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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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ウォーターゲート 【ボードゲーム】

 ウォーターゲート   ★★★★☆ ゲーム紹介 2020年4月21日

 ニクソンvs新聞社。目的非対称の、2人用カードドリブン対戦ゲーム。

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<基本情報>
【 タイトル 】  ウォーターゲート(原題:WATERGATE)
【  作 者   】  マティアス・クラマー
【プレイ人数】  2人
【プレイ時間】  45~60分
【 対象年齢 】  12歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  ハワイのショップで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
ほぼはじめてに近いカードドリブンシステムのゲームですが、比較的短時間で終わるようにデザインされており、ルールがシンプルなこともあって結構サクサク遊べました。
バランスが良いのか、結構ゲーム終盤までハラハラするような展開でしたし、どのルートでニクソンに迫るかなど少しパズルっぽいところもあってなかなか他にないタイプのゲームで面白い。

また、カードやボードなどのコンポーネントも、実際の写真を使っていたりなかなか渋い雰囲気を醸し出していて個人的にはめっちゃ好みです。

カードドリブンシステムにしては短時間のゲームですので、ちょっと大人っぽい渋いゲームを遊びたくなったらこれを引っ張り出してきて遊びたいと思まいます!


【ゲーム内容】
カードドリブンシステムのゲームはあまり遊んだ記憶がなく、トワイライトストラグルや1960大統領になる方法など、興味はあるけど積んでばかりという状態だったので他のものに比べてやや簡単に遊べそうなウォーターゲートを購入してみました。

和訳もなかったので自分でやってみたのですが、翻訳ツールを使ってとりあえず完成。
そういう愛着があった、というわけではなく、ゲームとしても渋くて面白かったです。
実際のウォーター事件がテーマですが、名前を聞いたことはあるもののあんまり日本人にはなじみがないかもしれませんね(僕だけかな?)

簡単にいうと、対戦候補の情報を盗み出すためにニクソン陣営が送り込んだスパイがウォーターゲートビルで泥棒として捕まったんだけど、政権側はそれを認めず新聞社がその真実を暴くためにいろいろな情報提供者を集めたりして時の政権を辞任まで追い込んだ、というような事件のようです。

で、このゲームでは目的は陣営で非対称になっています。
まず、新聞社側は情報提供者を募り、そこからボード上の中心にいるニクソンまで、各証拠トークンを介してつなげていくことが目的です。
一方、ニクソン側は情報提供者と自分がつながらないようにボード上で証拠を握りつぶして(裏返しに置いて)防御し、また、時間を稼いでタイムオーバーを狙っていきます。

これらの各目的を、手札を出していくことでより自分に有利になるように進めていき、勝利を目指します。

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ゲームの雰囲気は上の写真の通りです。

ゲームは以下の3つのフェイズに分かれています。

1、開始フェイズ・・・・・そのラウンドの準備とかです。
2、アクションフェイズ・・・・・メインのフェイズで、交互に1枚ずつカードを出してアクションを行います。
3、評価フェイズ・・・・アクションフェイズで実行した内容により、トークンを得たり証拠をボードに置いたり。


上記の3つのフェイズを合わせて1ラウンドと呼び、勝者が決まるまでいくつかのフェイズを繰り返します。

ゲームのメインは2、アクションフェイズで、ここでは基本的にカードを出して、そのパワーを使いトークンを自分側に引き寄せたりします。数値のパワー分、希望するトークンを自分側のマスに動かして近づけられるという感じです。

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カードドリブンシステムですので、カードは数値のパワーとして上記の通りトークンの綱引きに使うこと以外に、イベントカードとして使うことも出きます。
イベントとして使う場合は非常に強力なため、場合によってはゲームから除外されます。
主な使い道は、ニクソンにつながる情報提供者をボード上に配置することですが、それ以外にも各陣営に合わせてやや強い効果を使うことができます。

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両プレイヤーともカードを使い切ったら、3、評価フェイズに移り、次のラウンドのイニシアチブ(少し有利になる)を決めたり、各トークンを獲得したりします。

紙タイル状の証拠トークンは、ゲームボード上の赤い糸のルートに従って対応する色に置くとができます。
新聞社側は、すでに登場している情報提供者からニクソンに続くよう、赤い糸のルート上に表向きに置き、ニクソンに迫ります。
ニクソン側は情報提供者とつながらないように証拠トークンを裏向きに置いてルートを分断します。

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2人の情報提供者がそれぞれの証拠トークンを介して赤い糸でニクソンにつながれば、新聞社側の勝利となります(新聞社側の唯一の勝利条件)
一方、ニクソン側はルートを分断しつつ、一定のラウンドを経過させれば勝利します(時間トークン、というものを獲得していくことで表現されています。)

ゲームボードの中心部分は「証拠ボード」と呼ばれ、証拠トークンや情報提供者の写真トークンが置かれていきます。

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こちらの画像はニクソン側勝利のゲーム終了時の画像ですが、ざっとわかりやすくしてみますと下のような感じです。

watergate_06-2.jpg


新聞社側は、写真からつながるルートがもう1つ完成していれば勝利だったのですが、妨害されていったうえで、ニクソンに赤色の時間トークを5つ集められ敗北しました。


というように、基本的にはカードを出して、数値パワーを使ってトークンの綱引きをするか、または、イベントを発動して強い効果を使うか、ということを選択していくだけのゲームです。

カードドリブンシステムを始めて遊ぶゲームとしてもなかなか面白いと思いますので、ぜひ機会があれば遊んでみてください!

※カード和訳はまだできていませんが、ルール和訳は完了しているのでどっかで公開するようにしますね。
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