『放課後』
作者:東野圭吾 講談社文庫お気に入り度:
★★★☆☆

<あらすじ>
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将---犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が・・・。乱歩賞受賞の青春推理。(文庫本 裏表紙より)
<感想など>
東野圭吾さんの作品としては2番目に読んだ作品です。この作品で東野圭吾さんは江戸川乱歩賞を受賞されていますね。
内容的には、密室トリックが出てきたり、アリバイ崩しが出てきたりと、より推理的な要素に力が入っている感じです。女子高という、主人公の男性教師からはある意味異次元ともいえる空間のなかで、さまざまなタイプの女子生徒が登場し物語全体のミステリアスな雰囲気を盛り上げます。犯人がわかるまでの過程はすごく引き込まれて一気に読みました。
ただ、個人的にはどうしても「動機」が納得できません。確かに納得させるような描写、複線も無くはないのですが、僕にとっては消化不良な内容でした。展開が面白いだけに少し残念です。