*
ロストシティ・ボードゲーム ★★★★☆ ゲーム紹介 2009年11月4日
大賞ゲーム「ケルト」のアメリカ版。4人で遊べるロストシティ。

<基本情報>
【 タイトル 】 ロストシティ・ボードゲーム(原題:Lost Cities THE BOARD GAME)
【 作 者 】 ライナー・クニツィア【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 45分【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 知人より入手【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★☆
2人用カードゲームのロストシティを改良して作られた大賞受賞作「ケルト」の
アメリカ版というちょっとややこしい位置づけです。追加要素も結構あるので、
ケルトの方に近い感じです。まぁどっちでも、遊ぶのに気にする所ではないです。
せっかく4人で遊べるロストシティですが、2人で遊んでの感想です。
元々2人用ゲームの「ロストシティ」が好きですので、ジレンマはほぼそのままに
イベントタイルの追加や得点計算の変更などで味付けをされたボードゲーム版は
奥行きが広がった感じでとても楽しく遊べました。さすが基が大賞ゲームですね。
カード運は大いに影響しますが、そのために通常は3ラウンドで勝敗を決めます。
1ラウンドで勝敗を決める短縮ゲームもありますが、準備がタイルを置いたり
するのにやや面倒なので、サクっと遊ぶだけなら2人用のロストシティの方が
向いていると思います。
ゲーム本編ではありませんが、やや難点としてはゲーム盤の大きさ。
元々カードを出すのに場所をとるゲームなうえに、ゲーム盤がかなり大きいため
小さなテーブルでは乗り切りません。
うちでは海外サイト(Board Game Geek)にあったゲーム盤を少し小さく印刷し
なんとかテーブルの上で遊べるようにしていますが、2人でいっぱいいっぱい。
4人だとでっかいテーブルか、床でやるかになりますね。
あと、コマの色がなんでこんなに地味なんでしょう。一般的な赤とか青とか緑とか
もうちょっと分かり易い色でも良かった気がします。【ゲーム内容】基本的にはロストシティと同じで、数字の小さいカードから始め、だんだん
大きな数字のカードを出していき、出せれば出せるほど高得点、というゲーム。
数字の列はプレイヤーごとに作っていきますので、あくまでも自分のカード列を
伸ばしていくことになります。
手札は8枚しかなく、1枚出しては1枚補充するという処理になっています。
なんといってもこのゲームのポイントは「手札は絶対に1枚出さないといけない」
というところです。つまり、出したくなくても絶対に1枚は出さないといけないのです。
しかもカードの補充は後ですので「せめて先に引かせてくれ!」と叫びたくなります。

出し方は「列を作る(伸ばす)」か「捨て場に捨てる」か、2つのうちから選べますが
列を作るには昇順(列の最後の数字と同じか、又は上回るもの)の縛りがありますし
捨て場に捨てると、他プレイヤーに拾われる可能性もありますので、捨てるにしても
他のプレイヤーの利にならないカードを捨てなければいけません。
(補充は山札か、又は捨て場からだからです)
この辺がものすごくジレンマになります。
2人用の元祖ロストシティは数字の合計が点数になりますが、こっちではカードを
出すごとにボード上で冒険者コマを1マス進め、止まっているマスの得点を得ます。
もちろん先に進めば進むほど高得点で、最初の数マスはマイナス点になっており
この辺りはロストシティと良く似ている要素になっています。

元祖ロストシティと大きく違う点は、ボード上にランダムに置かれるイベントタイル。
この部分は「ケルト」からの要素で、イベントタイルを集めることでプラス点になったり
イベントタイルが不足しているとマイナス点になったりしますので、この辺も考慮して
進むべきかどうか、うまく決断していかなければなりません。
以前のロストシティなら、ある程度目処が立つまで進まないことも出来ましたが
タイル獲得のために見切り発進で進んでいく思い切りの良さも必要ですね。
1ラウンド約15分ぐらいで、これを3ラウンド繰り返します。
3ラウンド終了時点で全ての得点と、イベントタイルにより獲得したお宝タイルの
点数も合計して、最終的に最も高得点の人が勝者になります。
特に3ラウンドで作戦立てられるのが良いです。カード運にもよりますけど、彫像タイル取れない時は、なかなか取れないですもんね~。
ところでボードゲームの楽しさって、コンポーネントに足りないツール(点数ボードとか)を自作するところも実はありますよね?
今回このゲームでは、橋を渡った時に使うマーカーを作りました。自分で見落としたりもするし、家族内でも「今、何人!?」ってことがよくあるんですよ。結構重宝してます。
ボードも確かに大きくて場所とるんで、うちでは50点マスを不必要カードの捨て場に利用してます。
遊んでる人の数だけ色んな遊び方がきっとあって、、ボードゲームってホントいいですよね。