浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

キャメロットを覆う影 【ボードゲーム】

 キャメロットを覆う影 ★★★★★ ゲーム紹介 2010年5月18日
(2015年3月17日 評価更新)

 本格ファンタジー系協力ゲームの大作!裏切りも有りマス。

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<基本情報>
【 タイトル 】  キャメロットを覆う影(原題:SHADOWS OVER CAMELOT)
【  作 者   】  ブルーノ・カタラ、セルジュ・ラジェ
【プレイ人数】  3~7人(2人プレイも可)
【プレイ時間】  90分
【受賞歴など】 2006年 ドイツゲーム大賞 ファンタジーゲーム賞受賞
         2005年 ドイツゲーム賞 7位 他

【入手・プレイ状況】  ゲームストア バネスト で購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
ゲームストアバネストさん訳の訳注にあった2人用ルールを用いて2人プレイ。
裏切り者なしですので協力ゲームとしてですがやり応えありました。
基本的なルールは簡単(カードを出したり、サイコロを振ったり)なのですが
カード枚数にも余裕がある序盤を除くと、ゲームを通してギリギリの苦しい
展開が続きますので、ゲームそのものの難易度は高めだと思います。

同じ協力ゲームのパンデミックはシステムも洗練されていましたが
キャメロットを覆う影の方はシステム的にはそれほど優れていません。
ですが、騎士とか、エクスカリバーとか、ファンタジーとか、そういう
言葉でワクワクする方には良いと思いますよ。
うちはファンタジー系は好きなので、こういうスケールの大きい世界観に
入り込んでゲームを楽しめるというだけでかなり面白かったです。
ただ、90分はかかるうちとしては長めのゲームで、ゲームを通して
結構苦しいゲームですので、繰り返し遊ぶゲームではないです。

しかし、これで裏切り者入れたらめちゃくちゃ難しそうですね。。。
(2010年5月18日)


【個人評価(4人プレイ、5人プレイ)】 ★★★★★
このゲームはやはり5人ぐらいで遊ぶとめちゃくちゃ面白いです!
裏切り者が入ることで、単なる協力ゲームで、しかも特別ルールの2人プレイとは全く違い
やっと本当の面白さがわかった感じですね。文句なく★5つの面白さでした!
ただ、裏切り者のプレイヤーの腕次第で、多少面白さが変わってしまう点はご注意を。
(2015年3月17日)



【ゲーム内容】
アーサー王の居城「キャメロット」を襲う数々の災難やクエストに
プレイヤーが協力して立ち向かい、全員でクリアを目指す協力ゲームです。
そしてこのゲームを盛り上げるもう一つの要素が「裏切り者」の存在。
本来主人公であるはずのアーサー王も含めて全てのキャラクターの中に
裏切り者が1人存在するため、実は邪魔をしているのは誰なのかも
早く見抜かなければ知らず知らず苦しい状況に追いやられるわけです。
(2人プレイの際は裏切り者は入れずに単に協力ゲームになります)

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キャラクターのフィギュアも良くできています。未着色なのが残念。

ゲームの開始に「誠実な正義の騎士」と「裏切り者」をカードを引いて決めます。
もちろんこれは正体が明らかになるタイミングまで隠しておくわけです。

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「円卓の騎士」達の中に実は裏切り者が・・・(原作物語でも裏切りは多いらしいです)

キャメロットにある円卓は、ゲームの勝敗を決める「白い剣」と「黒い剣」の
置場でもあり、騎士達のホームポジションでもあります。
ゲームの開始時やクエストの終了時にはここへ戻ってきます。

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円卓を囲む騎士達。かっこえぇわぁ!


クエストをクリアしたり、脅威を取り除く際に使うのは基本的に手札の白カード。
攻略を行っていく内容により、どの白カードを、どういう風に出すか、が
異なりますが、基本的には白カードを使うことで行います。

白カードには一般的な白カードとスペシャル白カードがあります。
一般的な白カードには「FIGHT(戦闘)」カードであることと
1~5までの数字が書かれています。
戦闘に関するクエストの場合はこの面にある数字を使うことになります。

戦闘に関するものでなければ、この面は関係なく、単に枚数で「何枚」という
カウントをします。(体力の回復など)

<一般的な白カード>
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必ずではないですが、数字が大きい方が有利なことが多いです。


一方、スペシャル白カードは種類ごとに異なった効果があります。
結構強力な効果が多いので、タイミングよく出せると強みですね。
 ※例えば下の「魔法使いマーリン」のカードは、悪側の一般的な黒カード
  を取り除いたり、脅威の1つである攻城兵器を取り除いたりできます。


<特殊な白カード>
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アーサー王伝説では有名な「魔法使いマーリン」


プレイヤーたちが使用する白カードに対し、悪の進行につかわれるのが黒カード。
基本的には毎ターンにある悪の進行フェイズで「黒カードを引く」を選ぶと
黒カードが引かれて、効果が適用されます。
要するに正義側のプレイヤー達の邪魔をするカードです。
黒カードにも一般的なものとスペシャルがあり、スペシャル黒はキツイですよ!

