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ダンジョンレイダース ★★★☆☆ ゲーム紹介 2012年1月16日
嫁「軽くダンジョンでも探索しとく?」 俺「裏切り無しやで」 嫁「おkwww」

<基本情報>
【 タイトル 】 ダンジョンレイダース(原題:Dungeon Raiders)
【 作 者 】 Phil Harding【プレイ人数】 1~5人(3人以上が基本ですが1人、2人用ルールでも遊べます)【プレイ時間】 20分【 対象年齢 】 8歳以上【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 すごろくや で購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
20分ほどでサクッとダンジョン探索を遊べるゲームです。軽く遊べるゲームとしては
ネットでの評判もなかなかだったので遊んでみましたが楽しめました。
原則、1ラウンド(ダンジョンでの1フロア)で1~5までの数字を使い切ることになる
のですがそのフロアの構成によっては必ずしも強いカードが自分に有利とはならない
システムになっており、駆け引き、読み、思い切り(大胆さ)のバランスが良いと感じました。
ただ「カードを使い切る」システムであるため、2人プレイだと相手の手持ち残りカードを
把握しやすく割と地味な展開になったように感じました。また、戦闘のルールも2人プレイは
特殊なルールになります。そのあたりも含めるとやはり3人以上(多人数)で遊ぶほうが
面白さが増すように感じました。
【ゲーム内容】お宝を求めてダンジョンを探索するゲームです。1フロアに5部屋あるダンジョンを
5階まで探検し最も多くの財宝を得たプレイヤーが勝者となります。
各プレイヤーは5種類ある職業キャラクターから1つを担当します。
最初に持っているアイテム、体力の初期設定、持っている財宝の初期設定が職業によって
異なっているので、それを踏まえて自分がどう立ち回っていくかを考えましょう。

例えば、魔法使いの場合はまず財宝を1つ持っています。そして体力は最初から
マイナス1(ダメージ1を受けている状態)されています。
また、初期アイテムとして、アイテムカードのうち魔法の水晶玉を2つ持っています。
(下の画像のようにカードに表示されているのですぐにわかると思います)

開始前の準備としてダンジョンのフロアを作ります。一部を表向きにしたりと
少し特殊な処理をしますが、大雑把にいうと5枚づつ山札にし、それを5つ作ります。
1山=ダンジョンの1フロアとなっており、5山=5フロア分の山札を準備するわけです。
この1山(1フロア)ずつをゲーム上では1ラウンドと呼び、5山=5ラウンド終えると
ゲーム終了ということになります。
その他の準備としてアイテムを種類ごとに分けて山札にしておきます。
また各プレイヤーはゲーム中に使用するパワーカード(1~5の数字のカード)と、自分の
担当する職業キャラクターによるアイテムカード等を受け取るなどします。

最後に体力表示カードと財宝表示カードを自分が担当する職業キャラクターの初期値にします。
このカードはなかなか優れていて、変化があればずらして表示することにより今の自分の状態が
一目でわかるようになっているのです。トークンやコマなどを使わなくていいのが良いですね。

ゲームが始まるとまず最初にそのラウンドの準備をします。
つまりダンジョンの「今から探索するフロア」を作るわけですね。やり方は簡単で
最初に山札として作っておいたカードを列にして並べるだけです。このとき、カードの
順番を変えたり、表・裏を逆にしたりしないようにします。下の画像のように、もともと
裏向きになっているカードは裏のまま、表向きになっているカードは表のままです。
裏向きのカードは、真っ暗でまだ中が見えていない部屋、といったところですね。
そしてフロアの準備ができたら左側から処理していきます。つまり左ほど手前の部屋で
右ほど奥の部屋というわけです。

各部屋では、それぞれのプレイヤーが手札からパワーカード(数字の書かれているカード)を
1枚選んで、伏せて出します。その部屋がどういう部屋かによって出した数字の意味合いは
変わってきますが、基本的には数字が大きいほうが強く、小さいほうが弱い、でいいです。
戦闘など数字の大小が要点になる場合は多々あります。
数字の大小という強さではなく、数字そのものが要点になる場合もあります。例えば下の画像は
アイテム貯蔵庫であり、描かれているアイテムのイラストに対応している数字のカードを出せば
そのアイテムを手に入れることができるのです。
この場合は4に該当する「剣」を入手します。戦闘を有利に進めるカードです。パワーカードを出した際の注意点として
「出したカードは、そのフロア(ラウンド)が終わるまで戻ってこない」ということがあります。
つまり一度出したカードはそのラウンドが終わるまで2度と使えないのです。
フロアの各部屋を見回して、どのタイミングでどのカードを出すか、考えないといけませんね。
なお、ダンジョンの中にある部屋は大きく分けると「モンスターの部屋」「財宝の部屋」
「アイテム貯蔵庫」「罠の部屋」という種類があります。
モンスターの部屋ではある意味協力してモンスターを倒さないといけない
(モンスターの数字を上回ること)のですがあまり無意味に大きな数字を使ってしまうと
他の部屋で他のプレイヤーに遅れをとってしまう…というように悩みどころがあります。
財宝の部屋では、より大きな数字を出すことが財宝を獲得する条件なのですが、バッティング
して同じ数字を出してしまうと分け前が減ってしまう…大きく出るか、裏をかいて2番手を
狙うか…などの悩みどころがあります。

アイテム貯蔵庫では有利なアイテムを入手するか、体力を回復するか、それとも財宝を得るか。
ここでも他の人とかぶらないように気をつけないといけませんね。

そして罠の部屋では、単に数字の大小のみではなく、
「全員が出したカードの中で最も大きな(または小さな)数字が○○の場合…こうなる」
というように、特殊な条件に該当するかどうかで処理されます。
全員のいろいろな目論見が入り混じって、罠に嵌めたつもりが嵌められた!みたいなことも。
このように、いろいろな部屋を全員で切り抜けつつ、でも他のプレイヤーに負けないように
でも露骨にいやなことをせず(やり返されますからw)…最後に一番優秀だったプレイヤーが
勝者となるわけです。
各ラウンド5部屋ずつ、それを5ラウンド分行なえばゲーム終了となります。
このとき、最も体力の少なかったプレイヤーは勝者にはなりません。つまり足きりですね。
(もちろん、途中で体力がゼロになった脱落者もダメですよ)
残ったプレイヤーの中で最も多くの財宝を獲得していたプレイヤーが勝者となります。
2人プレイでゲーム終了時の様子。まっきゃんの勝利でした。簡単なルール、短時間でありながらしっかりとした読みあい、駆け引きを楽しめる
なかなか楽しいゲームだと思います。イラストはちょっとノホホンとした間抜けな
感じですが、ゲームはしっかりと作られていますのでぜひお試しを^^
(なんかサウスパークに出てきそうなこのイラストも僕は好きですがw)