fc2ブログ

浅く潜れ! -ボードゲーム&趣味のブログ-

ドイツボードゲームや小説、映画など趣味のこと書いてます。その他日記代わりなど。

インフェルノ 【カードゲーム】

 インフェルノ   ★★★☆☆ ゲーム紹介 2022年5月1日

 真っ赤なカードで地獄行き!パーティー系トリックテイキングの傑作

写真 2022-04-30 13 13 28


<基本情報>
【 タイトル 】  インフェルノ(原題:iNFERNO)
【  作 者   】  ライナー・クニツィア
【プレイ人数】  3~7人
【プレイ時間】  20分
【 対象年齢 】  8歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  ゲーム会でプレイ
【個人評価(5人プレイ)】 ★★★☆☆
とてもシンプルで、わかりやすく盛り上がれるパーティー系のトリックテイキングゲーム。
盛り上がって楽しすぎて、写真を取り忘れたぐらいでした笑
ヒリヒリするようなトリックテイキングとは一味違い、運の要素強めでワ~っと盛り上がりたいときにはとても良いと思います。
ルールが簡単なので、初めてトリックテイキングを遊ぶ人に「トリックテイキングってこういう感じで色とか数字をフォローするんですよー」と知ってもらうために遊ぶのにも向いてそうですね。
5人以上とかでちょっと時間があるときなんかに重宝しそうです。

テンデイズゲームズさんから再販版が出ていますが、カードデザインが旧版と違いややセクシーなポップ路線になっているのは好みが分かれそうですかね。子供がいるところで出すのにためらわれる、というほどではないですが、個人的には旧版の方が好きです。旧版どっかで売ってないかな~。



【ゲーム内容】

最初に出されたカードの色か数字(または両方)が同じカードを出していき、一定条件になると場に出ているカードを全て受け取る、という「トリックテイキング」というジャンルのゲームです。

まず手札のカードを全員が同じ枚数持ちます。
その後スタートプレイヤーが最初に1枚カードを場に出します(これをリードと言います)。この場合は何を出しても良いです。

その次のプレイヤーからは、時計回りに順番に1枚ずつ、リードと「同じ色」か「同じ数字」のカードを出せるなら出します(色と数字両方がリードと同じでもOK)。
各プレイヤーが出し続けている以上は、順番にこれを続けます。

出せなかった場合(又は出したくなくて、パスをする場合)は、これまで場に出たカード全てを引き取り、1枚1点で失点になります。
(つまりできる限りカードを受け取りたくないわけですね。)
これだけだと単なる運ゲー(出せなかった時だけカードを受け取る)になってしまいますが、以下の通りこのゲーム独特のルールがあるため、悩ましさ(ジレンマ)が生まれて楽しくなっています!

赤色のカードの失点は1枚1失点というのではなく、カードに書かれている数字分とする。
例えば、赤の5だと5失点です。当然受け取った赤カードの全ての枚数分なので、5が2枚と4が1枚の場合だと合計14失点ということになります。

・受け取るカードが2枚以下の時は、合計3枚になるまで山札からカードをめくって受け取る。
出せない場合でも、出したくなくてパスする場合でも、とにかくカードを受け取る際に2枚以下だとカードを引かなくてはいけません。
例えば、上記のように赤いカードは怖いので「赤以外のカードで、枚数が少ないときにパスしちゃえ!」となれば、毎回パスする人が出てくるかも知れません。
そういったことを防ぐため、最低でも3枚は引き取らないといけませんし、場に出ているカードが2枚以下だと合計3枚になるまで山札からガチャをしないといけなくなります。
山札から赤の5が出ればもちろん5失点となりますので、安易にパスするのも考えだな~となるわけです。


このルール2つがあるおかげで、パスすることで失点を少なくする方が良いか、それともカードを出し続ける方が良いか、というジレンマが楽しめ「ぐぬぬ~っ!」と楽しくなるわけです(他人が苦しんでいるのを見るのが楽しいのですが笑)。


全員の手札がなくなるまでこれを繰り返していき、全員の手札がなくなれば受け取った失点分を計算します。
何ラウンドか遊んで、合計失点が少なかったプレイヤーが勝利、となります。


「俺はまだ余裕でカードを出せるぜ~」というような顔をしているプレイヤーがカードを出せず「だはぁ~~~~~っ!!」と大量失点する姿を見るのは盛り上がって楽しいです。ただし、次は自分の番かもしれませんが・・・笑。
ぜひ遊んでみてくださいね!

