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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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コンコルディア

 コンコルディア   ★★★★★ ゲーム紹介 2020年5月17日

 ロンデルではないマック・ゲルツ渾身の快作!面白い!

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<基本情報>
【 タイトル 】  コンコルディア(原題:CONCORDIA)
【  作 者   】  マック・ゲルツ
【プレイ人数】  2~5人
【プレイ時間】  100分
【 対象年齢 】  12歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  で購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
【個人評価(4人プレイ)】 ★★★★★
ロンデルシステムが好きでマック・ゲルツのゲームはいくつか遊んだことのあるですが、コンコルディアはロンデルシステムではなくカードプレイによるアクションがメインのゲームです。

デッキ構築あり、拡大再生産あり、セットコレクションありと、もりもりの盛りだくさんなのに基本のルールはとてもシンプルなのも特徴的。とはいえ、基本ルールはシンプルというだけで勝つためにはいろいろな計算とリソースマネジメント、無駄のない動きなどが必要なため遊びごたえのあるゲームです。

カードプレイが主体ではありながら、ゲームボード上が主戦場であり、がっつりとボードゲームを遊んでいる感がたまりません。特に人数が増えれば増えるほど、建物の建設や移動にキツキツ感が出るため、悩ましさが倍増、とても楽しいです。

また、カードはそれ自体がアクションを増やすためのカードでもあるとともに、最終得点計算の基礎点の底上げになる、というのも絶妙でとてもよくできています。

一方、少し気になる点は初心者の方にはなかなか難しく感じる、得点方法の理解です。先述の通り、カードはアクションを充実させるためのものでありつつ、得点計算の基礎になるものでもあるのですが、ここが一見複雑に見えてしまいます。
「各項目のカード枚数×ゲーム終了時の盤面状況」という得点の入り方が直感的には分かりにくく、1~2回はルールを把握するためにいろいろ試してみて、遊べば遊ぶほど勝ち方が分かってくるゲームかなと思います。
どの点数を伸ばすためにどのカードを取りどこに建物を建てるかというゲーム序盤から終了までの気長なマネジメントが、長所でもあり悩ましい(難しい)ところでもあると思います。

ゲームとしては中級者~上級者向けのゲーマーズゲームですが、シンプルなゲームに慣れてきて遊びごたえのあるゲームをお探しでしたら、ぜひプレイしてみて下さい。2人プレイも楽しいですよ!


【ゲーム内容】

なぜか6年以上前に書きかけていたまた放置しており、今更感が半端ないですがコンコルディア、ご紹介します。
なんで6年も放置してたんやろ。。。こんな面白いゲームやのに。。。


さて、早速ですが、このゲームはマック・ゲルツさん作のボードゲームです。
主なゲームシステムとすればカードプレイ、デッキ構築、拡大再生産、セットコレクション、あたりでしょうかね。
間接的には陣取り、という要素もある感じですね。


ゲームの盤面は下の写真のような感じです。

すごく簡単にいうとゲームプレイ中にやることは
カードを出して、資源やお金を払い建物建てたりカードを獲得したりする

んで、ゲームの勝敗に結びつくのは
集めたカード×それに対応するゲームボード上のなんか=勝利点

で、当然勝利点が一番多い人が勝つ、という感じのゲームです。実はめちゃシンプル。

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カードについてですが、得点の要素だけでいうと6種類あります。

そして、各プレイヤーは最初の時点ではこの6種類のカードを全く同じ組み合わせでもってスタートします。


ではこの6種類というのは何を指しているかというと、カード下部の名前と色です。例えばVESTAなら紫、MARSならオレンジ、というようなところですね。

で、この6種類のカードはそれぞれゲームボード上(や所持金)のどれに対応しているかがしっかり描かれています。

例えば
VESTA(紫)なら、所持金10ごとに1点
MARS(オレンジ)なら、ゲームボード上に出ている自分の人コマか船コマ1個ごとに2点

というような感じです。
で、ゲーム中にこれらのカードは購入することができるため、例えばMARS(オレンジ)を2枚持っていたら倍、3枚持っていたら3倍というように増えていく、というわけです。