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各クエストに対応する悪の「黒カード」があります。スペシャル黒は極悪です。


では、いよいよゲームの流れへ。

ゲームはものすごく簡単に書くと、プレイヤーごとに悪の進行と
正義の行動を繰り返していくわけです。

細かく書くと・・・

(1)悪の進行フェイズを処理(下記からいずれかを選択)
  <1-1>黒カードを1枚引く(スペシャル黒が出ることもあります)
  <1-2>攻城兵器を1つキャメロット城外部に置く
  <1-3>体力を1つ失う


そして次に

(2)正義の行動を行う(下記からいずれかを選択)
  <2-1>クエストに移動する
  <2-2>現在のクエストに関する行動をする
  <2-3>スペシャル白カードを使う
  <2-4>自分の体力を1回復させる
  <2-5>他の騎士1人を問いただす(裏切り者の告発)


と処理していきます。つまり毎手番、基本的には、悪側、正義側それぞれ
1つずつ処理されるわけです。
(なお、1手番1度だけ、体力1を失うことで追加の正義の行動を行えます)

どこかのタイミングでいずれかの勝敗条件に該当すれば勝敗が確定してゲームが終了。

<敗北条件>
 1、キャメロットに攻城兵器が12個置かれる
 2、円卓に7本以上の黒剣が置かれる
 3、正義の騎士が全滅する


<勝利条件>
 クエスト終了時等に置かれる白又は黒の剣が円卓に12以上並んだ場合に
 その過半数を白剣が占めていた場合。
 (つまり12本並んだなら7本以上白剣があれば勝利)


以上のように敗北条件は結構あるものの、勝利条件はクエストを攻略するなどして
せっせと白剣を集めていくしかないわけです。う~ん、きびしぃ!!


ちなみに・・・騎士の体力についてですが、サイコロの1~6の目を使って表します。

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この場合は体力が4ということです。初期設定はこの4からスタートします。

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状況に応じて体力が変化したらサイコロの目を変えて表します。

体力はクエストの報酬などで回復する他、手番に行う正義の行動=上記<2-4>により
白カード3枚を廃棄することで体力1を回復する、ということもできます。
死んだらゲームに参加できませんので、体力には余裕が欲しいところですね。


さて、次はいよいよクエストの解説です。

クエストは色々あるので、だぁ~~~っと簡単に説明。
どのクエストもクリアできれば報酬(白剣とか、白カード獲得とか、体力回復とか)
失敗すれば罰則(黒剣とか、体力失うとか、攻城兵器追加とか・・・)という
ことになるので、できればしっかりクリアしていきたいとところです。

なお、悪側はこっちの都合お構い無しに、出た黒カードで勝手にクエストを
進めちゃいますので、余裕がある序盤は自分でやりたいクエスト選べますが
中盤以降は、「こっちやばいでぇ~!」と黒カードに振り回されます(笑)。
この「なんとか持ちこたえろ感」が協力ゲームの良いところでもあり
自由度というところでは悪いところでもありますなぁ。

そしてクエストの注意点としては、ソロクエストと複数人クエストがある点。
複数人クエストは文字通り何人かが共同で行えますが、ソロクエストは
勝敗が確定するまで1人で行わなければいけません。
もし途中で(自発的にせよ、強制的にせよ)そのクエストから離れた場合
それまでに行った正義側の成果(カードなど)は取り除かれます。

悪側はその時点での状態が残ったままになりますので、こうなると
正義側はものすごく痛いわけです。この点は注意が必要ですね。

では、クエストごとの内容。


<サクソン&ピクト戦争>

複数人のクエストです。
サクソン戦争とピクト戦争は種類が違うだけで同じようなものです。
一応別のクエストです。
悪の進行によりサクソン、ピクト、傭兵のカードが引かれて、それぞれに
対応するフィギュアが規定数置かれるか、正義側が白カードでストレートを
作るか、どっちか早い方がそのクエストを制します。

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比較的簡単なクエストですので、報酬も罰則も小さめです。


<黒騎士との決闘>

ソロの戦闘クエストです。
悪の進行で黒騎士カード(数字入り)が出たら規定の場所に置きます。
対して正義側は、手札の白カードから2ペアが作れるようにカードを出します。
判定枚数に達したときに、この黒騎士のカードの数字の合計と、正義側が出した
2ペアのカードの数字の合計を数比べし、合計数が多い方が勝利です。