ボードゲーム紹介一覧

【現在 246 件掲載中】 (2022年5月1日)

下記ボードゲームリストから詳細ページをご覧頂けます。 
※新しいページで開きますのでご注意ください

 
【ア行】
 ★★★☆☆ アウェイクニング
 ★★★★☆ アクアレット
 ★★★★★ アグリコラ
 ★★★☆☆ アーサー王
 ★★★☆☆ アッピア街道
 ★★★☆☆ アニマルマインド 
 ★★★★☆ アベカエサル
 ★★★☆☆ 操り人形
 ★★★★☆ アラカルト
 ★★★☆☆ アルカトラズ・スケープゴート
 ★★★★☆ アルハンブラ
 ★★★☆☆ アロザ殺人事件 
 ★★★★☆ アンギャルド (2人用) 
 ★★★★☆ アンドロイド・ネットランナー (2人用)  
 ★★★☆☆ アンダーカバー2
 ★★★☆☆ イスタンブール
 ★★★☆☆ イッツアワンダフルワールド
 ★★★☆☆ インディゴ
 ★★★☆☆ インフェルノ  【追加!】
 ★★★★☆ i9n(インフォメーション)
 ★★★★☆ インペリアル・セトラーズ
 ★★★★☆ ヴァイキング
 ★★★★☆ ウィナーズサークル(ウイナーズサークル)
 ★★★★☆ ヴィラ パレッティ 
 ★★★☆☆ ウィングス オブ ウォー
 ★★★☆☆ ウイングスパン 
 ★★★☆☆ ウェルカム・トゥ・ユア・パーフェクトホーム
 ★★★★☆ ウォーターゲート  (2人用) 
 ★★★★☆ ウノ ラミーアップ
 ★★★★☆ ウボンゴ 3D
 ★★★☆☆ エッセン・ザ・ゲーム
 ★★★☆☆ エニグマ
 ★★★★☆ エリジウム
 ★★★★☆ エルドラド 
 ★★★☆☆ オイそれはオレの魚だぜ!
 ★★☆☆☆ 王様のブドウ園
 ★★★★☆ 大勝負 
 ★★★☆☆ おかしな遺言 
 ★★★☆☆ お先にしつれいしま~す!!
 ★★★☆☆ お邪魔者
 ★★★☆☆ おっぱい・おしり・サンシャイン

【カ行】
 ★★★☆☆ ガイスター (2人用)
 ★★★☆☆ 家系図
 ★★★☆☆ カタン ジュニア
 ★★★★★ カタンの開拓者たち
 ★★★☆☆ カタン for PLAYSTATION3
 ★★★★☆ カタン(Catan-the fisrt Island)
 ★★★★☆ カッツェンジャマー ブルース
 ★★★☆☆ カードジェンマ
 ★★★☆☆ カフェインターナショナル・カードゲーム
 ★★★☆☆ 神々の戦い
 ★★★★★ カルカソンヌ
 ★★★★★ カルカソンヌ20周年記念版
 ★★★★☆ カルカソンヌ・スターウォーズ・エディション 
 ★★★★☆ カルカソンヌ 追加キット(Ⅰ)
 ★★☆☆☆ カルカソンヌ 追加キット9
 ★★★☆☆ キャッシング (2人用)
 ★★★★☆ キャッスルパニック
 ★★★☆☆ キャット&チョコレート 
 ★★★★☆ キャメルアップ 
 ★★★★☆ キャメロットを覆う影
 ★★★★☆ ギャラクシー トラッカー
 ★★★★☆ キングアーサー
 ★★★☆☆ キング オブ トーキョー
 ★★★☆☆ クアート! (2人用)
 ★★★☆☆ クイズ五七五 
 ★★★★☆ クシディット王国記
 ★★★☆☆ クトゥルフ神話カードゲーム (2人用)
 ★★★☆☆ クマ牧場
 ★★☆☆☆ クリーチャーズ
 ★★★★☆ グリモワール
 ★★★★☆ クロキノール
 ★★★★☆ クローストロフォビア(2人用)
 ★★★★☆ ケルトカード
 ★★★☆☆ ケルトタイル
 ★★★★☆ 交易王
 ★★★☆☆ ごきぶりポーカー
 ★★★★☆ 古代 対決 
 ★★★★★ 古代ローマの新しいゲーム
 ★★★★☆ ゴッドティアー 
 ★★★★☆ ゴッドファーザー コルレオーネの帝国   
 ★★★☆☆ コード破り
 ★★★☆☆ コールドウォー 冷戦 (2人用)
 ★★★★☆ コルト・エクスプレス 
 ★★★☆☆ コロレット
 ★★★★★ コンコルディア
 ★★★★★ コンテナ

