浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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トレド 【ボードゲーム】

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 トレド   ★★★★☆ ゲーム紹介 2011年10月14日

 献上する剣を作りながらお城を目指す、思考系すごろくゲームです。

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<基本情報>
【 タイトル 】  トレド(原題:TOLEDO)
【  作 者   】  マーティン・ワレス
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  45分
【 対象年齢 】  10歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  知人より購入
【個人評価(2人プレイ)】  ★★★★
以前に遊んで記事にした「ロンドン」の作者、ワレスさんのゲームです。
長時間ゲームが多いこのデザイナーのゲームの中で短時間、中時間ゲームのみを
遊んでいるというのはうちらしいですねぇ(笑)

トレドですが、ゲーム内容としてはドイツゲーム初心者にぜひ遊んでほしいなと感じる
なかなか面白いゲームだと思いました。
というのも、このゲーム自体は一本道のルートをゴール目指して進むすごろくなのですが
日本のすごろくと違ってしっかりと考えたり駆け引きをしたりしないといけない部分があり
違いを感じてもらうのに向いていると思うからです。

とはいえ、これが初心者にオススメのゲームかと言われるとそういうわけではありません。
理由は2点あり、1つ目が価格の高さです。最初に薦めるゲームとしては流通価格が
やや高いと感じました。2点目が、初心者向けというには少し要素が多いかなと思う点です。
あと1つぐらい要素が少なければさらに初心者が遊びやすいかなと感じました。

一方、ある程度ゲームを遊ばれた方には一部の処理(決闘など)が少し大雑把に感じたり
得点の入り方が結構ザックリしていたりと、ちょっと物足りないような気もします。
このような点から言うと少し中途半端なゲームに感じてしまい、惜しいゲームだなぁと
感じたりします。

ボードゲームの割りに短時間(45分程)で遊べる点、単純なすごろくではなく
考えどころやジレンマがある点など、うちではなかなか楽しく遊ぶことが出来ました。
うちのレベルにはちょうどあっているのかも知れませんね。




【ゲーム内容】
剣を作る材料を集めて剣を作りながらお城までの一本道を登っていき、できるだけ早く
そしてできるだけ多くの名声を獲得するゲームです。

基本的にはお城まで登っていく一方通行のゲームボードなのですが、途中の止まれるマスに
プレイヤー自身が「仕事タイル」を置くことによりそのマスで出来ることが決まります。
つまり毎回ある程度違った展開になるわけです。

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ゲームボード上ではお城までの一本道を登っていきます


すごろくである以上、コマを動かして進めていくわけですが、このゲームではマネーカードが
「ゲーム内で使えるお金カード」と「コマを進めるカード」を兼ねています。
つまりお金として使えばその金額分の支払いとして使用でき、コマを進めるカードとして
使えば、その額面の数字分コマを動かせるのです。コマは各プレイヤー5つずつあります。

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マネーカードをどう使うか悩ましいところです


ゲームボードやカード、タイル類などの準備が完了したら5枚ずつマネーカードを受け取り
ゲームスタートとなります。

手番はスタートプレイヤー(最も若い人から)から時計回りに順番に行ないます。
手番では以下の4つのなかから1つをおこなうことになります。

(1)マネーカードを山札から2枚獲得する
(2)仕事タイルを1枚ボード上に配置する
(3)自身のコマ(1つまたは複数)を動かして配置した場所の効果を適用する。
(4)自身のコマ1つを大聖堂(スタート位置)に戻す (←これは稀に実行されます)


序盤に特に重要なのは(2)仕事タイルの配置です。仕事タイルは4種類あります。
鉄を獲得できる鉄商人(左上)、材料である宝石を獲得出来る宝石商人(右上)
材料を使って刀剣を得られる刀剣鍛冶(左下)、決闘タイル等を得られる剣の達人(右下)

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なお、画像のタイル下部にそれぞれ描かれている○の数は、コマを置ける数です。

なぜ序盤にタイル配置が重要かというと、ゲームボードに2点その理由があります
まず、ボードの下からゴールのお城まで道が曲がって3列ありますが、実は上に行くほど
その場所で何かを行なうためのコストが高くなるのでそれを考慮しないといけません。
具体的には最も下の列がコスト1以上、真ん中がコスト3以上、最上列がコスト5以上です。
「以上」となっているのは最低限必要なコストがその金額ということなのですが
このゲームではお釣りが出ないため「以上」という表現になっているのです(詳細後述)。

