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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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アーサー王 【ボードゲーム】

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 アーサー王   ★★★☆☆ ゲーム紹介 2011年6月30日

 円卓を回り回って権力闘争。大人ってやだねぇ。。。

artus_01.jpg

artus_03.jpg


<基本情報>
【 タイトル 】  アーサー王(原題:Artus)
【  作 者   】  ヴォルフガング・クラマー&ミヒャエル・キースリング
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  40~60分
【 対象年齢 】  9歳以上
【受賞歴など】  特になし
【入手・プレイ状況】  大阪のボードゲームショップ、パティクローバーで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
2人で入門ルールをプレイ。
手札のめぐりはそれぞれ違うものの、全員同じ条件の16枚のカードを使い切るので
特に後半はヒリヒリするような緊張感で遊べました。2人プレイだったので相手のカードを
ある程度予測できたから、というのも大きいと思いますが。
2人だと結局「今自分が最も得な手を打つ」か「相手の優位をつぶす手を打つか」という
ほぼ2択になってくるため、割と窮屈なゲーム感のようにも感じました。
ただ、この辺は人数と上級ルールの導入によって大きく変わってきそうなので、人数や
ルールを変えて遊んでみたいと思いました。
他プレイヤーとの絡みはあることはあるのですが、中長期的計画で対応できるゲームでは
ないため、結局「最善手選択」が有効なプレイプランとなり、そういう意味ではソロで
遊んでいる色合いが強いかも知れませんね。
以上を踏まえてもなかなか楽しめましたが、テーマとしてはアーサー王たちに円卓で
醜い権力争いをしてもらうゲームよりも、中華テーブルでおいしい料理に当たるかどうか
とかの方が楽しめたかもしれません。おいしい料理を食べるために走り回ったのに
他のプレイヤーに円卓を回されて「俺、またザーサイ!?」みたいな(笑)



【ゲーム内容】

とりあえず入門ゲームしか遊んでいないのでそちらの説明になります。
円卓状ボードの上で、騎士や王たちを移動させ、うまく名声(勝ち点)を稼ぐゲームです。
手持ちのカードや騎士コマの数は全員が同じ内容のものをもち、しかもそれを使い切るため
ほぼ同条件なのですが、後ほど説明する所期コマ配置と、山札からの手札補充があるため
ゲームが動き出せばそれぞれの状況は異なったものとなります。


ゲームは大きく分けて以下の2つに分かれます。

(1)準備&騎士コマ配置
(2)手番でのカード使用及びコマの処理

まず(1)から説明しますと、最初にゲームボードを組み立てて準備します。
中央に回転する円卓があり、これがゲームで重要な役割を果たします。
次に王と王子のコマを所定の場所に配置します。
王と王子というふうに表現していますが、見た目は色が違うだけで、同じコマです。
色は重要でなく、ゲーム開始時およびゲーム開始後にコマに付けられるリングの数により
王か王子かをあらわします。リング3つのものが王、それ以外が王子です。
なお、王・王子コマには銀色と銅色の2種類(各2つずつ=計4つ)があります。
国王カードを使う際に、その背景色とあっているコマにのみ効果を適用できますので
注意が必要です。

ゲームで用いるカードは騎士カード8枚(騎士移動に使うカード)と
国王カード8枚(国王の移動&リングの付け替えに使うカード)を種類ごとに山札として
自分の前に置きます。全員が同じ条件のカードを持っているため、それぞれのプレイヤーの
前に2つずつ山札があるということになります。

そして最初にそれぞれの山から2枚ずつカードを引き、その合計4枚を手札とします。
あとの手番では、この手札からカードを出してゲームが進行します。

全員が手札を持ったら、その内容を踏まえて各プレイヤーが順番で円卓に騎士コマを置いて
いきます。スタートプレイヤーの隣から1人1つずつ、反時計回りにという点に注意です。
全員が騎士コマを配置し終わるまで順番に行なっていきます。