【サ行】
 ★★★★☆ ザ・ゲーム 
 ★★★☆☆ サバイブ!
 ★★★★★ サンクトペテルブルグ
 ★★★★☆ 三銃士
 ★★★☆☆ シティビルダー
 ★★★☆☆ ジャスト・フォー・ファン  
 ★★★☆☆ 社内評価
 ★★★☆☆ ジャパンジャン 
 ★★★☆☆ シャムの王
 ***** シャーロック・ホームズ 10の怪事件
 ★★★★☆ 十二季節の魔法使い
 ★★★☆☆ 熟語トランプ
 ★★☆☆☆ シュートアウト (2人用)
 ★★★★☆ 乗車券(チケット・トゥ・ライド)
 ★★★★★ 乗車券 メルクリン
 ★★★★☆ 秦(しん) 
 ★★★★☆ すきもの
 ★★★☆☆ スコットランドヤード
 ★★★☆☆ すすめ!!海賊さん(2人用)
 ★★★★★ スターウォーズ X-ウイング ミニチュアゲーム
 ★★★★☆ ストーンエイジ
 ★★★★☆ 頭脳絶好調 
 ★★★☆☆ スペースビーンズ
 ★★★★☆ スモールワールド
 ***** スモールワールド 拡張 物語と伝説 
 ★★★★☆ ズーロレット
 ★★★☆☆ 政治献金ゲーム 
 ★★★★☆ ゼロ 
 ★★★☆☆ 楚漢戦雀

【タ行】
 ★★★☆☆ ダイスビンゴ
 ★★★★☆ ダイスフォージ
 ★★★☆☆ タイタン アリーナ
 ★★★★☆ タイマンポーカー
 ★★★☆☆ ダイヤモンド

 ☆☆☆☆ ダークサイド
 ★★★★☆ タケノコ 
 ★★★☆☆ タリスマン
 ★★★★☆ タロ
 ★★★☆☆ ダンジョンクエスト 
 ★★★☆☆ ダンジョンレイダース
 ★★★★★ チグリス・ユーフラテス
 ★★★☆☆ チューブに乗って
 ★★★☆☆ ツアーオペレーター   
 ★★★☆☆ ディクシット
 ★★★☆☆ ディヴィナーレ 倫敦の霊媒師
 ★★★★☆ ディ・スタウファー
 ★★★★☆ デウス
 ★★★☆☆ デジャヴ 
 ★★★★★ テーベの東
 ★★★★☆ テレストレーション
 ★★★☆☆ 伝染病株式会社
 ★★★★☆ 10 デイズ イン アフリカ
 ★★★☆☆ 転々と市 
 ★★★★★ トバゴ
 ★★★★☆ ドミニオン 追記(1)
 ★★☆☆☆ ドメモ
 ★★★★☆ ドラコン
 ★★★★☆ ドラゴンクエスト ダンジョン
 ★★★☆☆ トール (2人用)
 ★★★☆☆ トレッキング・ザ・ワールド 
 ★★★★☆ トレド

【ナ行】
 ★★★★☆ ナイアガラ
 ★★★★☆ ニムト!
 ★★★☆☆ ニャー 
 ★★★★☆ ニューフロンティア
 ★★★☆☆ 盗まれたロンドン
 ★★☆☆☆ ののの・・・脳ミソくれ~

