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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

乗車券(チケット・トゥ・ライド)

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 乗車券(チケット・トゥ・ライド) ゲーム紹介 2009年8月6日

<基本情報>
【タイトル】  乗車券(原題:Zug um Zug)
【 作者 】  アラン・ムーン
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
t2r_01.jpg
初心者向けに最適とよく聞きますが、これは面白いですね!
簡単なルール、ボリュームのあるコマ、鉄道旅行というテーマ。
どれもが初心者に分かり易いもので、負けても、過程が楽しいゲームです。
プレイ時間もそれほどかかるわけではないので、再プレイしやすいのもいいです。
ドイツゲーム大賞も納得。

秘匿の目的地カードはゲームに与える適度の緊張感として効果的です。
目的地カードを引いたときバレないように目線に気を配る緊張感。
目的路線完成間際で他のプレイヤーに邪魔されないだろうか、という緊張感。
目的路線が完成不可能と分かったときにも平静を装う緊張感。
いずれもゲームを脱落するほどではない、適度な緊張感という意味で良いですね。

また、路線完成には最短経路である必要はありませんので、最短がダメでも
グル~~~ッと周って完成させればOK、というところも脱落感を与えず良いです。

ただ、2人プレイに限っていうと、割とソロプレイ感が強めですので、慣れてくると
ヌルい(刺激不足)かもしれません。これは他の方も言っておられますね。
そういう場合はシリーズの別作品を遊んでみるといいかもしれませんね。

なお、今回遊んだのはバンダイ製の日本語版を入手できたので日本語版でした。
まず日本語版ということで馴染みのないアメリカ地図でも行き先確認はしやすいです。
また、箱、カード、ゲーム盤など、かなり低価格を意識した出来なのは
頒布・普及のための低価格というのが裏目に出たのか、海外版と比べると
やや重厚感が少なめで、内容重視に感じてしまいますね。
いっそ大箱で出してあと500~1000円高くても、その方が良かった気がします。
海外版はいまだに定期的な需要があるにも関わらず、日本語版は投売りされたうえ
現在絶版状態。ゲームの評価を考えるとこの現状はもったいないなぁと思います。


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【プレイ人数】 2~5人
【プレイ時間】 30分~60分程度
【ゲーム内容】
アメリカ大陸を鉄道で横断・縦断、とにかく路線を完成させていくゲームです。
どんどん都市間を繋いで得点を得るゲームで、目的地カード指定の路線を
完成させていればそれも得点になり、最終的に得点の多い人の勝利です。

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手番では以下の3つのうち、どれかひとつを選んで行います。

1、線路を完成させる
2、列車カードを引く
3、目的地カードを引く


以下詳しく説明しています。

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【1、線路を完成させる】
基本的には、都市間を繋ぐ線路マス分の同色列車カードを同数出して自ゴマを置き
得点を得ます(たとえば、A=B間の線路マスが赤4つなら、赤列車カード4枚)。
t2r_07.jpg

また、各プレイヤーは秘匿の目的地カードを持ちます。
目的地カードには2都市の名前が書いてあり、遠回りでも最短距離でも
とにかくその2都市が繋がっていれば、終了時に目的地カードの得点を得ます。
終了時に路線が完成していない場合は減点になります。

さらに、ゲーム終了時に、一筆書きできる線路の長さが一番長い人は
最長路線のボーナス点を得ますので、これも考えて線路を引きたいところです。

なお、プレイヤー人数によって使える路線が限られており、都市間に2路線ある
ときは、3人以下のプレイ人数だとそのうち1つしか使えなくなります。

t2r_11.jpg
ちなみに路線を完成させたときに入る得点は上のとおり。
長いほど難しい=高得点になっています。

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【2、列車カードを引く】
列車カードは、その対応する線路と同色同数を一気に出さないといけないので
ある程度手札に貯めていくことになります。
オールマイティーの機関車カードは、どの色としても使えます。

カードを引くアクションをする場合は、基本的には公開されている5枚の場札か
山札から合計2枚を引くことになります。
有利なオールマイティーである機関車カードを公開場から引くときのみ
カードは1枚しか引けないこともありますのでご注意を。
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t2r_09.jpg

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【3、目的地カードを引く】
目的地カードは最初に配られる以外、手番のアクションとして引くこともできます。
この場合は3枚引きますが、不要なカードは捨てることができます。
ただし、最低でも1枚は手札として加えなければいけません。
t2r_10.jpg

目的地カードは短い路線ほど完成しやすいですが得点が低く、完成が難しい
長い路線は得点が高くなっています。
無理せず無難な目的地を選ぶか、でっかく長距離狙うか、その辺も面白い。

目的地カードは秘匿(他のプレイヤーには隠す)ため、じ~~っと盤を見て
目的地がバレることのないようにしないといけませんよ!