なお、このゲームでの得点は「騎士コマなどを動かした際に、もと居た場所の数字」
そのまま得点や失点になるため、配置時、騎士コマの移動時、リングの付け替え時には
常にこれを意識しておくことが重要となります。あとで詳細に触れますけど一応。

artus_04.jpg
最初の配置はことさら重要ですので、何度か遊んで感覚を掴みたいですね。


全員配置が終われば(2)のカードプレイ及びコマの処理です。

あらかじめ決まっていたスタートプレイヤーから行い、順番は時計回りです。
(コマ配置と反対周りなので注意です)

手番では自分の手札からカードを1枚出して対応する処理を行ないます。
入門ルールで使用するのは騎士カードと国王カードのみになり、概ね以下の内容です。

騎士カード8枚・・・騎士を書いてある数字のマス動かす(原則時計回り、例外1枚あり)
国王カード8枚・・・王または王子を動かすカード4枚、リングを付けるカード4枚

数字のカードは3~6とか、7~9のように範囲であらわされており、この範囲内で
いくつ動かすかを選べます。
例えば下の画像では、1~5のカードを出し、10のマスから騎士を動かしました。
移動元の数字が得点なので、この騎士コマの移動により10点入ります。

artus_05.jpg


王や王子は国王カードで移動させるカードを選べば岸と同じように動かせます。
得点の入り方も原則同じですが、王は必ず0のマスにいるため点数は入りません。

artus_07.jpg
王を動かしても得点にならないため、王の移動は状況変化が主な狙いでしょうね。


で、王が動いたのにあわせ、円卓を回転させて王の位置に王冠のマーク(0点)を持ってきます。

artus_08.jpg
グル~っと回して移動させます。やっぱり中華料理がテーマの方があってそう・・・

なお、円卓の数字はこんな感じです。
王の場所とその左隣3つ、計4マス分は0となっていて、その隣は-15!マイナスです!
そこから時計回りにだんだん得点が増えていって、グル~っと回った王の右隣は最高の10点。
この位置が重要ですよね~。

artus_10.jpg
自分の手番でいかに高得点を得られる位置にコマがあるかですな。


ここで、コマを移動させたときの処理で重要なことがひとつあります。
それは「移動先にコマがあった場合」です。1マスには1コマしか入れないので
すでにコマが置かれているマスに他のコマが入った場合、もとから居たコマは
「追い出される」ことになります。
追い出された(=移動先に元々あった)コマは、通常のコマ移動とは反対で
反時計回りに動かします。
そして最も近い空きスペースに置かれることになります。
この追い出しで王が動かされた場合も、通常の王の移動と同じで回転盤を動かして
王の位置に王冠マークを持ってきます。つまりコマの位置による点数が変動するわけです。


コマを動かすためのカード以外に、リングを付けかえるカードがあります。
これは王子のコマにリングを追加で付けるアクションを行なえるのです。
このカードを出したらストックからリングをひとつ受け取り、対応する色のコマに
リングをつけます。色があっていれば、どの王子コマにつけても構いません。
なお、すでにリングが3つついてある王のコマは、4つ目のリングを付けることは
できませんので、王子のどれかに付けることになります。
そして、王子のリングが3つになるとその王子は新たな王になります。
前の王からはリング2つを取ってストックに返すため、その前王は「リング1つの王子」
ということになるわけです。
この場合も当然王の位置が変わりますので回転盤を動かして王の場所に王冠マークを
あわせます。

artus_09.jpg
王はゲーム中に変わっていきますので、気を抜けませんね。

以上、移動およびリングの処理です。移動・リング処理が終われば山札からカードを
補充して次のプレイイヤーの順番になります。

このようにゲームを繰り返していき、全てのカードを使い切ったらゲーム終了。
(入門ゲームでは各ラウンド1枚使用して、16ラウンド=16枚使えば終了です)


artus_11.jpg
終了時の様子

ムムムと考える、割と地味なゲームですが、入門ルールでもなかなか面白かったです。
今後はぜひ上級ルールで遊んでみたいですね。
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