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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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バロニィ 【準ボードーゲーム】

 バロニィ   ★★★★☆ ゲーム紹介 2015年5月28日

 「宝石の煌き」のマーク・アンドレさんが作ったボードゲームですよ。

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<基本情報>
【 タイトル 】  バロニィ(原題:Barony)
【  作 者   】  マーク・アンドレ
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  45分
【 対象年齢 】  14歳以上 (10歳以上ぐらいからプレイ可能です)

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】 ゲームストア・バネストで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
まずはコンポーネントの良さが気に入りました。騎士や都市などのコマは見た目もかわいく
豪華な仕様でなかなかの存在感です。そして最近お気に入りの「宝石の煌き」のデザイナー
マーク・アンドレさんの新作ということで、うちにあっているかなと購入。

ゲームのルールはボリューム感の割りにとてもシンプルで、14歳以上という推奨年齢よりも
低年齢でも遊べるぐらいです。領土を取った取られたもありますのでできれば12歳以上は
欲しいところですが、ルール自体は10歳ぐらいでも理解できるのではと思います。

で、遊んでみた感想ですが、割と短時間で終る割りに1手1手をしっかりと考えるため
しっかりと遊んだ満足感がありました。特殊能力や運の要素などもなく、完全公開情報と
アブストラクトなゲームですが、ゲームテーマとコンポーネントの雰囲気が良いため
ゲーム経験が浅い方でもとっつきやすいのではないでしょうか。

2人プレイだったので相手の出方を考えて先手を打ったり、ゲーム終盤の勝利への
筋道が理解しやすく、慣れていないうちは2人プレイも良いのかなと思います。

一方、2人プレイだと終盤間近になると絶対に追いつけないなというのが分かってくるので
最後の盛り上がりに欠けるところが若干気になりましたかね。
まぁこの点は3人以上で遊ぶともっと他プレイヤーとの絡みも出てくるため、印象が変わって
くるのかなと思います。

考えすぎると長考の森に迷い込みそうなゲームですが、1ゲームの時間が長くないので
ある程度サクサクっと遊んで「もう1回!」と繰り返し遊ぶようにしています。
「宝石の煌き」のように何度も遊びなくなるゲームで、とても楽しかったです!



【ゲーム内容】
男爵からスタートし、新たな王となるべく支配地域を拡大し、公爵を目指すゲームです。

得点ボード上でステップアップするごとに爵位も子爵、伯爵、侯爵、侯爵と上がっていきます。
(爵位が上がっても特殊能力とかありませんので、勝利条件兼得点ボードというわけです)

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んで、じゃあどうやって爵位を上げていくかというと、資源を消費する貴族の称号アクション
行うことでステップアップしていくことになります。

資源は、土地の種類ごとに獲得することができる4種類あり、合計15点分以上を使用して
貴族の称号アクションを行えます。

ま、この詳細は後述しますね~。

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さて、このゲームですが、ヘクスタイル(6角形タイル)が3つランダムに組み合わさったものを
プレイ人数に応じた枚数分を使用してメインボードを作り上げます。

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プレイ人数ごとに9枚ずつ、つまり2人プレイ=18枚、3人プレイ=27枚、4人プレイなら36枚。


ゲームボードが完成したら、スタートプレイヤーから順番に都市と騎士コマを置いていきます。
このゲーム、結構都市の初期配置が重要なので、プレイ順で有利不利が出ないように
2つ目以降の都市コマの置き方は1つめを置いたのと逆順(つまり最終手番プレイヤーから)
に置くようになっています。

※厳密には、最終手番プレイヤーが3つ一気に置いて、その後逆回りで2つずつ置いていき
  全員が3つずつ初期配置している、というようになっています。詳しくはルールブックで。


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このゲームにはいくつかのコマ(結構よくできていて可愛いのでお気に入りです!)が登場します。
以下のような感じで、騎士、村、要塞、都市があります。

簡単にいうと・・・

騎士は移動して村や要塞を造る!
村と要塞は、造られたときに資源を獲得でき、さらに要塞は他プレイヤーの騎士の移動を妨げる!
都市は村から発展し得点をもたらす!さらに、都市から新たな騎士を登場させられる!

という感じ。つまり、資源を得るために騎士を派遣して村などを作り、戦略的に都市に成長させ
さらに領土の拡大を行い、公爵を目指す
わけです。
この結構やりごたえのありそうな内容を45分程度で遊べる、良いゲームなわけですね~。

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さて、それでは上記のコマ類を全部受け取り、準備完了しましたらゲームスタートです。


手番では、6種類あるアクションの中から1つ選んで実行します

6種類のアクションは以下のとおり。

(1)徴集・・・騎士を2~3個、どこか1つの都市に登場させる。

(2)移動・・・騎士を1個または2個、隣のマスに移動させる。

(3)建設・・・村か要塞を建設し(騎士コマ1個を、どちらかに置き換える)、資源を得る。

(4)新たな都市・・・村を1つ、都市に置き換えて点数を得る。

(5)探検・・・騎士コマ1つを箱に戻し、ゲームエリアの端に騎士コマ1つを登場させる。

(6)貴族の称号・・・15点以上の資源を支払い、称号をステップアップさせる←ゲームの目的!