【ハ行】
 ★★★☆☆ ハゲタカのえじき
 ★★★★★ ハチエンダ
 ★★★☆☆ バックギャモン (2人用)
 ★★★★☆ バトルライン(2人用)
 ★★★☆☆ ハムスターロール 
 ★★★★☆ バルバロッサ 
 ★★★☆☆ 晴れたらいいね
 ★★★★☆ バロニィ
 ★★★★☆ パンデミック
 ★★★☆☆ パンデミック・ダイスゲーム 完全治療
 ★★★★☆ ヒバチ
 ★★★★☆ ひらがなさいころゲーム
 ★★☆☆☆ ビリービーバーミニ
 ★★★★☆ ファイア&アックス
 ★★★☆☆ ファウナ
 ★★★☆☆ ファクトリー・マネージャー 
 ★★★☆☆ ファストラック
 ★★★★☆ フィヨルド (2人用)
 ★★★★☆ フィンカ
 ★★★★☆ フェリニア 
 ★★★☆☆ ブクブク
 ★★★☆☆ ブラックストーリーズ -50の”黒い”物語-
 ★★★☆☆ ブループリント
 ★★★☆☆ プレタポルテ 
 ★★★★☆ フロカティ サーカス 
 ★★★☆☆ ブロックス デュオ (2人用)
 ★★★☆☆ ペンギンパーティ
 ★★★☆☆ ポイズン
 ★★★☆☆ ポートベローマーケット
 ★★★★☆ ボトルインプ
 ★★★☆☆ ホワイトチャペル

【マ行】
 ★★★★☆ マジック ザ ギャザリング (2人用)
 ★★★☆☆ 魔獣の王
 ★★★☆☆ マフィア・デ・クーバ 
 ★★★☆☆ 真夜中の探偵
 ★★★★☆ マンハッタン計画 
 ★★★★☆ マンマミーヤ!
 ★★★★☆ ミスターX
 ★★★☆☆ ミッドナイトパーティ
 ★★★☆☆ ミレ グラツィエ
 ★★★★☆ 村の人生 
 ★★★☆☆ メガスター
 ★★★★☆ メトロポリィス
 ★★★☆☆ メルトダウン2020
 ★★★★★ モダンアート
 ★★★☆☆ モノポリー(アーセナル・エディション)

【ヤ行】
 ☆☆☆☆ 指輪物語 ボードゲーム
 ★★★★☆ よくばりキングダム(2人用)
 ***** ヨーロピアンゲームコレクション

【ラ行】
 ★★★★★ ラー 
 ★★★☆☆ ラクシャク
 ★★★☆☆ ラスト ナイト オン アース
 ★★★★☆ ラビットハント(うさぎ狩り)
 ★★★☆☆ ランキング
 ★★★★☆ ラングフィンガー
 ★★★☆☆ ルーム 25
 ★★★★★ レースフォーザギャラクシー 追記(1)
 ★★★★☆ ロストシティ(2人用)
 ★★★★☆ ロストシティ・ボードゲーム
 ★★★★☆ ロス バンディット(2人用)
 ★★★★☆ ローゼンケーニッヒ(2人用)
 ★★★★☆ ロンド
 ★★★★☆ ロンドン 
 ★★★★☆ ロンドン 第2版

【ワ行】
 ★★★☆☆ ワインと毒とゴブレット
 ★★★☆☆ ワードバスケット

【英・数】
 ★★★★☆ K2 
 ★★★★☆ Q-JET(キュージェット)
 ★★★☆☆ UEFAチャンピオンズリーグ(サッカーゲーム)
 ★★★★☆ 1960:大統領になる方法
 ★★★☆☆ 27番目の乗客

【同人ゲーム】
 ★★★☆☆ 暁の鉄道  暁の鉄道(2012年版プレイレポート)
 ★★★☆☆ アムステルダムの運河
 ★★★★☆ カードの迷宮
 ★★★☆☆ 皇帝なき帝国
 ★★★☆☆ 惨劇ルーパー
 ★★★☆☆ 三忍者
 ★★★☆☆ ドラコの山分け
 ★★★☆☆ トルトラレル
 ★★★☆☆ ハート オブ クラウン
 ★★★☆☆ ヘルメスの流儀 
 ★★★☆☆ ラブレター

【その他】
 ★★★★★ アメージング テーブルゲーム 
 ★★★☆☆ 書籍 「ゲームリンク」創刊号
 ★★★☆☆ 書籍 「ゲームリンク」Vol.4  
 ★★★★☆ 書籍 「ゲームリンク」Vol.5
 ★★★★☆ 書籍 「ゲームを斬る!」
 ***** 書籍 「推理小説×ジグソーパズル 鏡の国の住人たち」 
 ***** 書籍 「ドイツゲームでしょう!」 2008年版
 ★★★★☆ 書籍 「ドミニオンへの招待」
 ★★★★★ 書籍 「ボードゲーム・ジャンクション」



