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浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。
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グリモワール 【カードゲーム】

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 グリモワール ★★★★☆ ゲーム紹介 2010年10月8日

 気分は冒険者。魔導書使いが面白いバッティングゲームです。

grimoire_01.jpg
grimoire_02.jpg


<基本情報>
【 タイトル 】  グリモワール(原題:GRIMOIRE)
【  作 者   】  木皿儀 隼一
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  15~30分
【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】 イエローサブマリンで購入
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★★
後のアクション順と、特殊効果を決めるバッティングの判定を
冊子状になっている魔導書の中から選ぶ雰囲気はゲームにマッチ
していてなかなか良いと思います。
ラウンドが進むごとに使える選べるページが増えるので後半ほど
派手な特殊効果を使うことができるのもファンタジーらしいです。

バッティングしてしまうことのデメリットはそれほどないように
感じましたので、バッティングの読み合いというより特殊効果を
予測して、先順の効果で後順の効果を打ち消したり、先手を取る
ための魔導書ページ選択に重きを置いたり考えるのが楽しいです。

また、直接的に他プレイヤーへ攻撃するアクションも特殊効果も
結構あるので、少人数でもしっかり絡みがあるのもいいですね。
とはいえ、2人プレイだと特定のカードが取ったり取られたりの
応酬になってしまい、膠着状態のような時間帯もあったので
3人以上いる方がランダム性も増えて面白そうだと思います。


【ゲーム内容】

ゲームの目的は財宝カードや仲間カードを集め、より多くの勝利点を得ること。
(勝利点はこのゲームではVPと呼びます。以下VPと表記します)

「魔導書による順番決め、特殊効果選択」と「特殊効果実行、カード獲得」の
2つのフェイズが1ラウンドになっており、これを数ラウンド繰り返します。

grimoire_04.jpg
中央のボード上に置かれたカードを取り合い、VPを獲得するのが目的です。

以下で流れを説明します。

第1フェイズ=「魔導書による順番決め、特殊効果選択」
(1)魔導書のページを決める
(2)バッティング判定等
(3)第2フェイズ行動順及び特殊効果の確定

第2フェイズ=「特殊効果実行、カード獲得」
(4)先順のプレイヤーの特殊効果実行
(5)先順プレイヤーがカード獲得
(6)次の順番のプレイヤーへ

ゲーム終了判定又は次のラウンド準備
(7)ゲーム終了判定
(8)終了しなければ次のラウンドの準備

という流れになります。


ルールブックにあるようにラウンドの準備をします。
人数によって準備するクエストカード枚数等が変わるので注意です。


まず、第1フェイズである「魔導書による順番決め、特殊効果選択」です。
(1)魔導書のページを決める
バッティングのシステムのゲームを遊んだことがある方なら
お分かりだと思いますが、通常バッティングゲームだと
カードなどを出すことが多いです。
カードの数字の大小や、同じ数字であるかどうかで判定をします。

この部分をこのゲームでは魔導書の「ページ」で表します。
この独特の選択方法は、雰囲気にマッチしていて面白いですね。
そして内容としては

数字が小さいほど第2フェイズでの行動順が早く特殊効果は弱い
数字が大きいほど第2フェイズでの行動順が遅く特殊効果は強い

という感じになっています。
第2フェイズで獲得したいカードがある場合は行動順重視で小さい数字、
特殊効果で使いたいものがある場合は内容重視、というようにしますが
後の特殊効果を打ち消す特殊効果があったりするので、他プレイヤーが
どのページを選んでいるかを読みあうところが面白いです。

なお、バッティング(同じ数字が被った場合)した場合、前ラウンドで
行動順が遅かった人が、このラウンドではより早く行動できるように
なっているので、バッティングした際のことも考える必要があります。


適用する魔導書のページを決めるには、他のプレイヤーに分からないよう
魔導書のページに詩織のようにカードを挟み込むことで選択します。

grimoire_05.jpg
適用したいページを、バレないように選択したら・・・

grimoire_06.jpg
カードを挟みこみます。

grimoire_07.jpg
そして閉じてしまえば、他のプレイヤーには分からないのです。
※この写真では、分かり易いようにワザとハミ出させています
 本当は中に完全に挟みこんでしまうので、バレませんので。