※なお、戦闘クエスト共通のことですが、2ペアなどが完成していないと
 いけないわけではなく、未完成でも出ている数字で数比べします。


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2ペアなのでまだ割りとやり易いクエストです。


<ランスロット、ドラゴンのクエスト>

ランスロットのクエスト、ドラゴンのクエストともにソロの戦闘クエストです。
 ※すいません、間違えていました。

ランスロットのクエストはソロ、ドラゴンのクエストは複数人、の戦闘クエストです。

ドラゴンのクエストはランスロットのクエストの勝敗が決まってから
行うことができます。

ランスロットのクエストでは、悪側の黒カードの数字合計と、正義側が
フルハウスの形式で出した白カードの数字合計との数比べで勝敗を決めます。
ランスロットとの一騎打ち、という感じですね。

ランスロットのクエストをクリアできた場合は通常の報酬に加えて
聖遺物(レリック)であるランスロットの甲冑を手に入れられます。
こういう聖遺物は所持するプレイヤーに有利な特殊効力をもたらすもので
獲得できれば結構役に立ちます。

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聖遺物(レリック)であるランスロットの甲冑。


ランスロットのクエストが終了後、ボードを裏返してドラゴンのクエストが登場。
これはランスロットのクエストよりも難易度が高めで、白カードの出し方は
スリーカードを3組という出し方でなくてはいけません。

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ドラゴンて・・・だんだんファンタジーっぽくなってくるなぁ!


<エクスカリバーのクエスト>

複数人クエストのエクスカリバーはいたって簡単。
悪側のエクスカリバー黒カードと正義側の白カード(中身何でもいい)を使って
綱引きします。エクスカリバーの黒カードが出れば1つ悪の側へ。
白カードを1枚使えば(捨てれば)1つ正義側へ。
これもクリアできれば聖遺物であるエクスカリバーを獲得できます。

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エクスカリバーも持っていればそのプレイヤーが有利になりますよ。


<聖杯の探索>

複数人クエスト。個人的にはこれが一番難しいと思います。
これもある意味カードによる綱引きなのですが、エクスカリバーと違って
1つ近づく、1つ遠くなる、ではなく、両端から悪・正義の両勢力が
カードを置いていくことで綱引きします。
このときに、すでに隣のカード位置が埋まっていると、まずカードを
除去するのに1枚が必要で、そこの位置を埋めるのに次の手番で1枚必要と
聖杯のカードがたくさん必要かつ時間がかかるんです。

多分勝利(敗北)時の報酬(罰則)の大きさも、その難易度からきてるんでしょうね。
クリアできたら聖遺物の聖杯を得られます。

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聖杯は最初「これ簡単やん」と思って始めたら、地獄の始まり。進まん!

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とにかく聖杯の白カードがたくさん必要。

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さすがは聖杯、簡単には得られません。


<キャメロットの攻城兵器>

最後はメインボード中央の攻城兵器。
敗北条件にもなっているため、他のクエストのように局地的なものではなく、
ゲーム全般を通じて攻城兵器を置かれたり、取り除いたりの繰り返しです。

攻城兵器は主に悪の進行フェイズの選択で、「攻城兵器を置く」を選んで
置かれます。また、そのほかにもクエストの敗北で置かれたり、カードの
効果により置かれたりと様々です。

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終始プレイヤーを悩ませる攻城兵器。8個超えたあたりからドキドキもんです。


取り除く方法は、正義の行動フェイズで取り除く行動を選んだ場合。
この場合は1~複数枚の戦闘カードを選んで出し、その数字合計と
8面体サイコロの数字の大小で数比べをします。
出したカードの合計が、8面体サイコロを振って出した数字よりも
大きい場合(例えばカード合計7、サイコロ6など)に成功し
1つの攻上兵器を取り除けます。

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8が最高の8面体サイコロですから、白カード合計数が9なら絶対勝てます。

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こんな状態(あと1個で敗北)になってしまったら、ホンマにあせります。

長々となりましたが、以上が各クエストの説明であります。

なお、2人プレイだったので裏切り者というメインの要素が抜けた状態で
遊んでいましたが、協力ゲームとしてもしっかりできていました。
裏切り者がいる場合は、裏切り者を告発したり、裏切り者が自分で
正体を明かしたり、結局見抜けなくて黒剣を置かれたりと、これまた
ゲームを難しくする要素として存在します。

難易度は高めのゲーム、時間も結構かかります。遊ぶ人を選ぶゲームです。
ですが、素晴らしいコンポーネント、アーサー王と円卓の騎士という
魅力的で誘惑的なテーマなど、好きな人にはたまらない、遊び応えのある
良いゲームだと思います。

あ~、裏切り者入れて遊びたい!!
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