【ゲーム紹介の点数について】
このブログ管理者である私、やおきんの個人的な印象をもとにした評価です。
0~5の6段階で評価しています


 ★★★★★ (5点) とてもとても良い。特別好き!
 ★★★★☆ (4点) とても良い
 ★★★☆☆ (3点) 良い
 ★★☆☆☆ (2点) 可もなく不可もく
 ☆☆☆☆ (1点) イマイチ。不満要素が多い
 ☆☆☆☆☆ (0点) 嫌い。個人的に合わない。
 ***** (なし) 未評価

 ※なお、純粋な海外ボードゲーム・カードゲーム以外の評価については
  星の色を ← このように緑色にしています。

2人でも遊ぶ方は”2人用”、”2人もオススメ!”をご参考にして下さい。
また、ゲーム各記事タイトルに簡単なゲームの形態を書いていますのでご参考下さい。

【ボードゲーム】
共通のゲーム盤や、個人ごとのゲーム盤を使うもの

【準ボードゲーム】
ゲーム盤は使用しないが、テーブル面などにタイルを配置する等
ゲーム盤の代わりとなる場が存在するもの

【カードゲーム】
カードやチップなどを主に使用し、ゲーム盤を全く使用しないか使用しても間接的なもの

【準カードゲーム】
上記カードゲームに似ているもので、主にカードの代わりにタイルやチップ等を使うもの

【管理人 やおきん について】
大阪府の南東の方に住んでいます。
好きなゲームは、テーマやストーリーがあって世界観を大切にしているゲーム
その世界の中に入り込めるゲームです。
逆に苦手なゲームはテーマ性に乏しく、パズル、アブストラクト的なゲーム。

楚漢戦雀 【カードゲーム】

 楚漢戦雀   ★★★☆☆ ゲーム紹介 2022年4月20日

 シンプルなのに悩ましい、ミニマム麻雀ゲーム

写真 2022-02-06 17 58 41


<基本情報>
【 タイトル 】  楚漢戦雀(原題:楚漢戦雀)
【  作 者   】  樫尾忠英
【プレイ人数】  2~4人
【プレイ時間】  20~40分
【 対象年齢 】  10歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】 ゲーム会でプレイ
【個人評価(2人プレイ)】 ★★★☆☆
ガーデンゲームズさんのゲムマ2022春の新作を、ひとあし先に遊ばせて頂きました。
ルール自体はとてもシンプルなのですが、悩みどころがなかなかシブい作りになっており楽しく遊べました。

手番ではカードを獲得するか見送るか、獲得するならいくらまでお金を積むか、というとてもシンプルな判断を求められるのですが、麻雀に比べて(ポーカーに比べても)手札を構成する枚数が少ないため、カード1枚のウェイトが大きくなっており結構悩みます。特に「獲得するカードが全プレイヤーに公開されている」ため、次に集めたいカードをマークされやすくたまにブラフを交えながら駆け引きをすることも必要になりますね。ブラフにもお金を積まないといけないので悩ましいのですが笑。

個人的に面白いと思ったのは、各ラウンドで最初に得点チャンスがあるドラ表示の得点について。ドラに該当するカードを持っているだけで申告すると5点もらえるのですが、申告する=手持ちカードがバレるというリスクにもなっておりこれまた悩ましいです。
1手番で獲得できる上がり時の点数を考えると、ドラの5点は割と大きいのですが、手持ちカード秘匿のメリットと比べてとても悩ましい点数になっていて面白かったです(僕は基本的にドラ申告をしないプレイを選びました)。

また、一見すると明らかな強カードの「項羽」と「劉邦」なのですが、実はこれらの使いどころも悩ましくなかなかバランス調整を工夫されたのではないかと思います。特に項羽の点数は絶妙ですね笑。

うちはまだ2人プレイしか遊べていませんが、今度は3人以上でも遊んでみたいと思います。



【ゲーム内容】

↓遊び方の詳細はガーデンゲームズさんのHPに動画がUPされており、とても分かりやすいのでそちらをご覧ください。

ガーデンゲームズ ボードゲーム工房
http://gardengames.blog40.fc2.com/




楚漢戦雀は、項羽と劉邦の時代の戦いをテーマにしたミニマムな麻雀のようなゲームです。
手札3~4枚で上がることを目的にし、4ラウンドの合計点で勝者を決めます。
麻雀でわかりにくい方は、ポーカーをイメージしてもらっても大丈夫です。
要するに、カード3~4枚で役を作り、それに応じた点数を獲得する、といった感じです。