以下、それぞれのアクションの詳細説明となっています。


(1)徴集
騎士を2~3個、どこか1つの都市に登場させる。


このアクションを実行したら、自分の都市1つを選び、自分の手元(ストック)から騎士を2つ
その都市のあるマスに置きます。ただし、湖の隣の都市であれば3つ置くことができます。

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(2)移動
騎士を1個または2個、隣のマスに移動させる。


騎士は隣のマスに動けますが、その隣のマスの状況によっては入れない場合もあります。
例えば下の画像の場合、他プレイヤーの要塞があるマスはダメ、とか、
山岳に他プレイヤーのコマが1つ(騎士・村)でもあれば入れないとか、です。
また、それ以外のマスでも、他プレイヤー誰かのコマが2つあるマス(騎士+騎士、騎士+村など)
にもはいることができません。
(他のプレイヤーのコマが1つずつしかなければ、合計個数は複数あっても入れます)

その他に、湖には基本は入れませんし、他プレイヤーの都市があるマスも入れない、等です。

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また、移動の結果により、他プレイヤーの騎士や村をやっつける場合があります。
自分のコマが2つ以上あり、自分以外(他プレイヤー)のコマが1つしかない場合です。
例えば下の画像の場合、黄プレイヤーの村は赤プレイヤーの騎士にやっつけられてしまいます。
そして村がやっつけられた場合、その村のコマは持ち主のプレイヤーのストックに戻され
さらにそのプレイヤーが持っている資源1つを奪われてしまいます。やられたー!!ですよ。

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(3)建設
村か要塞を建設し(騎士コマ1個を、どちらかに置き換える)資源を得る。


建設のアクションを選択したなら、そのプレイヤーは自分の騎士コマ(いくつでも可)を
村か要塞に置き換えることができます(1つのマスに建設できるのは1つだけです)。

建設をしたならば、その建設したマスに対応する資源を獲得できるわけです。

なお、都市はいきなり建設できずに、このあと説明する(4)新たな都市アクションで行います。

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※なお、資源タイルには左(ゴールド)の数字と、右(シルバー)の数字があります。
  後で説明する貴族の称号アクションで支払う点数を計算するときは左(ゴールド)
  の数字を使います。右(シルバー)の数字はゲーム終了時の点数となります。


(4)新たな都市
村を1つ、都市に置き換えて点数をえる。


このアクションを選んだら、任意の村コマ1つを都市コマに置き換えることができます。
ただし、都市は森には置くことができず、また、他の都市に隣接することもできません。
この点はご注意を。

そして都市を置いたら10点獲得します。
得点ボード上で得点マーカーを下にずらして+10点を表します。

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(5)探検
騎士コマ1つを箱に戻し、ゲームエリアの端に騎士コマ1つを登場させる。


このアクションを選んだら、手元の騎士コマ2つを取り、そのうち1つを箱に戻します。
この騎士は残念ながら探検の途中で行方不明になったんでしょうかね。。。要するにサヨウナラです。

そしてもう一方の騎士コマ1つを、ゲームボードの端のどこかに登場させます。
もともと入れない湖や他のコマがあるところはダメですよ。

これによって、現状だと八方塞りでどうしようもない状況を打開したり、他プレイヤーの
裏側に出てグフフっと不適な笑いを浮かべたり、ダイナミックプレーができるわけです。グフフw

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(6)貴族の称号
15点以上の資源を支払い、称号をステップアップさせる


さて、ようやく最後のアクション貴族の称号です。
貴族の称号アクションを選択したら、資源の合計15点以上を支払い、爵位を1つステップアップします。
得点ボード上でひとつ右隣のエリアへ得点マーカーを動かします。
これにより、ゲームボード上で15点を獲得するとともに爵位がひとつ上がりゴールが近づくわけです。
なお、資源タイルの組み合わせは15点以上あれば良いですが、端数が出てもお釣りは出ません。

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以上、各アクションのご紹介でした。

先述のように、手番ではこれらの6種のアクションから1つを選んで実行し
終ったら隣のプレイヤー、というように時計回りに手番を繰り返していき公爵をめざします。

ゲームボード上にいろいろなコマが置かれていくと、1手1手がとても重要になってくるので
他プレイヤーの先の手を予想したりしながらアクションを行っていくことになります。
ここのムムムと考えるところが楽しいゲームですね~。

イメージで言うとこんなかんじでしょうかw

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いずれかのプレイヤーが公爵に到達したら、全員の手数が同じになるように
そのラウンドを最後まで行ってゲーム終了。

得点ボード上の得点と、手持ちの資源の右側(シルバー)の数字の点数を足して
最も得点が高かったプレイヤーが勝者となります。

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2人プレイでのゲーム終了時の様子


あー、あのときの1手がうまくいったな! あ~。。。あの1手がまちがえたなぁ。。。
という感じで結構シビアなゲームですが、シンプルなルールで面白いゲームでした。

さて、また遊ぶぞ~!!


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