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ゲーム終了のタイミングは誰かのコマが残り2個以下になったときで
そのプレイヤーも含めて最後1ターンになります。
結構盤が埋まってきたら、あまり無理に目的地を増やすと未完成減点に
なるリスクもあるので、その辺の判断も必要です。
t2r_03.jpg
2人プレイ、ゲーム終了時の様子(2009年8月1日)
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以上、大まかな流れです。
ものすごく少なく、簡単なルールでサクサクっとプレイでき、2人で3~40分
4人でも1時間かかるかかからないかです。

この最初のアメリカマップ以外にも、ゲーム感が少しずつ違う
ヨーロッパマップ、ドイツマップ(メルクリン)、スイスマップなどあります。
これが気に入った方は他のをためすのも良いと思いますよ!
(僕もまだあんまりやったことないので、是非やってみたい!)


【受賞歴など】
2004年ドイツゲーム大賞
2004年ドイツゲーム賞6位
日本ボードゲーム大賞2006国産ゲーム部門 など多数


【入手方法・プレイ状況】
大阪、松屋町の老舗オモチャ店で絶版品を発見、購入

プレイまで待ちきれんからコメントぢゃぁー!

カードのカットご苦労さんです。
くたびれたでしょ?(^o^)
[ 2009/08/02 23:34 ] [ 編集 ]
こんにちは。

近日中にプレイの感想などアップしますね!
カードのカット、ちょっと手間でした(笑)
でも楽しいゲームを遊ぶため、これぐらいがんばりますとも!
[ 2009/08/03 14:52 ] [ 編集 ]
ルールを解りやすく書くことにかけては天才的ぢゃねー(^o^)
2人のプレイに少し慣れたら是非2人用ヴァリアントをお試しください。TGIWにルールもでとります。かなり意地悪なプレイなんで奥さまの機嫌のいい時にどうぞ!
2人でもちとぬるいUSAぢゃけどコレいれたらかなり引き締まるよ。
[ 2009/08/06 20:54 ] [ 編集 ]
乗車券大好き!
チケット トゥ ライドは私がボードゲーム好きになったきっかけのゲームです。
買った当時は一日中旦那と遊んでました。

「ニューヨーク封鎖計画」などやったな~(^o^)ゞ。

あまりにも好きなのに誰も遊んでくれないのでXBOXまで買っちゃいましたよ。
しかし、コンピュータの意地の悪さときたら!!!!ことごとく妨害されます。

2人だとスイスが面白いと聞いて買いましたが(2~3人用なんで)、地名が覚えれず、アメリカ版ばかり遊んでしまいます。

USA版は拡張もでてますよね~。もっと飽きる前に売り出ししてたら買ったのにな。
[ 2009/08/07 08:24 ] [ 編集 ]
>Area51さん

天才的って・・・大げさです(笑)
分かり易いルールのいいゲームなのでほとんどルールそのままを書いてるだけです。
それだけ優秀なゲーム、ということでしょう!

2人用ヴァリアント、また近いうちに試してみたいですね~。


>ゴンタさん

へ~!このゲームとはそんな素敵な出会い方だったんですね!
実は僕もドイツボードゲームとの出会いはある意味これがきっかけです。

「クルード」に飽きて、なにかないかな~とトイザラスで見かけたのですが
迷っているうちに絶版になっちゃいまして、何とか手に入れたい一心で
いろんなボードゲームサイトを見だしたのがきっかけでした。

そこまでではないとしても、これ遊んだ人は多いと思いますのでそういう所からも
バンダイさんが日本語版を出したのは大きな意味のあることでしょうね。

XBOX版があるとは知りませんでした。
もうXBOX売っちゃったので今はPS3でカタンです(笑)
[ 2009/08/07 11:01 ] [ 編集 ]
久々に初心者入れてやったけどやっぱオモロかった。何度やっても飽きんねえ、コレ。

ちなみに好きな路線はLA-NY Sea-NY デンバー-ピッツバーグ

嫌いなんは中部を南北にとる路線。ちまちましとって面倒ぢゃからなあ。
[ 2009/12/16 00:35 ] [ 編集 ]
このゲームは初心者の方にもピッタリですよね。
日本語版の入手しにくさとボードの大きさがネックです。
(800×800のコタツだと端っこが・・・)
[ 2009/12/16 12:48 ] [ 編集 ]
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