手札を構成するカードは、毎ラウンド公開されるカードに入札(ほしかったらお金を払う)ことで獲得していきます。

写真 2022-02-06 17 37 24
この写真の例だと、2のカードが欲しい人は入札を行ってカードを獲得するということになります。


カードを獲得すると、手札に入れることができます。
その組み合わせ次第で「役」が成立し、得点になっていくわけです。
役はいわゆる「ストレート(2、3、4のような階段状)」や「スリーカード(2、2、2など)」というポーカー寄りのものから、「タンヤオ(1を含まない)」といったものまであります。また、麻雀のようにドラ(ボーナス点をもらえる)というものもあります。

写真 2022-02-06 17 22 12
この例だと2のスリーカード(楚漢戦雀だと「イーアンコ」と言います)になります。


また、麻雀は上がった人(最初に役を完成させて宣言した人)のみが得点をもらえますが、楚漢戦雀では全員が役に応じた得点をもらえます。なお、役無し(いわゆるブタ)でも、数字に応じた得点をもらえます。
カードが3枚か4枚になり、もうこれで役を確定しても大丈夫!となったら上がり(離脱)を宣言してそのラウンドのゲームから抜けます。
全員が役確定になったらラウンドが終了。役に応じた得点をもらいます。

役の詳細については記載しませんが、それほど複雑ではなく上記のように分かりやすいものが多いです。
詳細はガーデンゲームズさんのHPで確認してみてくださいね。


また、このゲームでは「項羽」と「劉邦」のスペシャルカードも登場します。
これらは全く違う効果を持っており、項羽が純粋に7点獲得するカード、劉邦が自分だけカードを獲得できるチャンスカード、となっています。
これらの効果をうまく活用することで、カードの役作りに変化を持たせられます。

写真 2022-04-20 13 39 44


このように、各プレイヤーがカードを獲得して役を作り、得点し、4ラウンドの合計点で勝者が決まります。
シンプルルールで悩ましさとシブい駆け引きをお求めの方におすすめのゲームです。

ののの・・・脳ミソくれ~!

 ののの・・・脳ミソくれ~!   ★★☆☆☆ ゲーム紹介 2022年4月17日

 クニツィアのクソゲー!・・・のはずが、なんだか様子がおかしいぞ!

写真 2021-11-27 12 50 28


<基本情報>
【 タイトル 】  ののの・・・脳ミソくれ~!(原題:MMM...BRAINS!)
【  作 者   】  ライナー・クニツィア
【プレイ人数】  3~5人
【プレイ時間】  15~20分
【 対象年齢 】  6歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  ゲーム会でプレイ
【個人評価(4人プレイ)】 ★★☆☆☆
ボードゲームを始めてイエサブに通いだした10数年前に見かけて以来、色褪せ、埃をかぶり、売れ残っていたゲームです。
当時から「このゲームはやばい!」という噂を聞いていたので、このゲームだけは買うまいと思っていたのですが、セール価格に負け買ってしまいました。

さぁこれはヤバいやつだろう、大好きなクニツィア先生のゲームだろうとクソゲーはクソゲーと言ってやるぞ!と思って遊んでみたのですが、あれ、これ結構普通に遊べるよね。。。となりました。

このゲーム、前半はダイスを振って脳ミソ(HPみたいなもの)をストックから集めるフェイズで、後半はダイスを振って脳ミソをプレイヤー間で奪い合う(HPを削りあう)フェイズになっています。

前半のフェイズでのダイス振りで「ダイス出目を確定させるか」「ダイスを振り直すか」を考える部分は、クニツィア先生の他のダイスゲーム(「コード破り」や「戦国時代」など)に似たような悩ましさがあり割と楽しめます。この部分はシンプルながらよくできているな、と感じる部分ですね。
ところが、後半はその悩ましさが吹っ飛んで、ほぼ運ゲーになってしまいます。僕個人としては、そもそもゾンビテーマで脳みそを奪い合うというぶっ飛んだゲームですし、短時間のパーティーゲームなので全然楽しめはしたのですが、おそらくこの後半の粗さによって「クソゲー」と思う人もいるだろうな~とは感じました。それだけクニツィア先生への期待が高かったことの表れかなと思います。

というわけで、クニツィア先生の他のゲームに比べると、確かに粗いかなと感いじるところはあるのですが、短時間のダイスパーティーゲームと考えれば割と悪くないかなというのがこのゲームの率直な感想です。むしろ子供さんとか、ゲームを始めたばかりの初心者の方には、ダイス運で一喜一憂するこのようなゲームも楽しいのでは、と思います。
★2つか★3つかでめちゃくちゃ迷ったのですが、クニツィア先生の中ではクソゲーの疑いありということで★2つでお願いします!