特に自分が自身のあるところはカードを買って伸ばしたいわけですね。

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さて、得点面にフォーカスしてご紹介したカードですが、実はこれ、ゲーム中にはアクションカードとして使うものでもあります。
6種類それぞれのカードのアクションは、ゲーム終了時の得点に絶妙に結びつくような設定になっています。

ルールブック上ではカードは「人物カード」とされており、それぞれ何かの職業を指すアクションカードとして使うことになっています。


例えばこちらのJVPITER(ユピテル)青色は、
ゲーム中・・・「建築家」として、建物を建てることができる
終了時・・・・「1点×建てた建物の数」の点数が入る(厳密にいうとレンガ都市を除く)

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建物を建てる際は、自分のコマを都市と都市の間まで可能な穂数分移動し、その自分のコマに隣接する都市に必要な商品とお金を払って建てることができます。
下の写真の緑色の人駒をみてもらうと分かりやすいと思います。

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続いて、こちらのMERCVRIVS(メルクリウス)黄色は、
ゲーム中・・・「商人」として商品(リソース)を売買できる
終了時・・・・「2点×生産できる商品の種類」の点数が入る

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というような感じですね。

ちなみに、獲得した商品(リソース)は、それぞれのプレイヤーが持っている個人ボード上に置いておきます。持てる上限はこの個人ボードの商品を置けるスペースまでとなります。

なお、商品はそれぞれ建物を建てたり、カードを購入したりする際の支払いで使います。

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商品の入手方法は売買以外に、「長官」というカードの能力で生産を行うことで獲得できます。(売買より長官での獲得がメインですね)

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長官カードを使うときは地域を選び、選ばれた地域の都市に建物があれば全員が商品を獲得します。


VESTA(ウェスタ)紫は「元老院議員」であり、「並んでいるカードディスプレイから、カードを2枚まで買える」という能力です。
そしてゲーム終了時には所持金10ごとに1点をもたらします。

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カードが購入されると、カードディスプレイを埋めるようにカードの山札から補充されます。
(カードの山札が尽きて最後のカードが買われたらゲーム終了のタイミングになりますので、みんながカードをどんどん買っていくと結構ゲームが早く終わったりします。)


というような感じで、もう少し種類があるのですが紹介はこのへんにしておきます。

とにかく、プレイ中のアクションカードでありながら、ゲーム終了時の得点基礎カードでもある、だからカードは重要なんだな~と思っておいてくださいな。


ところで、手番では手札からカードを1枚選んで使用するわけですが、その使用したカードは自分専用の捨て札山に置くことになります。

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そして、この捨て札の回収もカードによるアクション「護民官」によって行います。
護民官を使用することで捨て札のカードは全て再び手札に戻ってきます。
護民官を使用するタイミングは任意ですが、護民官を含めて使用済み(捨て札山にある)カードについて3枚を超えた枚数につき1枚当たり1金もらえるため、うまいこと使ってお金を稼ぐこともできます。
※拡張の「サルサ」を入れた場合は、そのほかにも枚数によるボーナスがあるためより使いどころが悩ましくなりました。

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このようにカードを駆使して都市に建物を建て、商品(リソース)やお金を獲得し、カードを増やして手札を充実させる、というサイクルをグルグルと回していき、ゲーム終了時に獲得できる点数をできるだけ伸ばしていきます。

ゲーム終了のタイミングは誰かが自分の建物を建てきるか、カードディスプレイのカードが全て購入された場合。
それをきっかけに、ゲームは終了に向かいます。

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カードが全部買われてゲームが終了したときの様子です。


ゲームが終了したら、先述のようにそれぞれのカードごとに得点計算をしていき、最も得点が多かったプレイヤーが勝者となります。

以上、駆け足ですがコンコルディアのザクっとした説明になります。

実際、コンコルディアのルールブックは4ページしかなく、本当に基本のルールはあっさりしているんですよ。
(文字が小さいので4ページとはいえ、そこそこ覚えることはありますがw)
もしルールブックを読んで「ん?」となるような場合は、遊びなれている人にインストしてもらって遊ぶと、ルールブック読み込むよりも理解が早いかもしれません。
結構コンコルディア好きな方も多いので、遊べる機会も多いと思います。もしまだ未プレイの方いらっしゃいましたらぜひ遊んでみてくださいね~!

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