているお店は少ないですが、大丈夫!買えます!】海外ボードゲーム全般に言えることですが、扱っている店舗が少ないです。
ですがご安心を!ちゃんと買えるお店はあります!
個人輸入などではなく、ちゃんとお店として輸入して日本語ルールを
付けてくれているお店がネット通販を中心にいくつかありますので
そちらから購入することができます。【時代は変わった!いまや日本の各地でボードゲームが買えます!】この記事を書いた2010年頃はボードゲームを変えるお店はほとんどありませんでしたが、
2021年の今、日本の各所にボードゲーム専門店ができ、量販店や東急ハンズ・ロフトなど
おしゃれ雑貨を扱うお店ですらボードゲームが買える時代になりました。
ですので、カルカソンヌ、どこでも買えます。いつでも買えます。
しかも今は日本語版になっていますので、遊びだすハードルもすごく下がっています。
もともと言語依存(都度文字を読んで遊ぶ必要があるかどうか)はないゲームですので
ルールだけ読めばあとはサクサク遊べます。
【最後にもう一押し!個人的オススメポイント!】初めて遊んだときから、この記事を書いた頃でほぼ1年ですが飽きません(笑)。
それまで遊んだゲームといえばトランプとかだけだった嫁さんも、カルカソンヌは
すぐに慣れましたし、繰り返し遊んでも楽しいと言っています。
また、年末などで実家に帰ったときなども4人で遊んだりと、いろんな場面で
楽しめるというのも大きいです。
ある程度海外ボードゲームに慣れた方からも評判がいいゲームだと思いますので
本当の意味で初心者から経験者まで楽しめるゲームだと思いますよ!
ただ、やっぱりゲームは楽しむためのもの。1回の勝った、負けたなどを気にせず
とにかく楽しんで遊べれば最高ではないでしょうか!
もし今までの記事を読んでいただいて、もっとカルカソンヌのことを知りたい
という方がいらっしゃいましたら、ここから下でさらに詳しく説明しています。
文章にすると難しく感じられるかも知れませんので、写真を多用しております。
よろしければそちらもご覧下さい。
↓↓↓ さらに詳しい説明はここから下をご覧下さい ↓↓↓【カルカソンヌ 詳細説明】手番でやることは簡単です。山札からタイルを1枚引き、場に出ているタイルに
絵柄が繋がるよう(道や、街、草原が繋がるようにです)配置します。
そしてその今配置したタイルにコマを置ける場合は自分のコマを1つ置きます。
基本的にはこれを繰り返していくだけです。
最初は、決まったスタートタイル1枚しかなく、これに繋げていきます。
引いたら、それをすでに置かれているタイルに繋げて置きます。
今置いたタイルにコマを置くことができます。後から置くことは出来ません。タイル引く →
場に置く →
コマを置けたら置いてもいい これだけです。
上記の説明にある「絵柄が繋がるよう」とは、下の様な感じにということです。
〇の方はちゃんと繋がっていますが、×の方はちゃんと繋がっていません。
タイル配置のルールは基本的にこの「絵柄が繋がる」ということだけです。




そして、絵柄にある「道」と「街(城砦都市)」と「修道院」が完成したら
そこにコマを置いているプレイヤーが得点することになります。
(完成させた人、ではなく、コマを置いている人が得点します)
なお、コマを置く際のルールとしては「今置いたタイルに」というルール以外に
「置こうとしたタイルと繋がっている所にコマが置かれていると置けない」
というルールもあります。
例えば道に置こうとしたときに、距離は関係なく、繋がっている道の上に
すでにコマが置かれている場合(自分のコマも含む)は置くことが出来ません。
※元々離れていたタイルが後から繋がった場合には、繋がっている同じ道や街等に
2つ以上のタイルが置かれているケースもありえます。下の写真のような例です。

それではそれぞれの地形の完成について詳しくご説明します。
「道の完成」は道が交差点や建物に繋がって完結している場合や
ループ状になっている場合の2つがあります。
つまり「もう伸ばせない状態」が道の完成ということになります。
完成した道は1枚につき1点で計算します。

「街(城砦都市)の完成」は、街の外周が繋がり、かつ中心部分までちゃんと
タイルで埋められている状態です。
具体的には下の画像をご覧下さい。ちゃんと絵柄の外周が繋がっていて
1つの街として完成しているのが分かります。
完成した街は1枚につき2点です。さらにその街の中に紋章がある場合は
紋章も1つにつき2点獲得します。

特に街の場合は、上手くやればとても大きな街ができることがあります。
タイル1枚につき2点なので、一気に高得点を獲得することになりますし
それ以上に、でっかい街を完成させた達成感でとてもうれしいです(笑)。
「修道院の完成」とは、中心の修道院の周りをぐるっと8枚のタイルが
取り囲んでいる状態で、中心の修道院を含めて9枚で綺麗な正方形が
作られている状態をさします。修道院は必ず中心でないとダメです。
修道院は完成すれば9点になります。

なお、これら3つに共通することは、それぞれコマを置いている場所が
完成するまでは、そのコマは回収できないということです。
つまりさっさと完成させてしまえばコマを回収してまた別のところに
そのコマを配置できますが、なかなか完成しないと置きっぱなしになります。
基本的には上記3つがゲームプレイ中の得点となります。
そしてゲーム終了時に「草原の得点」が加算されます。
「草原の得点」は、その草原を支配している(草原にコマを最も多く置いている)
プレイヤーが、その草原にある完成した街の数×3点を獲得します。
草原は、
タイル自体の端、
道、
街の外周などで区切った場合に、その内側に
ある部分を1つの草原として考えます。つまり、区切った場合に複数の草原が
できることは当然ありえるわけです。得点計算はその草原ごとに行われます。
草原の判断の仕方は以下の写真をご覧下さい。
こんな配置の場合は・・・ ↓
こんな感じで判断します道、町、修道院の得点仕方と違うところは、草原に置かれたコマは
ゲームが終了するまで回収できないということです。
道などの得点は前述のようにその完成で得点計算されますが、草原の得点は
あくまでもゲーム終了時の1回だけということをご理解ください。
そして全得点時に共通のルールは、もし同じ得点源(道とか街)に複数の
プレイヤーのコマが置かれていた場合、最も多くのコマをおいている人が
その得点源を支配していることになる、ということです。
そしてコマが少ない方のプレイヤーは0点です。1点も入りません。
(もし最多配置プレイヤーが2人以上いた場合はその全員が得点します)
得点計算は文章で見ると特に複雑に感じると思いますが、やってみれば簡単。
得点ボードも付いていて、その場で得点分を動かしますので漏れもありません。
得点は付属の得点ボードを使って、一目みて分かるようになっています。こんな感じで、山札になっているタイルが全て無くなればゲームが終了。
最後に草原による得点を加算して、一番得点の高かった人が勝者になります。
あまり考え込まなければ30分~45分程度のゲームですので、もう1回!と
繰り返し遊ぶことも多いゲームだと思います。
まだ遊ばれたことのない方は、ぜひ遊んでみてその楽しさに触れてください!
<メモ>
2010年3月3日 初稿
2021年9月5日 更新