クニツィア先生だったらこのレベルのゲームでもクソゲー認定されるんだなと、クニツィア先生の実績とすごさを再認識できた、ある意味貴重なゲームでした。



【ゲーム内容】

ダイスの出目により脳ミソを取り合うゲームです。
こういう風に書くとすごくバカっぽいゲームですが、ダイスの出目を確定させるか振り直すかの悩ましさが(若干ながら)あるため、それなりに遊べるゲームになっています。

テーブルの真ん中に、プレイヤー全員が取り合う脳ミソをじゃらじゃらっと用意します。ヒットポイントにあたるトークンが脳ミソなので、この表現は嘘ではないです(笑)。

このテーブル真ん中にある脳みそを、まず前半のフェイズでは各プレイヤーにいきわたるよう、ダイスを振って獲得していきます。
出た目の数ぶんだけ脳みそを獲得する単純なルールなら中2の頃の僕でも思いつくいたと思いますが、そこはさすがのクニツィア先生。

ダイスにはプレイヤーカラー(最初に決めておきます)と数字が書かれており、それらの組み合わせ次第で獲得できる脳ミソの数が変わります。
ダイスの目には「色付きの数字(1~5)」か「脳みそ」のイラストが描かれており、これらの組み合わせでいくつの脳ミソが獲得できるかが決まります。

計算方法は
1色の数字の色の合計数×脳みそイラストの合計数です

ダイスは3回まで振れる(要するに振り直しができる)ので「ダイス出目を確定させるか」or「振り直すか」の選択肢があることにより、リスク上等と大きく獲得できるよう勝負に出るか、それともほどほどの数をしっかり集めていくかという悩ましさがあるわけですね~。

この集めていく前半のフェイズは、ダイス出目の組み合わせも含めなかなかよくできていると思います。

写真 2021-11-27 12 40 19


そして、獲得する脳ミソがなくなると、今度は各プレイヤー間の脳ミソを奪い合うという後半のフェイズに突入します。
ここから急にクソゲー風味になっていきます(笑)。この後半のフェイスが、なんか残念なことに粗いのですよ。。。

前半同様ダイスを振り直して出目を確定させて、という感じで脳みそを獲得していくわけですが、場にある脳みそはもうありませんので各プレイヤー同士の殴り合いで奪っていくことになります。

なんか急にここから急に「直接攻撃」+「脱落方式」+「運ゲー」という、ダイスゲームのクソゲー要素をかき集めたゲームに変貌してしまうんですよね(笑)。まぁ短時間ゲームなのでワイワイ楽しむなら面白いと思います。

幸い、僕は割とダイス運に恵まれたのでそこそこ楽しめました!
山盛りの脳ミソを見ていると落ち着くわー、という方や、最近脳ミソ不足で脳ミソをいっぱい集めたいなー、と思われている方はぜひ遊んでみてください。

ダークサイド 【ボードゲーム】

 ダークサイド   ☆☆☆☆ ゲーム紹介 2025年8月28日

 どうしてこうなった?個人的にはクニツィア史上ワーストの珍作

dfJeVtg4.jpg

aVY4sZOQ.jpg



<基本情報>
【 タイトル 】  ダークサイド(原題:DARK SIDE)
【  作 者   】  ライナー・クニツィア
【プレイ人数】  3~5人
【プレイ時間】  60分
【 対象年齢 】  10歳以上

【受賞歴など】 特になし
【入手・プレイ状況】  ゲーム会でプレイ
【個人評価(4人プレイ)】 ☆☆☆☆
こいつぁとんでもねぇゲームを買ってしまったもんだ!
まさかクニツィア先生のゲームで★1つをつける日が来るとは。。。
某中古ショップで激安価格のクニツィア先生作品だったので、これはお買い得と思い買ってしまったのが間違いでした。
過去遊ばれた方のレビューでも否の多い寄りの賛否両論だったのですが、まさにその通りでかなりキツめのゲームです。

