操り人形 (あやつり人形) ゲーム紹介 2009年3月9日
<基本情報>
【タイトル】あやつり人形(原題:Ohne Furcht und Adel)
【個人評価】 ★★★☆☆
ゲーム初心者には重たいゲームだと思います。思考系が好きな人はハマリそうです。
日本語化は必須です。【プレイ人数】2~7人【プレイ時間】60分程度(人数による)
【ゲーム内容】8人のキャラクター(職種)の特殊スキルを駆使して金貨を得、金貨を使って建物を
建設し、高得点を目指す。8つの建物が完成したときに最高得点者が勝利。【好きなところ】キャラクターと手番順の絶妙なバランス。【受賞歴など】2000年 ドイツゲーム大賞ノミネート
操り人形は、8枚あるキャラクターのカード特性を活かし相手にダメージを与えたり
自分がその恩恵を受けたりしながら自分を優位にし、建物を8つ建設した時点で
得点計算をし、最高得点者が勝利、というゲームです。
細かいところは、いろいろルールを公開しているサイトなどでご覧頂くほうが確実です。
ですので、個人的に感じたところなどを中心に。
肝になってくるのは、なんといってもキャラクター選び。
これは毎ターンごとに各プレイヤーが相手にわからないように選ぶので、相手の
これまでの打ち手を基に推理したり、心理を読んだりと、最大の考えどころです。
このキャラクター選びにすべてが凝縮されているといっても過言ではないと思います。

1番手の暗殺者は誰かを暗殺してそのターンを飛ばせます。
2番手の泥棒は誰かから金貨全てを盗めます。

3番手の魔法使いは、誰かと手持ちの建物カードを全て交換することができます。
4番手の王様は次のターンでキャラクター選びの最優先手番プレイヤーとなります。

5番手の伝道師は、後で出てくる傭兵の破壊工作から建物を守れます。
6番手の商人は、金貨を多めにもらうことができるます。やらしい顔してますね(笑)

7番手の建築士は、建物カードを増やしたり、一気に3つ建築できたりと後半重宝します。
8番手の傭兵は、誰かの建物を、金貨を使って破壊できるので要注意ですね。
というように、個性豊かなキャラクターが満載です。
で、肝心の手番ですが、2つの手番があり、まずキャラクターカードを引いたりする手番は
前回に王様だった人(王冠のカードが自分の前に移ってきた人)から行います。
このときに、選ばなかったカードを1枚捨てることで、どれを取った方は次の人に
わからないようになっているんですね。
例えばまだ全部8キャラクターある最初の時点で商人をとり、建築家を捨てたとすると
次の手番の人は6枚しかカードがないので、前の手番の人がどっちをとったかは
わからない、というような感じですね。
で、ひととおり皆がキャラクターを選び終わったら、王様が「暗殺者さん~出ておいで♪」
みたいにコールして順番に手番を消化していきます。
(上のキャラクター画像にある上の数字が手番です)
まず、自手番の最初では金貨か建物カードを得ることができ、そのあとにスキルを使用。
このスキル使用がゲームのポイントで、自分の手番の時点で、自分のとったキャラクター
よりも後の手番の者は誰が誰かわからない、ということです。
例えば泥棒の手番の人が「商人から盗む!」といえば、それが大切な恋人であろうと
会社のあの憎たらしいバカ者(笑)だろうと、とにかく盗まれるのです。
商人なんかは、泥棒に狙われやすかったりしますよね~(笑)

「おうおう、あり金を全部おいていきな!!」ってな感じで商人から持ってた5金貨強奪。
これが会社の憎たらしいバカ者のあいつなら
「あら~、すいません、わざとじゃないんですけどねぇ。。。グフフ」とでも(笑)
大切な恋人なら最悪ですね。特に暗殺なんてしちゃった日にゃ死活問題ですよ。

で、自分の手番の最後に金貨を払い建物を建てます。
通常は建てたコスト=点数なのですが、なかにはこの写真のように点数が上乗せを
されたりする特別な建物も。(他にも特殊効果のあるものなどがあります)

最後は8つめの建物が建築されたら得点計算。気をつけないといけないのは
8つ目の建物を建てた人が勝ちではないというところ。
8つ目を建てた人はボーナスポイントもらえますが、あくまでも高得点者が勝利です。
ちまちま1点の建物ばっかり8つ作っても点数低いからダメ、ってことですね。
以上が、一連の流れです。
ここからは感想ですが、キャラクターごとのスキルと、プレイ手番のバランスのよさで
システム的には抜群に良くできていると思います。
それが故にキャラクター選びは、ホントに考えないといけません。
相手を攻めるための職業を選ぶか、それとも自分が狙われないようにするか。
この部分を、読み、データ分析、第6感、全て駆使して毎ターンこなしていくので
正直めちゃくちゃ疲れます。
それと、相手を直接攻撃するタイプのゲームなので、2人プレイでは結構キツイ
時間もありました。ジリジリする時間っていうんですかね。
思考系のゲームが好きな人にはものすごく面白いんじゃないでしょうか。
個人的には何度も続けてするほど好きなタイプのゲームではないですが
このシステムの秀逸さと、値段の安さでは高く評価しています。
だからいつもスリーブに入れて貼ったり、和訳部分を紙にプリントしたもんを入れたりしてます。
操り人形のキャラカードは自分でこしらえてプリントアウトした紙を入れました。何だかこの白地ってのがカードの雰囲気と合わない感じがしたので。
でも良く見るとやおきんさんのキャラカードと建物カードのシールは違いますねえ。かたっぽはあっちの使って、かたっぽはこっちのヤツですね^^
このゲームは私も最近久しぶりに友人達とプレイしましたが、オモロいですねえ!きっと2人ではポテンシャルは引き出せませんよ。やおきんさんが2人でもそこそこと感じたのであれば今度多人数でプレイしてみてください。私も最初プレイした時は”ふーん”って感じでしたが5人プレイをしてからオモロさに気付きました。