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【映画】 殺人ゲームへの招待【個人評価】 ★★★☆☆

TSUTAYAをうろうろしていたらオススメコーナーに「Clue」の文字を発見。
ちゃんと見てみたらどうやらボードゲーム「Clue(現国内流通版はClued=クルード)」を
映画にしてみたととのことで、これは珍品だと思い早速借りて観てみました。
※個人的には「クルード」が馴染みあるので以下この呼称です元ネタのボードゲーム「クルード」は館で起こった殺人事件の重要な証拠である
「犯人」「犯行現場」「凶器」を推理して正しく指摘した人が勝者というゲーム。
推理の仕方は、以下のとおり。
「犯人」「犯行現場」「凶器」はいずれもカードになっており、それぞれ複数種類あります。
例えば「凶器」はナイフだったりピストルだったり鉄パイプだったり。
で、その3要素からそれぞれ1枚ずつ抜き取りそれを「真相」として隠します。
余ったカードを各プレイヤーがランダムに持ち、他の人には見せないようにします。
そして手番ではその他の人の持っているカードの一部を見せてもらうことができます。
つまり、すべてのプレイヤーの持っているカードが明らかになったにも関わらず
そこに無かったカード=真相のカードということになるわけです。
このようにして、真相カードをもっとも早く正しく宣言できた人が勝者になります。
というようなゲームですので、実際は「推理」というより「推理風」ゲームです。
日本でよく遊ばれている人生ゲームなどとはかなり違うプレイスタイルなので楽しくて
ボードゲームを遊びだしたころは結構頻繁に遊んだゲームです。
と、このゲームを映画化したのがこの「殺人ゲームへの招待」というわけです。
内容については、映画の方は推理をする部分は全くないといえます。
ボードゲーム「クルード」の整合性がありそうでハチャメチャな部分を
オモシロおかしくコメディタッチの映画にした、というような感じです。
というのも、冷静に考えて「クルード」の設定っておかしいんですよね。
解き明かす内容が「犯人」はともかく「犯行現場」と「凶器」って。。。
凶器なんてもしそこに被害者がいれば相当絞られるでしょうよ。
「ピストル」か「ナイフ」か、中には「ロープ」なんかもあって、これぐらいは
一目見てわかりそうなものなんですよね。これを大の大人が屋敷内を動き回って
探すわけですから(笑)。
さらに、なぜか屋敷を描いたゲームボードには秘密の通路っていうのがあります。
ここを使うとワープさながら、あっという間に遠くの場所へ行けるわけです。
その状況で「犯行現場」を推理するわけですから、ナンセンスもナンセンス。
一見クローズドサークル(閉鎖された空間)のような屋敷でありながら
ワープができる秘密の通路があるというところなんかは映画でしっかりコメディに。
というような感じですので、真剣な推理映画だと思って観ると全く面白くないです。
一方、ボードゲーム「クルード」のナンセンスさを面白く感じる方は是非(笑)
なお、公開当時は映画館ごとに異なった3種類(4種類かも?)の結末を上映したそうで
これはとても面白い企画ですよね。ボードゲームと同じ「まさかあの人が?!」です。
(ちなみに借りたDVD版には3つの結末が入っていました)