そして全員がページを決めて揃ったら、それを自分の前に出し
一斉に開いてバッティング判定をするわけです。


(2)バッティング判定等
(3)第2フェイズ行動順及び特殊効果の確定


これにより、数字の低い人から行動順トークンを受け取ります。
バッティングした場合は前述のように前ラウンドの行動順をもとに
順番が決まります。

そしてその開いたページの特殊効果が、第2フェイズに実行したり
他の特殊効果を無効にする等、自分の選択した特殊効果となります。

※なお、一部の特殊効果はこの時点で行動順に影響するため
 この時点で効果を適用するものもあります。



続いて、第2フェイズが行われます。
(4)先順のプレイヤーの特殊効果実行

まず基本的には、最も行動順が早い人の魔導書による特殊効果を実行します。
例えば下の写真の場合は、「3VPを得る」というような効果を選んでいます。
その直接的な効果により3ポイント分のVPを得ることが出来るわけです。

grimoire_08.jpg
勝利条件であるVPを直接的に増やす特殊効果です。

他にもいろいろな効果がありますので、実際に使ってみて自分好みの
戦術を上手く見つけていけば面白いと思います。


(5)先順プレイヤーがカード獲得

次に、場に出ているカード1枚の獲得を行います。
このときに取るのは「クエストカード」になります。
(アイテムカードは特殊効果のみで得ることが出来ます)

grimoire_09.jpg
裏向き又は表向きのクエストカードを1枚取ります。

クエストカードは財宝カードと仲間カードがあり、財宝カードは
金3VP、銀2VP、銅1VPで単純に勝利点となります。
仲間カードも基本的には勝利点になりますが、単純に1枚何点
というものばかりでなく、一定の条件を満たせば高得点になったり
得点が上乗せされたりするものがあります。

例えば下の写真のような感じです。

王は、単体では0VPですが、持っているチップで5VPごとに
さらに5VPを得ることができる非常に強いカードです。

grimoire_10.jpg
単体では意味がないですが、VPチップが多いほど有利に。


王子は、単体では1VPですが、仲間カード5枚(王子カードを含む)ごとに
3VPがプラスされます。これも結構協力なカードです。

grimoire_11.jpg
仲間が多いと王子の能力が活かされます


女王も上の例のようにVPをもたらしますが、その条件は財宝カードの
「金」「銀」「銅」という3枚組みを1セットとし、そのセット数分
勝利点が上積みされます。

grimoire_12.jpg
女王と財宝。いかにも(笑)。

カードの取得が終わればそのプレイヤーは終了し、次順のプレイヤーになります。

(6)次の順番のプレイヤーへ

次順プレイヤーでの注意点は、一部の特殊効果に「特殊効果を無効にする」
というものがありますので、先順位がプレイヤーがそれを選んでいた場合
自分の特殊効果を使用できない場合があることです。
このあたりはしっかりと他のプレイヤーの選択を読みたいところです。

そのプレイヤーが終わったら次のプレイヤー、というように
一通り全プレイヤーが行動を完了するまで第2フェイズが続きます。


なお、アイテムカードは選んだ特殊効果「創造の魔法」のみで
獲得することができます。

アイテムカードも基本的には単体でVPとなるものが多いですが
一部特殊なカードもあります。
例えば「ガラクタ」は、そのもののVPは0ですが、一定数を
それえるとVPが付く特殊なカードです。

grimoire_13.jpg
アイテムカードを多く集める戦術も時には有効かもしれません。


(7)ゲーム終了判定
(8)終了しなければ次のラウンドの準備


ラウンドが終了したときに、プレイヤーのうち誰かが
財宝カードまたは仲間カードを10枚以上持っていれば
その時点でゲーム終了となります。

(併せて10枚ではなく、どちらかが10枚です。)
(ラウンドの途中で揃ってもラウンド終了まではゲームが続きます)

※終了しなければ、新しいラウンドの準備をし、ゲームを続けます。


ゲーム終了条件に達していてゲームが終了すれば得点計算をします。
チップによるVP、カードによるVPを全て合計し、最もVPが
多かったプレイヤーが勝者になります。

grimoire_14.jpg
ゲーム終了時の様子。
まっきゃんが王と女王の仲間カードでVPを稼ぎ圧勝。



魔導書を開いて特殊効果(魔法)を駆使する雰囲気はなかなかのものです。
慣れれば短時間で遊べるゲームですので、繰り返し遊んで、自分なりの
戦術を見つけていきたい、楽しいゲームでした。
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