もう1つの理由が、ボードの下にある道ほどタイル配置できる数が多く、上ほど少ないという点。
つまり下のほうではより多くのタイル使用チャンスがあり、上の方ほど少ないタイル位置の
取り合いになるというような感じです。

したがって、自分のタイルを狙った位置に置くために、序盤はタイル配置を選択することが
重要になってくるのです。

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タイル配置は他のプレイヤーに先んじることが重要なのです!


序盤のタイル配置争いが終わるといよいよ自分のコマを動かしていくことになります。
先述のようにコマを何マス動かすかはマネーカードの数値を用います。
手札からマネーカードを1枚使い、コマ1つをその数字分お城に向けて動かします。
コマの移動というアクションでは大聖堂(スタート位置)へ向けて道を戻ることはできません。
また、タイルの配置されていない場所を通過することはできますが停まることはできません。

停まったタイルにまだコマを置くスペース(○の部分)があればコマをここに置きます。
(すでに○が全て埋まっていた場合は後述の「決闘」処理を行ないます)

なお、移動時に使ったのと同じ数字のマネーカードを続けて出せれば、移動を再度行なえます。
この場合同じコマを動かしても違うコマを動かしてもどちらでも構いません。
(後述する移動タイルによるボーナスとは違い、同じ数字のみです)

その後、この仕事タイルの効果を実行することになりますが、実行は必須ではありません。
例えばお金がない場合などはしたくても出来ないです。

仕事タイルを実行することになった場合、そのタイルの種類に応じて材料などを獲得します。
この場合、そのタイルの持ち主にコストを支払う必要があります。先述のように列ごとに
最低必要コストが決まっており、それ以上の数値のカードを持ち主に支払います。
お釣りは出ませんので、できるだけピッタリのカードを払うほうがよく、いかにして
余分な支払いをせずにすむか、つまりそのピッタリのカードを残していけるかが重要なのです。
なお、タイルの実行の場合、それが自分のタイルであればコスト支払いの必要はありません。
タイル配置が重要な理由はここにもあるのですね。

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仕事タイルのように停まって実行できるマスに「酒場」と「芸術家」があります。
これらはゲームボードに印刷されていて固定の位置になっています。
酒場ではマネーカードの補充ができ、芸術家では点数になる美術カードを購入できます。
いずれもその場所のコスト支払いが必要で、この場合は人に渡さず捨て札にします。

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美術品も貴重な得点源ですので侮ってはいけませんね


このゲームの目的は「お城へ刀剣を納める」ことですので当然ながら刀剣獲得は重要です。
刀剣鍛冶の仕事タイルでコスト、必要な数の鉄、宝石を支払えば刀剣を獲得できます。
刀剣には種類があり、材料をたくさん使うものほど高価値となっています。
なお、刀剣にせず材料のままで鉄と宝石が残っていてもゲーム終了時には得点になりますが
概ね刀剣に加工してしまうほうが高得点となります。


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高価値のものほど材料もたくさん必要です。


まだ説明をしていなかったものに「決闘」があります。
決闘は移動終了時にタイルのコマ配置場所がすでに埋まっていた際に発生します。
決闘は3ラウンドのフェンシング勝負で行なわれるのですが、やり方は独特です。
マネーカードの山札からカードをめくり、カードの下部に書いてある絵柄によって決します。
まず3色ある色で判定し、勝負が着かなければ絵の内容で判定します。
決闘を有利に進めるために、仕事タイル「剣の達人」で入手できる剣の達人タイルがあります。
極簡単にいうと、カードの絵柄と同色の剣の達人タイル所持者が勝利するため、剣の達人タイルを
多く持っていれば有利になるわけです。このタイルは3つまで所持できますので、持っていれば
持っているほど有利になるわけです。
(対決する両者が同色もっていれば色では勝負がつきませんね)

