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UEFAチャンピオンズリーグ ★★★☆☆ ゲーム紹介 2011年2月8日
公式ライセンスというのがうれしいサッカーファン向けのボードゲーム。
<基本情報>
【 タイトル 】 UEFAチャンピオンズリーグ (原題:UEFA Champions League: Officially Licensed Board Game)
【 作 者 】 不明【プレイ人数】 2~4人【プレイ時間】 90分(任意のプレイ時間設定可能)
【受賞歴など】 特になし【入手・プレイ状況】 ゲームストア・バネストで購入【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
なんといってもUEFAチャンピオンズリーグの公式ライセンスというのがうれしいです。
サッカーファンならこのロゴを見ただけでテンション上がる人多いのではないでしょうか。
ゲームの内容としては、サッカーグラウンドを模したボードで11人分の駒を使用する等
それなりにサッカーらしさは出ていると思います。
ゴールに迫られた時に先の流れを読んで選手駒をディフェンスに入れたり、パスコースを
消すために選手を寄せたりと、なかなかシブいやりとりもありました。
ただ、毎手番で動かせる選手駒(やボール)は攻撃側で1つ、守備側でも2つと、じわじわ
進む感じなのでスピード感はあまりありません。また選べるアクションが1つなので
変なところに残ってしまっている駒を戻している余裕がないのもリアルではないですね。
ロングパスの距離や移動歩数、タックルの処理にシュートのゴール判定と、ほとんどの場面で
ダイスを使用するので結局運まかせというシステムも洗練されているとは言えず、他のドイツ
ゲームと比較する内容ではないと思います。
※個人的にはロングパスなのにショートパスより短くなり得るダイス目が許容し難いです
まさかチャンピオンズリーグで蹴り損ない!?と思ってしまいます。
とはいえ、自分はサッカーファンなのでたぶんこのゲームをこれからも遊ぶと思いますし
それなりに楽しみを感じられると思います。(でも多少ルールはいじりたいです。。。)
サッカーファンでなければ★1~2つぐらいですかね。。。
【ゲーム内容】マス目のあるサッカーグラウンド状ボードの上で両チームとも11個の選手駒を使い
駒やボールを動かしてシュートを狙い、ゴールを奪うことを目指します。
要するに実在のサッカーをそのままボードゲームにした感じです。
一応プレイ時間は実際のサッカーと同じで45分ハーフ・前後半を計って遊びますが
交互に自分の手番を行うため、長考するとあまり手番が回ってきません。
(リアルなのか、ルール的に破綻しているのか・・・笑)
なお、プレイ時間は任意の時間を設定してもいいので長いと思ったら30分ハーフ等
適当に調整してあそべます。
手番は原則交互に行うのですが、その際にボールを支配している側は攻撃側、逆は
守備側としてアクションを行います。まず攻撃側→そして守備側、という感じです。
【攻撃側のアクション(以下から選択)】
・選手の移動(赤ダイスによる出目分)
・ショートパス(1~4マス分ボールを動かす)
・ロングパス(白ダイス2つの出目合計分)
※
ロングパスでゴールマウスに迫ったものはシュートとして処理【守備側のアクション】
・2マス分の移動を行う(1つの駒で2マスでも、2つの駒を1マスずつでもOK)
※これにより
ボールを持っている攻撃側の駒と同じマスに入ればタックルとして処理
狭からず広からずのボード(マス数)と選手駒数のバランスはなかなか絶妙です。なお、特殊な効果のあるカードも使用できます。これは最初に各プレイヤーに配れらます。
カードの効果はどれもかなり強力なものです。残り時間を考えて有効に使いたいです。ボード上の処理は、基本的な部分は見てすぐに分かります。
例えばパスを出した場合でも、途中に相手の駒があれば相手にカットされる、等です。
ただ、細かいルールや処理方法も結構多いです(簡単ですけど)。
例えば、攻撃時に自分が動かしたい選手の周りに相手(守備側)の駒があればマークを
されている状態として、移動距離が少なくなります。
他にもタックルをしたときの処理もダイス出目によりファール、タックル成功、失敗等
具体的な処理は細かいものが多いです。
その他、ファールになったらフリーキックになったり、ボールがラインを割ったら
スローインやゴールキックとして処理したり・・・実際のサッカーでもありそうな
シチュエーションではそれなりの処理を行うことになります。
フリーキックやスローインなどの場合は、独自の処理があります。ロングパスがゴールマウスに到達するとシュートとして処理を行います。
ダイス判定で勝てばシュートが決まったいうことで1点入るわけです。
シュート!!そして
ゴォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ル!!!実際のサッカーと同じで、前後半を終えて点数が多いチームが勝利となります。
ところで、このゲームのルールで処理が不明なところがあります。
このゲームでは原則1マスに1駒しか入れないのですが、タックルを行う
守備側のアクションでのみ、同マスに2駒ということがありえるわけです。
(ボールを持った攻撃側駒の居るマスに守備側駒が入ればタックルになるので)
タックルになれば、ルールブックに従いダイスの出目でそのボールが攻撃側・守備側
どちらのものになるのかが決まります。
ところが、付属の日本語訳ルールにはこの処理のあとの「1マス2駒状態」の
解決方法が書かれていないのです。これは原文ルールにもある不備なのでしょうかね。
一見1マス2駒の状態はそれはそれで良いかなと思えそうなのですが、この状態のまま
残ってしまっていると、このあとのどこかの手番でそのマスにパスのボールが到達した際
2つある駒のどちらが支配するか、という問題が生じます。
そしてこの内容にも触れられていないようなので、タックルに行ったまさしくその時以外
2つの駒が1つのマスに存在するということは想定していないようなのです。
もし原文ルールでも記載がないようでしたら、自分で考えようと思っていますが
ちょっと不明点として残っていたので一応記載させてもらいました。
(見落としならすいません。。。)