ゲームそのものは、各プレイヤーの手札の中身を当てる(最も強い色を当てる)推理と駆け引きのゲームなので遊べなくはありません。ですが、ゲームのフレーバーとして存在するカードのテキストをたまに読まないといけない部分が「自分のダークサイドな部分をプチ自慢する」という内容になっており、うーん。。。苦笑いという感じです。

確かに、最近(2022年)ではこのゲーム発売当初の2001年(20年前)と比べお笑い的パーティー要素の強いゲームが日本を中心に相当増えており、勝敗よりも盛り上がりを楽しむということはボードゲームの楽しみ方として増えてきていると思います。僕もそのようなノリは(テーマ度によって好き嫌いはあるものの)嫌いではなく全然楽しめる方です。また、盛り上がるゲームは盛り上がることを中心に考えられているためちゃんとパーティーゲームとして成立しています。

ところがこのゲームは硬派なゲームの巨匠であるクニツィアがデザインしていることと、今のようにパーティー要素に振り切れていない時代に作られたことが原因で、とてつもなく中途半端なゲームになってしまっており居心地が悪く気色の悪いゲームになっているのだと思います。

とんでもないゲームだとは思いますが一点評価すべきことがあるとすれば、硬派な推理ゲームにお笑い的パーティー要素のフレーバーを混ぜたチャレンジングなゲームが2001年の時点で発売されていた点です(他にもあったのかもしれませんが)。
パーティーゲームがかなり熟成してきている現在にこのゲームに手を入れてリメイクすれば、もしかすると良ゲーに化けるかもしれません。
ぜひタイトルと雰囲気とカード類を一新し、どこかのメーカーに現代版ダークサイドを発売して欲しいですね。時代が追い付いていなかっただけで神ゲーだったのか、本当のクソゲーだったのかは、そのときに結果が出ると思います。



【ゲーム内容】

ものすごく簡単に言うと、自分の手札カードのうち最も数値合計の大きい色(5色ある)を当てられないようにするゲームです。
この最も数値合計の大きい色というのがそのプレイヤーの「ダークサイド」ということになります。
反対にいうと、勝つためには他のプレイヤーのダークサイドを暴いていけばよい、という感じです。

各プレイヤーは手札を受取ります。ゲームボードはほぼ得点表示用で、中央に置いておきます。

アクションカードもゲーム中央付近に置いておきます。これはゲーム進行中に1ラウンド1枚ずつ引かれ、亡くなったらゲーム終了です。

MkTynhE_.jpg


5種類(5色)あるカードは、それぞれテーマがあります。
家族(ピンク)、友達(青)、近所(茶)、仕事(黒)、休暇(緑)となってします。
各カードには数値と、それぞれのテーマに合わせたプチ悪自慢のテキストが書いています。

「ダイエット中に夜こっそり食べています」のようなポップなものから、「保険金をだまし取るため、職場に火をつけた」のようになかなかヘビーなものまでいろいろです。

4KO1Zruk.jpg


手番では、まずそのラウンドで適用されるアクションカードを引きます。それによりカードの中身を絞り込むチャンスになったり、人によっては絞り込まれるピンチになったりします。
手持ちカードの中身を言わなければいけなかったり、カードを公開するなどがあるので、徐々に各プレイヤーのダークサイドが何なのか、推理できるようになっていくわけです。

aVY4sZOQ.jpg


ある程度ダークサイドが分かってきたら、プレイヤーを告発することができます。
告発が合っていれば告発者やそれに乗ったプレイヤーが得点し、間違っていれば反対に失点します。
その分だけ、ゲームボード上の階段を進んだり戻ったりさせます。

この告発がゲームの中心になるので、事前にわかっている情報を基にしっかり推理しましょう。

これを繰り返していき、ゲーム終了時にゲームボード上で最も先に進んでいたプレイヤーが勝者となります。

MkTynhE_.jpg


説明だけ読んでいたら、そこそこ面白そうなゲームに見えると思いますので良かったら遊んでみてくださいね。
あまりオススメはしませんが。。。

検索フォーム
プロフィール

やおきん

Author:やおきん
大阪府よりお届けしています。

月別アーカイブ