色で決着が着かないと絵の内容になるのですがもうこれは運の世界です。
攻撃側、守備側どっちが勝つかを示した絵が描いてあるので、それに従います。
この辺が好みの分かれるところではあるのですが、まぁ勝負は時の運ということで(笑)

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あくまでも「有利に進めるため」のものだと覚悟して入手しましょう(笑)

なお、仕事タイル「剣の達人」で入手できる「剣の達人タイル」以外のものとして移動タイル
というものがあります。これは移動を有利にするタイルであり、1手番での移動回数を1回増やす
という効果があります。移動の部分で説明した「同数カードによる再移動」ではなく、他の数字の
マネーカードを使っても良いので非常に便利です。
ただ、最大のデメリットがありそれは「ゲーム終了時にマイナス2点」ということです。
しかもこのカードは任意に捨てることはできず、仕事タイル「剣の達人」マスで、3つまでという
タイルの最大所持数を超えた場合の入れ替え処理によってのみ手元から除くことができます。
うまく使えば便利ですが、うっかりしていると思わぬ落とし穴になりますのでご注意を。


ゲームが進めばゴールであるお城へ入ることになってきます。
この際、お城前の2つのマスどちらかに到達しちょうど移動を終えることが必要です。
このようにしてゴールしたコマは即座にお城の中へ入り、もう出ることはできません。
そしてその際に各コマ1つにつき1つだけ刀剣タイルを献上することができます。
刀剣の献上無しにコマのみゴールすることも出来ますが、ゲーム終了時の得点計算で
献上された刀剣はそのタイルに書かれている数値のまま得点になり、献上せずに
手元に残った刀剣は数値の半分(しかも端数切捨て)の得点となりますので、出来る限り
献上をするほうが良いですね。

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どの刀剣を献上するかしっかりプランを立てておくことが必要ですね


ゴールしたコマはもう動かすことができませんが、ゴールする前であれば
(4)自身のコマ1つを大聖堂(スタート位置)に戻す アクションを行なうことで
スタート位置までコマを戻せます。これはコマをバックさせる唯一の方法ですので
材料や刀剣などの獲得状況によって適宜行なわれることになります。


ゲームの終了タイミングですが「いずれかのプレイヤーが3個以上のコマをゴールさせた」ら
最終ターンとしてそのプレイヤー以外が一度ずつ手番を行ないます。
3個目が入ったら、ではなく連続移動などの場合は4つめ5つめも入ることがありえますので
”「3個以上」のコマをゴールさせたら~”になっているのです。

最後のプレイヤーが手番を終えれば得点計算です。

刀剣タイルは、ゴールであるお城に献上されたものはその数値のまま得点に。
献上されず手元にあるものは半分(端数切捨て)の点数に。

美術カードはそのままカードに記載された数値が点数に。

宝石は2個で1点に。(鉄は点数になりません)

最移動タイルを持っているプレイヤーはマイナス2点。

以上を合計した点数(=名声ポイント)が最も多いプレイヤーが勝者となります。


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2人プレイでのゲーム終了時の様子

評価でも書かせてもらったように個人的にはゲーム経験の浅い方にぜひとも
遊んでもらいたいゲームのひとつだと思っています。
特にマネーカードの使用方法のところがなかなか日本のゲームではない発想で
サイコロ振って進みましょう、ではない考えどころとして面白いと思います。
また、宝石や鉄を単体で持っているよりも刀剣に変換することで得点が上がる点、
さらにその刀剣も献上するかしないかで得点に変化がある点なども含め
思考すべきポイントが分かりやすいゲームだなと感じたからです。
いろんなゲームに慣れてしまったあとでは、なかなかこの楽しさは分からないと
思いますので、「日本のすごろくとこんなところが違うよ」というお手本として
オススメしたいゲームではありますね。短時間ですし。
そんな理由もあり、うちでは結構好評です。


補足になりますが、2人プレイの場合、仕事タイル配置の部分が割とゆったりしていて
緊張感が少なくなってしまいました。そこでもう少しこの部分を窮屈にしようと
試しにダミーのタイルを交互に置く、というように手を加えてみたら少しマシになり
うちでは2人で遊ぶときは今でもそのようにしています。
(ダミーのタイルを使用するコストは捨て札にしています)
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Author:やおきん
大阪府よりお届けしています。